読者投稿オリジナル童話

田んぼとボク

福山 フミ子(つくば市)

 


 こう太君は二年生になりました。今年のゴールデンウィークは一人で田舎のおばあちゃんの家にお泊まりしています。今日はとても暖かく天気が良いのでおばあちゃんと朝からお散歩です。しっかり帽子もかぶり、汗をふくタオルも持ちました。二人で歌もうたいます。小鳥たちもいっぱいです。
 細い道を出た所に水をいっぱい張った田んぼがたくさん目に入りました。ワーきれい。こう太君は思わず大きな声をはりあげました。大きな機械がいくつかあって大人の人がいろいろな仕事をしています。子ども達は楽しそうに遊んでいます。おばあちゃんが言いました。あ。田植えだ。皆が食べるお米を作る為に苗を植えているんだよ。これから雨がたくさんふってこの苗が大きくなり、子ども達が、「暑いよー暑いよーアイスが食べたいよー」と言う頃いっぱい実をつけ、だんだん黄色の稲になってお米ができていくんだよ。でも雨がふらなかったり、反対に大雨がふったりするから田んぼの中の水の具合を見たり、苗の中に生えた草をとったりお米になるまではとても大変な仕事なんだよ。
 こう太君は学校の社会科で少し習っていたので今度はおばあちゃんに教えてあげました。秋になって黄色になった稲の穂は頭が重くなっておじぎをしているみたいになるんだって。そして、黄色いじゅうたんをしいたみたいにきれいなんだよ。
 そう、良く知ってるね。おばあちゃんは感心しています。こう太君はお米のできる始まりを見たので秋の稲刈りも是非見たいと思いました。そのことをおばあちゃんと約束しています。お父さんくらいの人が大きな機械を動かして働いている所を見て「すごいね!きっとおいしいお米になるね。一粒でも大切に食べないといけないね」と言いながら帰って行きました。
 パッタンパッタンと一列にきれいに植えられていく苗を思い出しながら、お母さんが作ってくれるごはんも給食のごはんもおにぎりもみんなこんなにしてできるんだ。とおうちから持ってきた日記帳にさっそく書いています。

童話作家緒島英二さんより
 こう太君とおばあちゃんとの生活が、生き生きと描かれていて、とても素敵な作品になっていますね。光景が、目に浮かびます。

 




緒島英二より

 今回の講評はお休みです

 

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