ホタル復活へ地域の力 柏・あけぼの山「弁天ほたるプロジェクト」、子どもも協力

 柏市のあけぼの山農業公園の水生植物園で、地域の人たちや子どもたちが協力し、ホタルを復活させる取り組みを進めている。

ホタルの光跡

 7月1日午後7時半過ぎ。暗闇のあちこちに、小さな灯りがゆっくり点滅し始めた。灯りは時々フワリと宙を漂い、再び闇夜に溶け込む。訪れた家族連れは「どこ? あ、いたいた」「きれい」と見入っていた。

 ホタル復活に取り組むのは、富勢東小学校地域応援団の「弁天ほたるプロジェクト」。そして幼虫を育ててきたのは同小の児童たちだ。今年は富勢小、富勢中、県立柏高の児童、生徒も飼育に加わった。

弁天ほたるプロジェクトのメンバーら=柏市

 きっかけは応援団の大森隆代表(60)が数年前、水生植物園でフッと思いを広げたことだった。「湧水があり、林の中で夜は暗い。ホタルが育つのでは」。昔、この地域にホタルがたくさんいたことも聞いていた。

 ホタルの復活に取り組む市内の団体から話を聞き、応援団や小学校、そして公園の協力も得た。4年前から子どもたちが幼虫を育てて、大人たちは植物園の水源に近い湿地に幾筋もの流路をつくった。そして幼虫を4月末に放つと、6~7月にホタルが飛び交うようになった。今年育てた幼虫は約1300匹に増えた。

 大森さんは「子どもたちにとって、自分が育てたホタルがきれいな光を放つ様子を見るのは、とてもいい経験。いつかホタルが自生し、この地域が『ホタルの里』と呼ばれるようにしたい」と話している。

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