【打ち上げ8月に延期】「宇宙へ行きたい」高高度気球、松戸の大学生ら

 【編集部注 PAXAは7月10日、高高度気球の打ち上げを8月中旬以降に延期する、と発表しました。「航空機への周知を確実するため」としています。日程が決まり次第、記事でもお伝えします】

 「宇宙に飛び出したい」。そんな熱い想いを抱く大学生たちが、地表から30㌔の宙を目指し、7月19日、高高度気球を打ち上げる。取り組むのは、松戸や都内などで暮らす大学生6人のグループ「PAXA」。リアルタイムでの動画配信にも挑戦する。

気球からの景色のイメージ=PAXA提供

 高高度気球は、地上20~50㌔に達する気球。今回目指す高度30㌔は、大気が残る成層圏だが、漆黒の宇宙や足元に広がる地球を感じることができる高度という。

 打ち上げは19日の午前9~12時の間。台風などの条件次第では、翌日以降への打ち上げ延期もある。気球は三重県鳥羽市から飛び立ち、約2時間かけて地上約30㌔の高度に達する。その後、気圧の関係で気球は自然に破裂し、落下。パラシュートで静岡県沖に着水し、撮影と中継用のスマートフォンを乗せたカプセル、360度カメラなどを回収する計画だ。すでに、航空法に基づく通報も済ませた。

PAXAの七條皇紀代表=松戸市

 PAXAは、宇宙開発のシミュレーションゲームを楽しむ仲間たちで2022年に設立。代表で松戸市在住の七條皇紀さん(20)は、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還に感動し、小さいころから宇宙への思いを強くしていた。「安く安全に宇宙に行けないか」。そんな思いを仲間たちと強くするなかで、昨年、具体的なプロジェクトを始動させた。

 当初は昨年8月に打ち上げる計画で、クラウドファンディングも実施。しかし、打ち上げの環境が整わず、延期。今年7月に再挑戦することにした。

 この間、打ち上げ地点の選定やカプセル回収に協力してくれる漁業者との交渉、動画配信のためのシステム作成などに力を注いできた。気球に取り付ける30㌢×30㌢×20㌢のカプセルには、子どもたちからのメッセージや松戸で採れたスイカの種なども載せる予定でいる。

 費用は約120万円を予定。自分たちで資金を捻出したほか、クラウドファンディングも募り、松戸市内の塾や歯科医院がスポンサーになってくれた。スマホは通信機器メーカーが無償で提供してくれた。

 七條さんは「地球という守られた環境から自分で飛び出し、帰って来る。打ち上げまでは、ワクワクとドキドキとビクビクの日々」と話し、最後の準備、点検に余念がない。

 実況中継はPAXAのWEBサイトで視聴可能となる。

タイトルとURLをコピーしました