遊休農地をヒマワリ畑として活用する「かしわひまわりプロジェクト」が、柏市で動き出した。豊かな田畑がつくってきた日本の原風景を、次世代につなぐことを目的に、高校生から農家までとバラエティに富んだメンバーが挑む。

手賀沼南側の高台。約1000平方㍍にヒマワリの種がまかれたのは、今年5月下旬。7月には、人の背丈を超えるヒマワリが育ち、一面を黄色に染めた。8月下旬以降、種を採り、ヒマワリ油を採取し、年明けに販売する計画だ。
プロジェクトを進める 「かしわひまわり協議会」の発足は5月。農家の後継者不足から、柏市でも遊休農地が増え、いつの間にか農地から姿を変えていく。「先祖が、地域の人たちがつくってきたこの景観を、失ってはいけない」
危機感を持った農家やNPOスタッフ、高校生たちが協議会を立ち上げた。理事を務めるメンバーは8人。畑に植えるのは、比較的手がかからないヒマワリ。日体大柏高校3年の石井琉穏さんは「ヒマワリが自分の背丈より大きく育ち、びっくり。精油し、販売するのが楽しみ」とワクワクする。
ナシ園を営む杉野光明さん(70)は、その様子を頼もしそうに見つめる。知人からよく「地代はいらないから、農地を使って」と声を掛けられ、預かった農地で自身もヒマワリを育ててきた。それだけに、高校生の参加がうれしい。「農業に関係なかった人たちが加わることで、新たなムーブメントになるのでは」
協議会の特徴の一つは、分散型自律組織(DAO)と呼ばれる、デジタル技術を活用した、対等でフラットな形をとることだ。またメンバー以外でも、畑で一緒に汗を流したり、300円~3千円の応援チケットを購入したりすることで、協議会の議決に参加することもできる。
協議会の石井雅子・代表理事は「ヒマワリ畑からヒマワリ油のブランド化までを一貫して進め、新しい形の組織で、持続可能な取り組みにしていきたい」と話す。応援チケットは、協議会HPから購入できる。

