
9月13日開幕の東京2025世界陸上を前に、走り幅跳び女子に出場するルーマニアのアリナ・ロタルコットマン選手(32)が、3日から松戸市で事前キャンプを始めた。4日には松戸市役所を訪問し、松戸隆政市長に「決勝に残って、いい成績を残したい」と抱負を語った。
ロタルコットマン選手は、前回23年のブダペスト世界陸上で銅メダルに輝き、24年のパリ五輪では7位。今年3月の世界室内陸上では5位と、世界のトップクラスに立っている。自己ベストは6㍍96㌢。
松戸運動公園の陸上競技場でトレーニングするロタルコットマン選手は、市役所を訪れ、松戸市長に「競技場はきれいで、リラックスできている。街の雰囲気も素敵だ」と事前キャンプ受け入れに感謝した。今大会では「まずは決勝に残ることが目標。前回ブダペストは銅メダル。決勝で前回のようなことが起きるといいな」と笑顔をみせた。競技には、自己ベストの6.97㍍を更新する7㍍の跳躍をイメージしながら挑むという。松戸市長は「市民も応援している。頑張ってください」とエールを送った。
松戸市は21年の東京五輪の際に、ルーマニア陸上チームの事前キャンプ地になり、ロタルコットマン選手も参加した。しかしこの時はコロナ禍のため、生徒たちが陸上競技場のフィールドで、書道パフォーマンスや和太鼓の演奏でエールを送ったものの、直接、触れ合う機会はなかった。今回は「子どもたちと遊ぶ機会があれば」と期待する。そして、陸上競技をしている子どもたちに対して「まずは、陸上を楽しんで、好きになって欲しい」とメッセージを送った。
今回の事前キャンプを支援する日本ルーマニアスポーツ・文化交流協会は、6,7日に松戸市内でルーマニアフェスティバルを開催するなどし、ロタルコットマン選手を応援する。染谷邦友理事長は「選手としてレベルアップし、松戸に戻ってきてくれた。ブダペストに続き、またメダルを取ってくれることを期待している」と話す。
世界陸上の走り幅跳び女子は、13日に予選、14日に決勝が予定されている。



世界陸上男子110㍍障害、松戸出身の村竹ラシッド選手応援のPV開催へ
世界陸上には、松戸市出身の村竹ラシッド選手(23)も男子110㍍障害に出場する。松戸市は予選を突破した場合、16日夜にある準決勝と決勝をパブリックビューイング(PV)で応援するイベントを開催する。会場は村竹選手の母校、松戸一中で、午後8時に開場する。準決勝は8時40分、決勝は10時20分の予定。