247大切な口腔ケア 6-⑤

口のかわき 喉の渇きとまちがっていませんか

 大学病院には「口がかわく」「ベトベトする」など口の乾きを困って来院する方が多くいます。口の乾きに困った状態を一般的にはドライマウスといいます。
 一方で、最近はドライマウスを自覚していないものの、長期にわたり入れ歯が合わないという感じや、味の変化の原因について歯科医師や耳鼻科でドライマウスと言われた方の受診も増えてきています。このほか、食事をするたびに「砂をかんだようだ」「油の膜がはっているようだ」など、通常感じえない感覚を訴える方も少なくありません。
 多くの来院患者さんは最初に水分摂取量を増やすことで対応をしているようですが、それでは必ずしも改善しません。
 「口のかわき」には2種類の乾きがあるからです。本来、水を飲みたいという状態は脳が体の電解質のアンバランス、つまり脱水に気付いて『喉が渇いている(口渇)』と指令を出す状態と、義歯の適合不良や味覚の変化の原因となったドライマウスは『口が乾いた』状態で脱水だけが原因ではありません。例えば、分泌されている唾液の分布が悪い方や過剰に蒸発している方、唾液分泌が減少している方など様々です。不安な場合はぜひ、歯科医療者へご相談してみてください。(続く)
 日本大学松戸歯学部 特殊歯科 専任講師 遠藤眞美

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