命のバトン171　農文化を食卓に

　我孫子市で障害者雇用と野菜や胡蝶蘭、食用バラの栽培に取り組む帝人ソレイユ株式会社我孫子農場「ポレポレファーム」が今春、農林水産省が実施する「ノウフク・アワード2021」のチャレンジ賞を受賞した。同賞は、農業と障害福祉が連携する「農福連携」の優れた事例を表彰するもの。福祉事業所の受賞が多いなか、特例子会社の受賞は初めてという。
　同農場は帝人が障害者雇用のための特例子会社として2019年に設立。現在16人の障害のある社員が従事し、とくに大型ビニールハウスで取り組む胡蝶蘭やアレンジメントフラワーの栽培は好評で、同市のふるさと納税返礼品にも採用され、贈答品として人気を集めている。鈴木崇之取締役は「農業の分野でハンディキャップのある人が生き生きと活躍しているところが評価されたのでは。新たな取り組みも進めていけたら」と今後への意気込みを語った。(※胡蝶蘭の写真は同社提供)