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朝日新聞柏支局長のコラム

防犯カメラ


 柏市が、市立小中学校全62校に設置を進めている防犯カメラを今年度中に全校につけることを決めた。
 当初は2019年度に設置完了としていたが、計画を前倒しする。3月に松戸市の小学3年女児が殺害された事件を受けた措置で、不審者から子どもたちを守ろうと、学校の安全確保を強化するという。
 市は13年度から小中学校に各校3台のカメラ設置を進め、各校の判断で、教職員の目が届かない場所などに取り付けているという。カメラはついているだけでも、犯罪の抑止につながる可能性がある。子供たちを守るための策として有効なのは確かだ。
 ただ松戸の事件は通学路で起きた。ならば、全通学路につけられないのかという声もありそうだが、設置は簡単ではないという。通学路は一般の道路。すべてにつけるとなると費用は莫大になる。通学路は変わることもあるから難しい。
 ちなみに、市内には犯罪抑止のために、主に道路を映す防犯カメラ130台が県の補助事業で設置されている。もっと増やせばいいのか、というと、増やすほど、今度はプライバシーの保護の問題にもぶつかる。
 通学路で保護者や地元の人が見守る姿をよく見る。子供たちを守るにはやはり地域の力が必要になる。
 昔は防犯カメラもなかった。今は物騒な世の中になったとはいえ、なかった時代に子供たちを守るヒントがあるような気がする。

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