「納得いく説明を」保護者ら請願 松戸・常盤平一小の新入生受け入れ停止方針に

保護者らから松戸市議会に提出された請願

 松戸市立常盤平第一小学校への新入学児童受け入れを、松戸市教委が来年度から停止する方針を突然発表したことについて、同小の保護者らに不安が広がっている。市教委は児童数減を理由にするが、保護者らは「少人数だからこそのよさがある」と、小規模校の在り方を含め、慎重な検討を求める請願を市議会に提出した。6月10日開会の市議会の中で審議される。

 市教委が「緊急的に学区の変更を検討する」と新入学児童受け入れ停止の方針を記者発表したのは4月22日。4月当初の段階で同校の児童数は30人(6月5日現在では34人)。新入学児童は1人で、「学級には一定規模の児童数を保持することが必要」などとして、停止方針を決めた。夏に開催する学区審議会に諮問する予定。在校生はそのまま学校に残ることが可能で、今後については、同小や隣接する小中学校も含めた地域全体の教育環境再編に取り組みたい考えという。

 この方針の説明を保護者が受けたのは、記者発表後の同日の夕方。突然示された方針に驚きや戸惑いが広がった。

 同小の児童34人のうち、学区外から通学している児童は12人。隣接する大規模校にはなじめず、同小を選んで通う子どもたちもいるという。ある保護者は「小規模校の常一小には、先生にも子どもにもゆとりがあり、子どもたちはそれぞれの個性に応じて役割があり、多くのことを学ぶことができる」と話す。運動会の徒競走では一人ひとりの名前が呼ばれ、足の遅い児童が走っても、ゴールするまでみんなで応援する温かさがあるという。

 そこで、保護者や卒業生の保護者でつくる「常一小の子どもの権利を守る会」は、5月28日付で、「納得のいく説明を」と、市議会に請願を提出した。「むやみに常一小の存続を求めているのではない」としたうえで、「小規模校であるからこそ一人ひとりに目が届きやすく、安心して学校生活を送ることができる教育環境が評価されてきた」とし、①保護者や在校生に納得のいく説明を行い、同意を求めること②常一小を含む市内における小規模校の在り方を示すこと、などを求めた。

 保護者は「新入生が入らなければ、今後、先生が減るなど、在校生の教育環境は悪化していく。今いる子どもたちのことを考えて欲しい。小規模校の在り方と一緒に常一小の在り方を話し合うべきではないか」と指摘する。

 卒業生からは「大きい学校を望まない子が入れる学校を、大人の都合だけでなくさないで欲しい」などの陳情も市議会に提出された。

 保護者らから慎重な検討を求める声が出ていることについて、松戸隆政市長は6月3日の定例記者会見で、「保護者や地域住民、市全域のいろいろな人の意見をしっかりと聞いていかないといけない。一方で『対応が遅すぎる』という意見もある。みなさんとの合意形成をできる限り丁寧に行っていく方向で考えている」と答えた。守る会は「市長が『丁寧に』と話しているのだから、丁寧に進めてほしい」と求めている。

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