7月28日に発生した熊本地震の被災者を支援しようと、千葉県立小金高校(松戸市)の生徒たちが、9月5、6日の文化祭で、地震で廃業を決めた温泉施設の食器を販売している。売り上げは全額、温泉を営んでいた事業者への支援金にする。

熊本地震で震度7に襲われた熊本県宇城市。日帰り温泉施設「なごみ温泉やすらぎの湯」は、建物そのものへの影響は大きくなかったが、エアコンなどに被害があった。近所では建物が倒壊し、断水も続いた。燃料費高騰のため、8月からの休館を決めていたところへ、地震の追い打ち。廃業することにしたという。それでも、全国から駆け付けたボランティアに、寝場所を提供してくれた。
この施設で寝泊りし、ボランティア活動にあたったのは、サッカー日本代表の応援や、日本各地の災害現場で活動する、「ちょんまげ隊長」こと角田寛和さん(63)。松戸在住で小金高校OBでもある角田さんは、廃業に伴い、施設の飲食部門で使っていた無傷の食器も廃棄する予定であることを知った。「まだまだ使えるきれいな食器がある。廃棄するよりは、少しでも売って、暮らしの支援に充てられないか」。

一方の小金高校。海洋プラスチックごみの問題やこども食堂などに取り組む「探究局」という生徒たちの団体が、熊本地震の被災地支援に「何かできないか」と考えていた。
角田さんと生徒たちの思いが重なり、文化祭での食器販売がトントン拍子に決まった。角田さんが熊本から運んできた和食器約180点を、探究局のブースで、1点300円で販売。さらに寄付も受け付ける。
探究局長の2年、平野結椛さんは「長年続けてきた温泉が、地震で終わってしまうというのは悲しい。せめて、みなさんの支援を通じて、少しでも希望が生まれるような終わり方をしてもらえたら」と話す。
角田さんも「大きな金額での支援ではないが、見ず知らずの高校生が動いてくれた、ということは、被災した人の力になる」という。
文化祭での探究局による販売は、6日も総合学習棟で午前9時半~午後2時まで予定している。
3万1057円を熊本へ (記事追加)
探究局による販売は、5、6日合わせて2万6700円に。さらに寄付金4357円を合わせた3万1057円を熊本の「なごみ温泉やすらぎの湯」へ送った。


