234 大切な口腔ケア 6-④

服用薬によるドライマウス

「アレルギーで薬を飲んだら、口があれた」と来院される方がいます。これは、抗アレルギー剤によってドライマウスが引き起こされた一例ですが、服用薬によっては唾液分泌低下が生じ、ドライマウスが生じる場合があります。高血圧、糖尿病といった慢性疾患や、眠れない、精神的不安定といった生活のしづらさのために多くの薬を長期で服用している場合があります。平均服用薬剤数は、60代で4~6剤、80代になると7~9剤ともいわれ、特別なことではありません。
口腔乾燥を引き起こす薬剤は700~800種類以上ともいわれ、その種類も様々です。降圧剤、精神安定剤、睡眠導入剤、抗アレルギー剤などが代表的です。これらの薬を服用してすぐに症状が出るとは限らなかったり、一剤では症状がないのにも関わらず多剤服用となると症状が強くなる方もいます。
明らかに服用薬がドライマウスの原因であっても服用中止が困難な場合が多く、自己判断で服薬中止をすると全身状態の悪化を招いてしまうことがあります。
また、仮に服用を中止しても長期服用などによって改善しない場合も少なくありません。まずはドライマウスの適切な診断を歯科医療者に行ってもらった後で、主治医に服用薬のご相談をすることをお勧めします。(続く)


日本大学松戸歯学部   特殊歯科 専任講師 遠藤眞美

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