スタジアムに集まったのは1万1260人。柏の葉では過去最多となるファンが、グリーンロケッツ東葛(GR東葛)の最後のホストゲームを見守った。
5月2日の花園近鉄ライナーズ戦。GR東葛は来季、運営主体がNECからJR東日本に変わる。そのため、この日が柏の葉公園総合競技場(柏市)での、最後のホストゲームとなった。
試合前にはOB戦を開催。元日本代表の田中史朗さんや初優勝時のメンバーら多くのOBが参集。「これ、結構しんどい」。息を切らせ、足をもつれさせながらボールを追い、スタンドを沸かせた。
スタジアムのコンコースでは、ファンが選手に贈る言葉をGRの旗に書き込んだ。「THANK YOU」「20年前から好きでした」「たくさんの感動をありがとうございました」……。みるみる間に、旗がメッセージで埋め尽くされていった。
スタンドでは、名物の「GO! ROCKETS GO!」の大旗がはためいた。振るのは、我孫子市の石坂浩一さん(47)。この日もいつものように、頭に吸盤で2本の小旗を立てて、選手を応援した。
石坂さんは20年ほど前、GR東葛の練習拠点のある我孫子市天王台で飲んでいた時に、選手たちと知り合った。それまで、ラグビーに興味はなかったが、「試合、見に来てよ」と誘われ、出かけてみた。観戦2試合目が、2006年2月の日本選手権決勝。雨が降り、厳しい寒さの中での戦いはドロー。両チーム優勝だった。「自分も一緒に戦っている気持ちになった。楽しかった」。
それ以来、応援を続ける。来季、新しいチームになっても新しい旗を作り、振り続けるつもりだ。「新しいチームに残っても、別のチームへ行っても、これからも一緒に戦い続けましょう」。選手たちにエールを送った。
この日の試合は、39―29でGR東葛が勝利を手にした。試合後のセレモニーで、ファンがメッセージを書いた旗は、石坂さんから太田治GMに手渡された。そして最後に選手、スタッフがグラウンドを一周、ファンに感謝の思いを届け、「NECグリーンロケッツ東葛」としての最後のホストゲームを締めくくった。




