233 大切な口腔ケア 6-③

緊張を和らげて
 ドライマウス改善へ

「年を取ってきたから、唾液が出ない」とおっしゃる方がいます。実はそれは半分○で半分×です。唾液にはボーとしている時の「安静時唾液」と、何らかの刺激によって分泌される「刺激時唾液」という種類があります。唾液腺は年齢を重ねることで、脂肪や線維が増えて変性し、若い頃に比較して唾液の生産性を下げていきます。したがって、安静時唾液は加齢によって分泌量が減少します。
 一方で、何かしらの刺激を受けると分泌される刺激時唾液は、これらの変性の影響をうけません。年を重ねたからといって唾液が減るという事ではないのです。
 では、唾液を分泌する適切な刺激とは何でしょうか? それは、「活き活きとした生活」です。活き活きとした生活というのは各人の想いが異なるかもしれません。例えば、外出をすることやおいしい食事などが要因の一つであると思います。口の乾きを気にして、家にいるばかりではますます乾いてしまいます。食事のいい匂い、おいしい味などの刺激があると自然と唾液が分泌されることは何度も経験のあることだと思います。
 それでも唾液量が足りないと感じる時には、分泌量の多い耳の前にある耳下腺、顎や舌の下にある顎下腺と舌下腺などを直接刺激する唾液腺マッサージも有効なので試してみてください。(続く)


日本大学松戸歯学部   特殊歯科 専任講師 遠藤眞美

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