命のバトン126  農文化を食卓に

谷津干潟を守る習志野の肉屋さん

  習志野市の京成谷津駅北口の精肉店「肉の二葉屋」店主、渕沢督機(まさき)さん(74)が、地元にある谷津干潟の保全活動を続けている。時折、岸辺にある同市立谷津南小学校の子どもたちに干潟の大切さを説く。
 渕沢さんは青森県八戸市出身。集団就職で上京し、都内の有名牛肉店で修業。20代半ばに縁あって習志野で開店、独立した。配達の途中で見かける干潟に多くの水鳥が飛来するのに驚いた。一方、粗大ごみなどが捨てられ、汚れているのもすごく気になり、定期的なごみ拾いを始めた。仲間も増え、今では環境省から野鳥生息環境保全業務を頼まれるようになり、昨年は県から感謝状も贈られた。
 東京湾の実態を探ろうと、知人らと「東京湾岸ぐるっとクラブ」をつくり、2000年11月から9年かけ、千葉・房総半島から東京、神奈川・三浦半島間の延べ1560キロを歩いた。渕沢さんは「湾内のごみは、流れ込む無数の川が運んでいることがわかった」という。干潟を紹介する谷津干潟自然観察センターのごみ拾いイベントなどにも協力している。
 渕沢さんは「年だからといって、すぐに引退というわけにもいかないな。やれることはやって、子どもたちには干潟で遊びながら、自然の大切さを学んでほしい」と話した。

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