ふなちゃんの音楽ジャングル

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『世界が違って見える日』がやって来る!

中島みゆき/『世界が違って見える日』

  唯一無二のアーティスト、中島みゆき。彼女の44枚目のオリジナルアルバムがリリースされます。前作からはおよそ3年2カ月ぶりとなりますが、その間、コロナ禍に苦しめられ、それが癒えそうになってきても、ウクライナでの戦争はまだまだ終わりそうもないという今日です。こういうときに、彼女はどんなふうに歌うのだろう。どんな言葉を紡ぐのだろう。そういう期待を募らせないではいられません。
 昨年12月には、通算47枚目のニューシングルが発売されました。ドラマ『PICU小児集中治療室』と映画『Dr.コトー診療所』のダブル主題歌で、奇しくも双方ともに【命の価値】を問うようなドラマでした。前者では「風前の灯火だとしても消えるまできっちり点っていたい」と歌います。
 そして今回の新譜。アルバムタイトルは『世界が違って見える日』。ときには力強く、ときには優しく、歌いかけてくれます。「流れゆく移り変わりを怖がらせないで」「子供たちに何んと言えばいいのだろうか」「DNAに告ぐ 突然変異に気をつけるんだね」「いつまで続ければこんな旅は終わるのか」「暗い夜が明ける刻まで 心月(つき)よ照らせ」「時は戻らない 夢は戻れる 怖れることはない」それぞれの歌に込められた言葉を噛み締めようではありませんか。縦の糸と横の糸が織りなす布は、いつか誰かの傷をかばうかもしれないのです。中島みゆきが放つ“こころに寄り添う「愛」と「勇気」、そして「希望」の歌。"モノクロの世界で風船を持つ中島みゆきのシルエットが印象的なCDジャケットも、とってもとっても素敵なんです。


船守秀一(音楽プロデューサー・http://www2.odn.ne.jp/obbligato/)

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