高齢者施設の人手不足解消を図ろうと、我孫子市は10月から、施設と有償ボランティアとのマッチングを支援する取り組みを始めた。民間企業が運営するサイト「スケッター」を活用した取り組み。有償ボランティアに身体介助のない作業を担ってもらい、介護従事者の負担軽減を図るのが狙いだ。

「スケッター」は民間企業「プラスロボ」が運営するサイト。福祉施設が「レクリエーション」や「配膳」など、必要としている作業を登録。手伝いを希望する人はサイトに登録し、内容や地域などの条件を確認して応募する。作業はいずれも、資格や経験が不要な、身体介助のないもので、音楽や娯楽などのレクリエーション、誕生日会や旅行などのイベントの手伝いなどが想定されている。
ボランティアなので「報酬」ではなく、「謝礼」が支払われる。市は、施設側のシステム利用料を今年度負担し、市内でスケッターの利用を呼び掛ける。
市が昨年度実施したアンケートでは、市内の高齢者施設の43%が介護従事者について「十分ではないが、最低限は確保できている」とし、10%は「不足している」と回答。人手不足を巡る厳しい状況が浮き彫りになっている。一方で現場では、リクリエーションやイベントなど、専門的な介護以外にも人手が必要とされている。そこで、ボランティアができる作業を切り出し、介護従事者の負担軽減を図り、サービス向上につなげたいという。
星野順一郎市長は「市内には元気なシニアも多く、空き時間を活用して、有償ボランティアに参加してもらえたらうれしい」と話している。

