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朝日新聞柏支局長のコラム

郷里


夏は高校野球の季節でもある。99回目の全国高校野球選手権大会。どうしても郷里の高校の勝敗が気になるし、応援したくなる。
出身地の長野県からは松本市の松商学園が出場した。出場36回目の古豪だ。母校ではないが、松本市の近くで育った私にとって、長野県のほかの地域の学校に比べれば、親近感を感じる学校でもある。
広い長野県では、それぞれの地域で地元意識が強く、県一つでくくれない面がある。特に県の中心部にある松本市を中心とした地域で育った人たちと、北部の長野市方面の人たちは、それぞれの地域愛が強く、ライバル意識のようなものがある(そう感じていない人もいると思うが)。昔、両市は県庁所在地を争ったライバルで、県を南北に分ける「分県」騒動もあったほどだ。
松本市の近くで育ったせいか、子どものころは長野市方面の学校が甲子園に出てもピンとこなかったし、冷めた気持ちがあった。
今では長野県のどの地域の学校が出ても応援しているし、今や「ふるさと」は長野県だけでなくなった。転勤族の私にとって赴任した土地、特に地方の都市に郷里のような感情がわく。香川県、福岡県、新潟県……。夏になると、地方大会の結果を探してしまう。
今年は木更津総合の活躍を期待したが、残念ながら初戦敗退。郷里の高校の活躍に一喜一憂する。高校野球の面白さでもある。

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