我孫子市は7月1日、市制施行55周年記念式典を開き、お笑いコンビ「ナイツ」の塙宣之さん(47)とサッカー日本代表の中村敬斗さん(24)に市民文化スポーツ栄誉章を贈った。
2人とも同市出身。塙さんは10歳まで我孫子で暮らし、今も実家は市内に。我孫子市ふるさと大使を務めており、昨年度までは市の広報動画チャンネルに計36本出演し、市内の魅力を伝えていた。中村さんは、ガンバ大阪に入団するまでの17年間を我孫子で過ごし、小学校低学年のころは、地元の少年サッカー団に所属していた。
塙さんは「子どものころから我孫子が大好き。緑が多く、閑静な住宅街がある。我孫子の実家に帰ると、すごく癒される」とあいさつ。「我孫子にいっぱい人が住んでもらえるよう、アピールしたい」と話し、そのためにも「いろいろな人に我孫子の話をするのはもちろん、SNSで若い人を取り込むことも大事。(同時に受章した)中村敬斗君と我孫子は同じ。ネットを揺らすことを目標に、頑張りたい」と、笑いを誘った。
中村さんはこの日、午前中に母校の中学校をサプライズ訪問してから、式典会場へ。「我孫子の自然豊かな環境の中で、友達と遊び、サッカーをし、のびのび育った。ヨーロッパでの生活は6年になるが、日本に帰国し、手賀大橋から我孫子を見るたび、『地元に帰ってきた』と安心している」と、我孫子への思いを語った。そして「来年はW杯。小さいころからの夢だったW杯への出場をかなえるため、チームで結果を残し、メンバーに選ばれるよう頑張りたい」と誓った。
栄誉章は1983年に制定され、これまでにプロゴルファーの青木功氏、作家の上橋菜穂子氏、リオ・東京パラリンピックの車いすラグビーで銅メダルに輝いた今井友明氏ら10人が受章している。


