247大切な口腔ケア 6-④

かみ合わせの安定が寝たきり予防に

  年齢を重ねるとどうしても筋力や筋肉量が落ち、それが原因で寝たきりになると想像する方がいるかもしれません。全て加齢が要因という事ではなく、身体機能の維持には、活動することが重要です。
 日本人の寝たきりになる理由の第一位が脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患、第二位が高齢による衰弱、第三位が転倒・骨折です。第一位、二位については自分だけでは予防できません。第三位の骨折については、足腰を積極的に使って活動することで予防ができます。
 しかし、それ以外にも重要なことがあります。それは、安定したかみ合わせです! 実際、日本の健康な高齢者を対象とした調査で、かみ合わせが安定している人は足の筋力および跳躍度が高く、開眼片足立ち時間が長いことがわかりました。また、認知症のある高齢者150人を対象とした調査において、転倒回数が多い人たちは上下の歯のかみ合わせがない人が多く、その後、義歯を製作した人は翌年には転倒回数が大幅に少なくなったという報告もあります。良好なかみ合わせの維持や義歯によって口の良好な活動が実現し、転倒を予防できる可能性があるのです。
 歯を失うことがあっても義歯作成などの適切な歯科治療受診が転倒を予防し、ひいては寝たきり予防につながります。
 日本大学松戸歯学部 特殊歯科 専任講師 遠藤眞美

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