児童数39人の松戸市立常盤平第一小学校の「将来の閉校」が、9月9日の市教育委員会会議で正式に決まった。常一小は来春以降、新入生の受け入れを停止する。今後、常盤平地域全体の学校再編が検討される。会議には、常一小の在校児童が学校存続を求める請願を提出し、そのうち1人が「僕たちの学びの環境を残して欲しい」と異例の意見陳述をしたが、請願は全会一致で不採択となった。

常一小を巡っては、市教委が今年4月、児童数が30人に減り、複式学級を導入せざるをえなくなったとして、「緊急的に」来年度以降の新入生受け入れを停止する方針を発表。7月の学区審議会を経て、この日の教育委員会会議で最終審議された。
この間、保護者らでつくる「常一小の子どもの権利を守る会」は、「常一小の存続にこだわるものでない」としたうえで、「小規模校にしか通えない子どもたちがいる。学区抹消の結論の前に、子どもたちの意見を聞き、丁寧な合意形成を目指してほしい」と求め続けた。しかし、同会の質問状に対しても、市教委からの回答がない状況が続いた。
この日の会議には、保護者や市民からだけでなく、常一小の卒業生、在校生2人からも学校の存続や、児童から意見を聴くよう求める請願が提出された。
このうち4年生の児童は会議の場で直接、請願の趣旨を説明した。児童は「1年生から6年生まで友達。少人数の学校に通っているが、友だちは多い方だと思う」と話し、「1年生が入らないこと、新しい仲間が入ってこないことは、ぼくたちの学びの環境を奪うこと」と訴えた。
これに対し、教育委員側は「思いは受け止めた」としつつ、「松戸市としての政策判断。常一小を少人数校として残すのは難しい」などと、全会一致で不採択とした。一方で委員からは、学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の検討や教育支援センターの拡充などを求める意見が次々と出された。また市教委は「少人数の学校を新たにつくる予定はないが、少人数の環境をつくることができないか、考えたい」などと答えていた。
この日の会議で、常一小の学区抹消が正式に決まり、同小の学区は常盤平二小と常盤平三小に分割された。常一小に在学中の児童はそのまま常一小に通うことができるが、新入生がいなくなれば、市教委が今後進めようとする常盤平地域の学校再編による「閉校」か、全児童が卒業・転校しての「閉校」かは避けられない状況となる。
「常一小の子どもの権利を守る会」のメンバーの一人は、「私たちは『一緒に考えて欲しい』と求めているだけなのに、その意見も聞き届けられなかった。常一小に残る児童の教育環境は悪化するだけ。失望しかない」と肩を落とした。

