新小学1年生が学校生活に慣れずにつまずく「小1プロブレム」。その解消を目指す、松戸市の「わくわく!小学校体験ルーム♪」が、今年度からパワーアップした。子どもたちの学校体験と同時に、保護者向け講座も希望に応じて同時に開催し、親子での不安解消を図る。
「体験ルーム♪」は、市内の小学校3校の空き教室を使い、就学前の幼稚園児や保育園児らに、実際に学校生活を体験してもらう取り組み。子どもたちは、教室で元気に声を出してクイズ形式で学んだり、おもちゃの食材を使った「給食」を配膳したりと、学校生活に触れてみる。また授業中の教室や図書館、体育館などを「探検」し、学校への期待感も高めてもらう。
2年目となる昨年度は、認定こども園も含む市内111園のうち64園が利用。子どもたちからは「早く小学生になりたい」などと入学を楽しみにする反応があり、園側からも「小学校への不安を、安心に変えるきっかけになった」と好評だった。
今年度はさらに、保護者も参加できるプログラムも加えた。希望する園が対象で、保護者は子どもたちが教室で過ごす様子を見学した後、元小学校教諭が講師を務める「小学校入学前家庭教育講座」を受講する。親子で一緒に学校生活の不安を解消してもらうのが狙いだ。
7月13日に馬橋北小学校であった「体験ルーム♪」には、園児35人と保護者40人が参加。保護者向けの講座では、保護者たちの小学生時代と今の小学生との違いや、入学前に準備した方がいいこと、子どもに接する時の心構えなどを、講師が実体験を交えながら伝えていた。
保護者からは「小1プロブレムが実際に起きたら、学校はどういう対応をするのか」との質問もあり、講師は「複数の先生が対応し、学校に慣れるためにどういうステップを踏むか、保護者と一緒に考えていく」と答えていた。
この日参加した保護者の丹沢美由紀さん(38)は「娘は今日、少しお姉さんの顔になっていて、来年の4月が楽しみになった」と少し安心した表情。保護者向け講座についても「入学前の家庭学習について、あれもこれもと少し焦る気持ちがあったが、やり過ぎると逆に学校がつまらなくなるよ、という話を聞き、家庭での勉強習慣のあり方を考えるきっかけになった」と話していた。

