「ほぼ・シニア」な柏の劇団って? 笑って 演じて、10月に「病院みしゅらん」

 気になる名前の劇団が柏にある。「ほぼ・シニア劇団コダカラ」。ほぼ? ただのシニアじゃないの? 10月公演のタイトルは「病院みしゅらん」。何やら面白そうだ。練習をのぞきに出かけてみた。

10月公演に向けて練習する「ほぼ・シニア劇団」のキャスト=柏市

 柏市の近隣センター。13人のキャストが、一つ一つのシーンを丁寧に練り上げていた。キャストの熱の入ったせりふ回しや動きに、代表で演出を務める西村健太郎さんが吹き出すこともしばしばだ。

 「病院みしゅらん」は、病院の格付けサイトを巡り、病院の医師や職員、入院患者が織りなすコメディ。医師も手を焼くベテラン患者の役を、70代の女性3人が務める。

 患者を演じる柏市の菊地麻冬さん(75)は、キャスト最年長。コロコロと表情を変えながら、ちょっと意地悪な役を演じる。菊地さんは、今回が30数年ぶりの本格的な舞台。以前は柏の主婦劇団に参加していたが、しばらくの間、演劇から遠ざかっていた。それが昨年のコダカラの公演を見て、「面白くてゲラゲラ笑った」。今春のワークショップに参加し、今回の舞台へ。歳を重ね、せりふ覚えに不安はあったが、「自分ではない誰かになれる、というのは、やっぱり面白い」。

 コダカラの発足は2023年。都内を拠点に演劇活動をしてきた西村さんが、地元の柏で公演する市民劇団として立ち上げた。当初は単に「コダカラ」だった。「いま、求められているのはシニア劇団では」。観客の9割は50代以上。「でも自分はまだ50歳。シニアと名乗るのは……」。それに若い人にも演じてほしい。様々な思いを束ね、「ほぼ・シニア劇団」とつけ加えた。「この劇団は、シニア世代のコミュニティの場になることと、公演が面白いということの二つを、バランスよく目指したい」

 今回のキャストは30代から70代までと幅広い。「ここではまだ若手」の、船橋市の原口華奈さんは「シニアのみなさんが、上手に引っ張ってくれるので、私も芝居に乗ることができる 」と楽しそうだ。

 劇団の練習は、いよいよ熱がこもってきた。病院をかき回すベテラン患者たち。ポンコツな院長。そして、謎の男の登場……。病院の格付けは、どうなる?

 公演は10月24日午前11時からと午後3時から。柏市民文化会館小ホールで。チケットは、一般2000円、18歳以下1000円。23日午後6時からはプレビュー公演もある。こちらは1500円。チケット申し込みは劇団(090・3686・9583)、または劇団HPから。

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