作家、志賀直哉(1883~1971)の小説「暗夜行路」の草稿ノートを修復し、レプリカを作ろうと、我孫子市がクラウドファンディング(CF)を始めた。目標額は80万円。

草稿ノートが市内の住宅から見つかったのは、2024年。志賀は1915~23年に我孫子で暮らしており、そのころに親交のあった住民の遺品の中にあった。
ノートは縦20センチ、横14・5センチの市販のもので、ページ数は76。このうち49㌻にわたって、「暗夜行路」の草稿が書かれていた。執筆したのは、我孫子移住前の1915年夏までの間とみられている。
100年前のノートだったため、発見当時から劣化が進んでいた。綴じ紐は切れかかり、鉛筆書きの文字もかすれかかっていた。
ノートの寄付を受けた同市は、ノートの修復と、展示用レプリカを作ることにした。市文化・スポーツ課は「CFを通し、我孫子と志賀直哉のつながりを、全国に発信したい」という。
CFサイトには、志賀の孫の山田裕さんも「祖父・志賀直哉に関する資料を後世に遺していくため、ひとりでも多くの方に支援をいただきたい」と応援メッセージを寄せている。
CFは、CFサイトのCAMPFIREで、11月15日まで募る。寄付金に応じ、お礼のメッセージや限定イベントへの招待がある。目標額に達しなくても、資料修復は今年12月から始め、来年3月に終える予定。CFの詳細は「【小説の神様】志賀直哉の草稿を後世に!」のサイトへ。

