れすか句会
主題「肉体」
主席 心音の残る肉体原爆忌
(鎌ケ谷市)佐藤 弘
次席 凩に吹き寄せられる肉体かな
(松戸市)月成 英信
三席 沐浴の両手両足春の月
(松戸市)飯島 昭子
【選評】
主席の「心音の」句は「原爆忌」という重い史実が「肉体」の奥にいつまでも残って消えないことがよく表されている。次席の「凩に」の句は「吹き寄せられる」という語の斡旋で、落葉を連想させ、「肉体」を落葉に見立ているような趣がある。三席の「沐浴の」句は「肉体」と言わずに「両手両足」と言ったのが効いている。霞がかった「春の月」を上手く表している。
選者 研生英午(みがきえいご)
【募集】
12月の主題は「山河」「幾山河越え来し馬のもの言はぬ 仁智 栄坊」11月25日(月)消印有効。投句は葉書一枚につき3句迄(未発表作品に限る)。〒277―0852柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。