2024年9月の話題

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松戸市学生に「入居ノススメ」
松戸市が常盤平団地見学ツアー

モデルルームでUR都市機構の担当者(中央)から説明を受ける参加者=松戸市

 松戸市は8月30日、大学生らを対象に市内の「常盤平団地」見学ツアーを開いた。 「 SDGs (持続可能な開発目標) 」の達成に向けたモデル事業の一環。高齢化が進む団地に入居する学生に引っ越し費用を補助したり、「Z世代」と呼ばれる若者のアイデアを団地の新たな魅力づくりに反映させたりする。

引っ越し費用10万円を補助

 見学ツアーは、同団地を維持管理するUR都市機構が共催。市の担当者が今回のイベントの趣旨や入居支援制度について説明したあと、UR都市機構の職員らの案内で一般住戸やモデルルームなどを見学した。
 新たに団地に入居する30歳未満の学生には、同団地エリアで市が主催するSDGs活動「まつどSDGsキャラバン」への参加を条件に、引っ越し費用10万円を補助する。先着5人が対象。補助額が5万円だった昨年度は、入居希望者がいなかったという。
 同団地は約5000戸の大規模団地で、高度経済成長期の住宅不足を緩和するために整備された。1960(昭和35)年の入居開始から60年以上が経過。市全体の65歳以上の高齢者は約26%だが、同団地エリアでは約50%となり、自治会活動などを担う人材が不足しているという。
 2022年5月に内閣府から「SDGs未来都市」に選定された市は、「Z世代を起爆剤とした常盤平団地エリアのリ・ブランディング」をモデル事業に位置づけた。リブランディングは「再構築」の意味。若者の入居を促すとともに、Z世代の力を借りて持続可能なまちづくりをめざす。
 昨年2月、市内にキャンパスがある聖徳大学、流通経済大学、千葉大学の学生たちが中心となって「まつどSDGsフォーラム」を開催。同団地エリアをテーマに、「Z世代が提案する魅力的で持続可能なまちづくり」として7つのアクションプラン(行動計画)を発表した。
 たとえば、アクションプラン3「歩きたくなる健康なまち@常盤平団地」。市が推進するSDGsモデル事業の一つに「TOKIWALK」がある。同団地エリアに設置されたチェックポイントをスマートフォンで読み取りながら、歩いて巡る健康プログラムだ。学生たちは、この取り組みを地域に広げるための活動に携わっている。
 見学ツアーに参加した聖徳大の2年生(19)は現在、東京都内に部屋を借りて通学しているという。住居費や食費などで月々11~12万円かかるといい、「親に負担をかけたくないし、卒業後は松戸市で保育士の仕事に就きたいと思っているので、引っ越しを考えています」と話した。

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標44

倉吉市と森林整備協定を締結
年間30㌧のCO₂削減を目指す松戸市

協定締結式=松戸市提供

 「ゼロカーボン」をめざす松戸市は8月22日、鳥取県倉吉市と森林整備協定を締結した。
 国から交付される「森林環境譲与税」から、今年度は300万円を予算計上し、倉吉市の森林整備の費用の一部を負担する。その森林整備によって得られる二酸化炭素(CO₂)の吸収量を松戸市が排出するCO₂と相殺するカーボンオフセットとよばれる取り組みだ。この取り組みによって松戸市では、年間30㌧程度のCO₂削減効果を見込んでいる。県外の自治体と森林整備協定を締結するのは千葉県初だ。
 両市は、倉吉市出身の元横綱琴桜が松戸市に「佐渡ヶ嶽部屋」を構えたことなどをきっかけに交流を開始した。2012年には災害時における相互応援に関する協定も締結している。

印西市世界平和を願って
響け「印西平和の鐘」

一人ずつ壇上で平和の鐘をついて祈りを捧げる

 戦争で亡くなられた人々を追悼し、世界の恒久平和を祈念するため8月15日、印西市文化ホールで平和祈念式典が開かれ、来場者が一人ずつ「印西平和の鐘」をつき、黙とうを捧げた。
 「印西平和の鐘」は、同市船尾出身の日本近代金工界の権威、香取秀真氏の長男で人間国宝の鋳金家、故香取正彦氏の作品で、1991年2月にご遺族により寄贈された。同氏による「広島平和の鐘」と同じ大きさだ。
 式典に参加した同市在住の本田満さん(66)は「今年で3度目。孫を連れての約束ごとになってきました。この鐘をついた経験が心のひっかかりになれば」と話し、5人の孫には鐘をつく前に「平和のことを願ってね」と話したと言う。
 市内の中学3年生を対象に募集した「印西市平和への願いを込めた標語」の優秀作品の表彰も行われ、785点の応募の中から印旛中学校の堀部勝哉さん作「平和という 希望の光 いつまでも」が最優秀賞に選ばれ、「第3次世界大戦が起こらないようにと願いを込めた」と語った。  

れすか文化サロン10月の参加者募集

相続から葬儀のあれこれまで
プロが伝える終活セミナー

10/22(火)14:00~15:30
◆参加費:無料
◆定員10人
柏斎苑協力
 気になる終活問題の第一歩に、相続や葬儀のことを「お金」の裏事情も含めて考えてみましょう。「事前に準備しておかないと失敗する例」、「亡くなる前からの全体の流れ」など、目からウロコの話が満載。柏斎苑の経験豊富なスタッフ、宮崎さんによる終活セミナーです。生前に聞いて事前に準備を。

健康体操教室
10/23(水)
講師 荒井 智晴氏
◆10:30~11:30
◆定員10人
◆受講料1,000円

 毎日少しのストレッチで健康増進に一役。筋力をアップし、自律神経を整える運動をご一緒に。腰痛・膝痛の方にも好評。

現代俳句教室
10/24(木)
講師 研生 英午氏
◆10:00~12:00
◆定員8人
◆受講料2,000円(資料代含む)

 本紙の人気コーナー「れすか句会」でおなじみの研生英午氏が現代俳句をわかりやすく解説。

申し込み 朝日れすか編集室 TEL 04-7143-4021
柏市旭町1−4−19吉野ビル3階(柏駅西口徒歩3分)
平日10時~17時。定員になり次第、締め切り。

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