終戦時の首相、鈴木貫太郎(1868~1948)が、80年前に講演をした同じホールで、ノンフィクション作家の保阪正康さんが鈴木を語る。そんな、時を超える講演会が、野田市の興風会館で11月7日に開かれる。午後2時から入場無料。事前予約も不要。

鈴木は、同市関宿で幼少期と晩年を過ごした、野田にゆかりのある人物。海軍時代には連合艦隊司令長官などの要職を務め、その後、侍従長に就き、二・二六事件では瀕死の重傷を負った。1945年4月、首相に就任。戦争継続を求める勢力と和平を進めようとする勢力が対立する中、戦争終結に向けて尽力した。
講演会では、昭和史の研究者として数多くの著作を手掛ける保阪氏が、終戦へ向かう鈴木の姿を中心に、鈴木の実像を浮かび上がらせる。
会場となる興風会館は、1929(昭和4)年に建築された、大ホールを備えた会館で、国登録有形文化財。終戦後に関宿に帰ってきた鈴木は、この興風会館で1946年の8月7日に「終戦に関して」、10月8日に「終戦の表情」と題して講演している。今回、その同じホールで鈴木に関する講演会が開かれる。
主催は「大河ドラマ『鈴木貫太郎』を実現する会」。鈴木にゆかりのある前橋市や野田市、堺市などの関係者でつくる会で、保阪氏もチーフアドバイザーを務めている。同会は「鈴木の偉業を保阪さんから改めて学び、大河ドラマ実現への機運を高めたい」としている。
問い合わせは同市市政推進室(04-7199-4914)。

