ふなちゃんの音楽ジャングル

VOL . 176 クラシックとロックと孤高のヴァイオリニスト

DAVID GARRETT /ROCK REVOLUTION

 「天は二物を与えず」ということわざは、ひとりの人間が多くの才能や資質を備えているということはないという意味です。でもね、羨ましいかな、二物どころかたくさんの才能や資質を備えている場合だってあるんです。そのひとりが、今回ご紹介するヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレットです。
 彼は、1981年、ドイツのアーヘンで生まれました。4歳のときにヴァイオリンを習い始め、14歳のときに、早くもドイツ・グラモフォン(世界でも長い歴史を持つクラシック音楽の老舗的レコード・レーベル)と専属契約を結んでいます。17歳になって、両親に内緒でジュリアード音楽院の試験に合格してニューヨークに移り住んだときには、さすがに勘当されてしまったそうです。しかし、仕送りもしてもらえない彼が、そのときに生活費を稼いだのはモデルのアルバイトでした。しかも、グッチやアルマーニのモデルですよ! なんせ、190cmを超える長身のイケメンで、ファッション誌の記者からは「クラシック界のベッカム」と呼ばれていたのですから。ジュリアード音楽院を卒業後、2009年にリリースしたCDアルバム『ロック・プレリュード』は、全米クラシカル・クロスオーヴァー・アルバム・チャートで9週にわたってNO.1に輝き、さらには2013年、イタリアの伝説的な天才ヴァイオリニストであるニコロ・パガニーニの破天荒な人生を描いた、映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』に主演と製作総指揮に抜擢されたことも大きな話題になりました。そして、日本で公開された2014年には本人も来日し、ジャパンプレミアが行われました。
 現在は、クラシカル・クロスオーバーと呼ばれる路線の活動が中心になっていて、ニューアルバムのタイトルは『ロック・レヴォリューション』。レッド・ツェッペリンの「天国への階段」、クイーンの「ボヘミアン・ラプソティ」、プリンスの「パープル・レイン」、スティーヴィー・ワンダーの「迷信」などなど。これはもう聴くしかないでしょ!!


船守秀一(音楽プロデューサー・http://www2.odn.ne.jp/obbligato/)

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