国の特別天然記念物コウノトリの野生復帰に取り組む野田市は、8月10日、今年5月に生まれた3羽を放鳥した。3羽は台風が通過した後の大空へ、大きく翼を広げ、飛び立っていった。
3羽は、同市の飼育施設「こうのとりの里」で5月4~6日に誕生したオス。母親は「こうのとりの里」生まれの「ミライ」、父親は多摩動物公園生まれの「カナタ」。3羽は、ミライペアの初めての子どもで、名前は市内の小学生らの応募の中から、「れん」「あお」「とわ」と名付けられた。
これまでの放鳥は、「こうのとりの里」の飼育棟の上部の網を開け、自然に飛び立たせる「ソフトリリース」をしてきた。しかし今回は、「こうのとりの里」周辺をテリトリーとするペアがいるため、約1㌔離れた農地までケージに入れて運び、飛び立たせる「ハードリリース」方式をとった。
ケージは慎重に放鳥地点まで運ばれ、扉が開くと、3羽はゆっくりと歩いて外へ。しばらくは周囲を歩いていたが、5分ほどすると翼を広げ、次々と思い思いの方向へと飛び立っていった。
同市は2015年から放鳥に取り組んでおり、今回の放鳥で20羽になる。そのほかにも、昨年は「こうのとりの里」のそばで野外繁殖した2羽が巣立っている。

