2024年8月の話題
柏市愛される「地域の足」に
「柏ビレジ」自治会がコミュニティーバス運行
「柏ビレジ」内のケヤキ並木を走るコミュニティーバス=8月3日、柏市
運転手不足などで路線バスの減便や廃止が相次ぐなか、柏市の住宅地「柏ビレジ」の自治会がコミュニティーバスの運行を始め、注目されている。コミュニティーバスは市町村が運行するのが一般的で、地域住民主導での運行は県内でもめずらしいという。運行開始から1カ月の利用状況などを取材した。
「柏ビレジコミュニティバス」は7月2日から走り始めた。当面は火、木、土曜の週3日、5便ずつの運行となる。ルートは、つくばエクスプレス「柏たなか駅」から柏ビレジ、商業施設「モラージュ柏」を経て同駅に戻る循環コース。28人乗りのマイクロバス1台で運用している。
回数券や年間パスポートを事前に購入すれば、だれでも乗車できる。スマートフォンで表示するデジタルチケットもある。回数券利用時の運賃は、1回の乗車で大人(高校生以上)220円、子ども(小中学生)110円となっている。
1981年に入居が始まった柏ビレジは、東京ディズニーランドの約1・2倍にあたる約63㌶の一戸建て住宅地。現在、約1500戸に約4000人が居住している。2022年の推計では、65歳以上の高齢化率が約56%だった。
最寄りの柏たなか駅へのバス便はなく、徒歩で30分以上かかる。自治会が18年に実施した調査でも、買い物や病院への移動に不便を感じている人や、運転免許証返納後の移動に不安を抱えている人が多かった。
高齢化が進むなか、地域の足を確保しようと自治会が立ち上がった。コミュニティーバス運行を検討するプロジェクトチームを21年に結成。自治会長のシュピンドラー千恵子さんは「さまざまな知識のある人材がそろっていたので、自力で運営できるのではないかと考えるようになった」と振り返る。
運行費は年間約1000万円。運賃収入でまかなえる額ではない。プロジェクトチームのメンバーは地域の企業を回り、協賛金を募った。足りない分は柏市に補助を依頼した。
我孫子市の貸し切りバス会社「アビコ西武観光」に運行を委託した。22年11月には1カ月間の実証実験を行い、ルートや運行日時などを策定。ことし6月、国土交通省関東運輸局の事業許可を取得した。
7月度の利用実績によると、運行日数13日の総乗車人数は計334人。バス停別乗降車数はモラージュ柏が最多で、柏たなか駅東口が続く。曜日別乗客数では火曜が過半数を占めた。
第1回集計を受けて、シュピンドラーさんは「乗客はまだ少ないが、必要としている人はいる。小回りがきく利点を生かし、愛される地域の足になりたい。継続していくために何をすべきか、みんなで考えようと思う」と話した。
問い合わせは、柏ビレジ自治会事務局(04・7132・1925)へ。
SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標43
流山市の環境家計簿を使って
わが家のCO₂排出量を可視化
2050年度にCO₂(二酸化炭素)排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を表明している流山市は、パソコンソフトを駆使し、CO₂の排出量を自動計算できる「ながれやま環境家計簿」を作成。自らが排出しているCO₂の排出量を知ることで、ライフスタイルを見直すきっかけにしてもらおうと、ホームページ上で紹介している。
日常生活で各家庭が使用する電気・ガス・灯油・ガソリン等の検針票等の数値をエクセルに入力するだけで自動計算され、「CO₂排出量」がグラフで表示される。各家庭の排出量が可視化できるという優れもの。日本の1世帯当たりのCO₂排出量は年間約2,570㌔(令和4年度)。わが家の数値はどうだろう?
詳細はこちらから。
柏市土曜坐禅会はいかが?
柏市花野井の大洞院で
静寂な空気の中で自分と向き合う。お寺で「坐禅」はいかがですか。
柏市花野井にある大洞院では、本堂の静寂な空気の中で行う初心者向けの坐禅会が好評です。第1と第3土曜日午後2時から開催中。椅子に座っての坐禅も可能。参加無料。毎週日曜日の坐禅会は午前6時から、各自のペースで実施。このほか写経会(200円)や、無料の子育てカフェ、認知症カフェ(100円)なども開催。「地域に開かれたお寺」を目指しています。
土曜坐禅会=第1・3土曜日、午後2時~3時 ※足の組みやすい服装で。
場所/大洞院(柏市花野井1757)
詳細は、寺務所(04・7132・5868)まで。
松戸市小泉八雲の「怪談」復活 5年ぶり お寺で朗読芝居
9/29(日)松戸の萬満寺で超一級のこわ~い話
超一級の朗読で観客を怪談の世界に誘う森優子さん
小泉八雲の「怪談」復活 5年ぶり お寺で朗読芝居
9/29(日)松戸の萬満寺で超一級のこわ~い話
松戸市の萬満寺で朗読芝居が5年ぶりに復活する。
舞台朗読家でフリーアナウンサー森優子さんによる朗読芝居は2004年に初演、今回20周年を迎える。森さんの、その美しい響きの朗読は瀬戸内寂聴記念館での太宰治生誕百年記念の朗読会を任されるなど、映画監督・大澤豊に「超一級品の朗読舞台!」と言わしめ、高く評価されている。
今回は、小泉八雲「怪談」から「小豆磨ぎ橋」「耳なし芳一」ほかを上演予定。
「怪談」出版120周年記念の節目でもあり、小泉八雲の精神性と、朗読のおもしろさ、日本語の美しさ、伝統あるお寺の本堂での舞台演出もお楽しみに。
日時/9月29日(日)17時30分開演
場所/松戸市馬橋の萬満寺
料金/全席自由(100席限定)、前売り2500円、当日3000円
お申し込みは、労音チケット(047・365・9960)へ。
★読者プレゼント
小泉八雲「怪談」チケットを読者2組4名様にプレゼント。
(★プレゼント応募はこちら)
れすか文化サロン9月の参加者募集
本物の音との出合い 津軽三味線体験会
9/24(火)14:00~15:00
講師 津軽三味線名人五錦(ごしき)竜二氏
◆定員6人
◆参加費3,000円
津軽三味線名人の五錦竜二氏(78)による三味線体験会。
17歳から寝る間も惜しんでひたすら練習を重ね、作り上げた一音一音。力強くも繊細な心の音。本物の音を間近で聴いて、三味線を始めてみませんか。三味線の貸し出し有り。
天声人語朗読会
9/19(木)
講師 三浦喜代子氏
◆10:00~11:00
◆定員10人
◆受講料1,000円(資料代含む)
天声人語など、文字情報を声に出して読むことで脳を刺激。記憶力など脳を活性化させましょう。
健康体操教室
9/18(水)
講師 荒井 智晴氏
◆10:30~11:30
◆定員10人
◆受講料1,000円
毎日少しのストレッチで健康増進に一役。筋力をアップし、自律神経を整える運動をご一緒に。腰痛・膝痛の方にも好評。
ギター教室(初級編)
9/7・21(土)
講師 田中秀樹氏
◆①12時~ ②16時〜
◆定員:各回3人
◆2回で8,000円(資料代込み・振替日応相談)
ギターの弾き方、押さえ方、基本的なコードを覚えつつ、曲が弾ける楽しさを、ご一緒に。講師は、田中秀樹さん。
現代俳句教室
9/26(木)
講師 研生 英午氏
◆10:00~12:00
◆定員8人
◆受講料2,000円(資料代含む)
本紙の人気コーナー「れすか句会」でおなじみの研生英午氏が現代俳句をわかりやすく解説。
柏市旭町1−4−19吉野ビル3階(柏駅西口徒歩3分)
平日10時~17時。定員になり次第、締め切り。
柏市東大発 AI分析に挑戦
東葛飾高で染谷大河さんによる入門講座
講演をする染谷大河さん
生徒が自主的に参加できるリベラルアーツ講座を展開中の東葛飾高校で6月30日、AIを活用したサッカー戦術分析と、技術評価の研究などで注目を浴びている東京大学大学院総合文化研究科染谷大河さんを講師に「AIスポーツデータ入門」講座が開かれた。
当日は在校生と保護者30人が参加。東大ア式蹴球部から発展した研究の中心組織の説明や、実際に染谷さんが開発したゴールキーパーの動きを3DCG化したデータ分析システム「スマートゴール」の話に熱心に耳を傾けた。
同校OBでもある染谷さんは柏レイソルユースで副将を務め、GKとしてプロを目指していたが、高3を前に東大受験を決意し、チームを退団。一浪して東大に入学した異色の元太陽戦士だ。現在はプロユース展開でAIデータ分析の革新に挑み「日本サッカーの競技力向上に貢献したい」と意気込みを語る。当時の主将が古賀太陽選手だ。
受講した東葛飾中1年サッカー部の伊藤優真さんは「キーパーをやっていて元キーパーの人の話を聞きたかった。プログラム言語をやっているので興味もありました」と満足気だ。
今回の講座を担当した内久根直樹教諭は「今まで知らなかった世界に興味を持ってくれれば」と期待している。
我孫子市「認知症になっても住みたい街」へ 9月は世界アルツハイマー月間
我孫子市のオレンジデー
オレンジデースタートイベント=我孫子市民プラザ
認知症についての関心と理解を深める9月の「世界アルツハイマー月間」に合わせて我孫子市は8月と9月の毎週月曜日を「ORANGE DAY! (オレンジデー)」と定め、今年も8月1日、我孫子市民プラザホールでスタートイベントを開催した。認知症理解のシンボルカラーであるオレンジ色の物を身につけ、認知症の方へのサポートや自身が認知症になっても自分らしく生きる事などを意思表示する活動だ。
当日は市内の高齢者施設の方と地域の学生や子どもたちによるオレンジストラップ作りのワークショップが行われ、完成したオレンジ色のミサンガを星野順一郎我孫子市長へ贈呈。また、認知症の理解を深める「認知症になっても住みたい街・あびこ」と書かれたオレンジ色のステッカーを藤田泰彦郵便局長へ手渡した。
2020年から行われているオレンジデーのスタートイベントを主催したあびこね実行委員会の星良子さんは「コロナ禍で会えないけどつながる活動を4年間行ってきた」と話す。認知症予防にと手先を使うミサンガを作り、そのミサンガを認知症サポーター養成講座を受講した小中学生などにプレゼントしてきた。今年は実際に顔を合わせて活動をしようとワークショップが開かれ、石井総子さん(80)からストラップ作りをサポートしてもらった我孫子東高校1年の畠山桃子さんは「色々な人と関わりたくて参加した。作り方も分かりやすく教えてくれて楽しかった」と話し、石井さんは「サポートできて良かった」とにっこり。
オレンジデーの期間中、同市の郵便局窓口職員はオレンジ色のものを身につけ、配達員のバイクや車にはオレンジステッカーが貼られ、街中がオレンジ色に染まる。
十五夜ライブ
日本閣で料理と歌とフラと
マカレア理恵
9/16(月・祝)柏日本閣レストランで
中秋の名月の十五夜に、月を愛でつつ料理と歌とフラの「夕べ」はいかが。
昨年好評の柏日本閣で、一夜限りの十五夜ライブを今年も9月16日に開催します。演奏は、沖縄の歌姫「美織」とキーボード伊藤辰哉、マリンバに宮野下シリュウ、ギター田中秀樹。若手アーティストのハートフルな演奏に、沖縄で開催された23年フラコンテストでグランプリを受賞したマカレア理恵が沖縄の名曲「童神(わらびがみ)」や「fly me to the moon」をフラダンスで表現する豪華な共演に。スタートは18時。ライブはお食事後の約50分。美しいお庭を望むテラス席で料理と歌とフラを。
★十五夜ライブ
チケット料金 お一人1万2000円(食事、フリードリンク付・税込)
ご予約は、お早めに。柏日本閣 04(7146)2222