千葉豪雨、柏にも車の無料貸し出し拠点 日本カーシェアリング協会

 千葉豪雨の被災者へ車を無料で貸し出す、日本カーシェアリング協会の支援拠点が、9月1日から柏市でも動き出した。県内では大網白里市、千葉市に次いで3番目の拠点で、柏市以外の被災者も利用できる。

車を借りる前に説明を受ける利用者=柏市

 同協会は、2011年の東日本大震災の際に発足した非営利団体。車が生活に不可欠でも、すぐに手配できないケースが多いことから、寄付された車を無償で貸し出してきた。その後も各地で起きた災害で支援にあたり、延べ1万台以上の車の無料貸し出しをしている。

 今回、柏市の拠点で貸すのは乗用車。1回の貸し出し期間は最長7日間。WEBや電話で、事前の申し込み・予約が必要だ。

 申し込みは同協会が受け付けるが、実際の拠点は柏市役所に置かれる。車を借りる当日は、交通政策課の職員が被災の証明書や写真、運転免許証などを確認する。柏市以外の住民でも利用は可能だ。

 同協会による支援期間は12月25日までを予定しており、この間は何度でも借りることができる。

 柏市に拠点が置かれた9月1日には、さっそく市内の男性(63)が乗用車を借りていった。男性は松戸の勤務先の駐車場で車が被災した。膝丈まで車の中に水がたまり、自宅まではなんとか走ることができたが、アイドリングストップが効かなくなるなど、電気系統に不具合があった。廃車することにしたが、代車の手配が難しく、同協会の支援に申し込んだ。「通勤だけでなく、深夜に急に呼び出されることもあるので、大変助かった」と話していた。

 車の無料貸し出しの申し込み・問い合わせは同協会のサイト、または電話050-5799-4740へ。

支援車両が不足、車の寄付も募る

 ただ課題もある。貸し出しできる車両が不足しているという。同協会によると、9月1日現在、千葉県全体での申し込み総数は593件。一方で、手配済みの車両は74台にとどまっている。このうち柏市の拠点への申し込みは、8月31日からの受付開始で41件に上っているという。

 同協会は全国各地の支部などで、現在約600台を保有している。しかし、熊本地震や各地の水害にも対応しており、現状では十分な台数の確保が難しい。そのため吉澤武彦代表理事は「千葉県全体で300台態勢を目指したい。車検が残っている車を、ぜひ寄付して欲しい」と呼びかけている。募集目標は200台。また、クラウドファンディングも募集中だ。

 車の寄付に関する詳細は同協会のサイトで。電話は050-5482-3178。

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