2024年7月の話題
松戸市ヤゴ救出作戦
プールの底を網ですくい、ヤゴを探す参加者=6月2日、松戸運動公園プール
トンボの幼虫、ヤゴをプールから救い出して飼育し、羽化したら空に放してあげよう――。子どもを対象にした環境学習イベントが松戸市の松戸運動公園プールであり、親子連れなど約300人が参加した。プール開きの清掃前にヤゴを助け出さなければ、水と一緒に流されてしまう。
「ヤゴ救出作戦」と題したイベントは、子どもが不登校になった経験がある保護者でつくる市民グループ「不登校親子応援ねっと」が企画した。「学校に行く行かないにかかわらず、自然とのふれあいは大切な経験。生命の神秘と感動を子どもたちに伝えたい」。そんな景山益代代表らの思いに共感したNPO法人「とんぼエコオフィス」代表の薮内俊光さんが「一緒にやりませんか」と声をかけ、実現した。
松戸運動公園プールに300人
薮内さんらはトンボがすめる水辺環境の創造をめざし、30年前から水質浄化などに取り組んできた。プールなどでのヤゴ救出も各地で開催している。今回は準備段階でギンヤンマの産卵を目撃したという。
救出作戦は6月2日の午前と午後、2回に分けて実施された。参加した子どもたちや保護者は泥や落ち葉で濁った深さ20㌢ほどのプールに入り、網を使ってヤゴを採集。お目当てのギンヤンマのヤゴが見つかるたびに歓声が上がった。
両親と参加した松戸市の小学4年生、喜多村柚愛さんはギンヤンマのヤゴを6匹捕まえ、「予想外に大きかったのでびっくり。大事に育て、トンボになったら放してあげたい」と目を輝かせていた。
ギンヤンマ誕生 空へ放す
私(記者)もヤゴがトンボになるまでを観察してみたくなり、ギンヤンマのヤゴを6匹捕まえた喜多村さん一家から2匹、分けてもらった。大きい方は緑色の体が透けて見える。羽化が近いのかもしれない。
困ったのは餌だ。ヤゴは肉食で生き餌しか食べないという。ご飯粒やシラス干しをピンセットを使って生き餌のように動かしてみたが、食べてくれない。ホームセンターで冷凍アカムシを購入して与えた。
飼育開始から1週間後の6月8日、朝5時半。水槽に立てた枯れ木に抜け殻があるのを見つけた。羽化して間もないのだろう。抜け殻は湿っている。カーテンの裏側の裾にギンヤンマがとまっていた。光り輝く羽を震わせている。尾の先から水滴が垂れた。
車で数分のところに住む小学1年生の孫娘を呼び寄せた。幼いころに自然や生き物とのふれあいを体験してほしいと願っている。この春は、オタマジャクシを一緒に飼育。4匹がカエルになり元の池に放した。詳しい知人に写真を見てもらったところ、ニホンアカガエルだとわかった。
部屋を飛び回るギンヤンマを、孫は飽きもせずに眺めている。夕方、公園に放しに行った。孫の指から勢いよく飛び立ち、暮れなずむ風景に溶け込んで見えなくなった。見送る孫の背中がさびしそうだった。
2匹目が羽化したのは6月23日。差し出した指に飛び乗った。 (遠藤秀美)
SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標42
危険な暑さから避難
柏市クーリングシェルター開放
柏市では、暑さをしのぐための「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」として、市役所や近隣センターなど33カ所の開放をスタート。千葉県に熱中症特別警戒アラートが発表された場合、どなたでも暑さをしのぐ場として利用できる。受け入れ時間や人数は施設によって異なる。詳細はこちらで確認を。期間は10月23日(水)まで。
柏市のほか、白井市は熱中症のアラートにかかわらず、「涼み処」として公共施設4カ所と、11の民間施設が開放されている。また、東葛エリアでは千葉県西部防災センター(松戸市)や、西部図書館(同)、関宿城博物館(野田市)、けやきプラザ(我孫子市)、北総花の丘公園(印西市)などの県有施設が同様に開放されている。
松戸市東松戸ゆいの花公園 松戸ハーブボランティア
「みどりの愛護」で2団体表彰
本郷谷健次市長に受賞を報告した湯浅隆雄さん(左)と林みよ子さん
第35回全国「みどりの愛護」のつどいが6月1日、和歌山県で開催され、松戸市の東松戸ゆいの花公園利用促進協議会と松戸ハーブボランティアの2団体が功労者国土交通大臣表彰を受賞した。
同表彰は花と緑の愛護に顕著な功績のあった民間の団体に対し、その功績をたたえ表彰するもの。受賞した2団体の代表が6月21日、松戸市役所を訪れ本郷谷健次市長に報告した。
今回は全国97団体が選ばれ、その代表として壇上で感謝状を受け取った東松戸ゆいの花公園利用促進協議会会長の湯浅隆雄さんは「公園は憩いの場として町会でも喜ばれている。地道に活動してきた事が認められて嬉しい」と笑顔で話し、松戸ハーブボランティア代表の林みよ子さんは「専業主婦を中心としたボランティアで20年前に発足し、以来、暮らしに役立つ100種類以上のハーブを維持管理してきた。これからは若い人たちにも繋げていきたい」と意気込みを語った。
本郷谷市長は「長年の活動があってのこと。東京から近い所に緑を維持していく事は大事。これからも緑を広げてほしい」とこれまでの取り組みをたたえ、激励した。両団体共に「ぜひ一度見学に来てほしい」と、市民に活動への参加を呼び掛けている。
来年度は、松戸市で「みどりの愛護」の全国大会が開催される。千葉県では柏市以来9年ぶり。湯浅さんは「より多くの方に知ってもらえるようにPRしたい」と楽しみにしている。
れすか文化サロン 8月の参加者募集
自然派化粧品でうるおいレスキュー会
8/26(月)14:00~15:30
定員 10人
参加費 500円
岐阜アグリフーズ協力
蜂蜜が生んだ神秘の天然成分「プロポリス」と、天然ハーブが融合されたスキンケア商品「プロハーブ化粧品」のご紹介。読者のみなさんに安全で使い心地の良い自然派化粧品を知っていただこうと、アドバイザーによるスキンケアのセミナーです。夏バテお肌にうるおいチャージしましょう。
ギター教室(初級編)
8/10・24(土) ①13時~ ②16時~
講師 田中秀樹氏
定員 各回3人
受講料 2階で8000円(資料代込み・振替日応相談)
ギターの弾き方、押さえ方、基本的なコードを覚えつつ、曲が弾ける楽しさを、ご一緒に。講師は、田中秀樹さん。
健康体操教室
8/22(木) 10:30~11:30
定員 10人
受講料 1000円
毎日少しのストレッチで健康増進に一役。筋力をアップし、自律神経を整える運動をご一緒に。腰痛・膝痛の方にも好評。
申し込み 朝日れすか編集室 TEL 04-7143-4021
柏市旭町1−4−19吉野ビル3階(柏駅西口徒歩3分)
平日10時~17時。定員になり次第、締め切り。
ポラスが交通安全の「じゆうちょう」寄贈
新1年生1万1697人に
松戸市波田教育長(右)にじゆうちょうを手渡すポラスの片平貢丈さん=同社提供
住宅事業を展開するポラス株式会社(本社・埼玉県越谷市)は、安全で安心して暮らせる住まいづくりと街づくりを目指し、子どもたちの交通安全啓発にも取り組んでいる。今年も柏・松戸・流山・野田・我孫子各市の新小学1年生1万1697人に「交通安全じゆうちょう」を寄贈。各市の教育長に手渡した。
同社はこれまで、松戸・流山・野田各市に横断歩道で手を挙げることを啓発するスポンジ製の手形ツール「セーフティーハンド」の寄贈を2000年に開始。09年から寄贈品が「交通安全じゆうちょう」に変更になった。
同社広報の片平貢丈さんは「じゆうちょうなので、お絵描きでも勉強でも自由に使っていただきたい。そしてじゆうちょうに記載の通り交通ルールを守って、交通事故にあわないように楽しく生活していただきたい」と児童の安全を願った。
まつり情報
松戸宿坂川献灯まつり
松龍寺や坂川が舞台の祭り。とうもろこし市やおやこ縁日も。8月9日(金)・10日(土) 13時~21時。松戸宿坂川沿道で。TEL047(362)5356実行委員会。
柏まつり
今年は新たに世代を超えてバトンをつなぐリレーで世界記録にも挑戦。7月27日(土)・28日(日) 15時~21時、柏駅東西中心街で。TEL04(7162)3315実行委員会。
野田夏まつり躍り七夕
野田おどりパレードなどイベント多数。8月3日(土)・4日(日) 16時~21時、本町通り周辺で。TEL04(7199)2090実行委員会。
あびこカッパまつり
「カッパ」をテーマにした仮装行列や踊りなど多彩なお祭り。8月31日(土) 10時~20時、手賀沼公園で。TEL080(4914)5416実行委員会(当日のみ)。
花火情報
手賀沼花火大会
8月3日(土) 19時~20時10分、柏・我孫子の2会場で。荒天中止。TEL04(7162)3325実行委員会。
松戸花火大会
8月3日(土) 19時15分~20時20分 古ケ崎河川敷スポーツ広場(会場内有料)で。雨天・荒天中止。TEL047(366)7327実行委員会。
市川市民納涼花火大会
8月24日(土) 19時15分~20時30分 江戸川河川敷で。TEL047(711)1142実行委員会。
とりで利根川大花火
8月10日(土) 19時~20時20分 取手緑地運動公園で。荒天時は翌日に延期。TEL0297(74)0217同市観光協会。
かまがやの花火
8月11日(日) 19時30分~20時30分 福太郎スタジアム・アリーナで。TEL047(445)8811実行委員会。
野田市関宿まつり花火大会
8月24日(土) 18時30分~関宿ふれあい広場で。雨天時は翌日に延期。TEL04(7198)0161実行委員会。
※流山花火大会は10月5日(土) 18時~18時40分 流山1~3丁目地先江戸川提で開催予定。荒天中止。
新刊紹介5さいからのかんたんごはんづくり
大瀬由生子 著
本紙コラム『簡単!エコクッキング』を執筆中の大瀬由生子さんによる新刊、子どものやる気を上手に育てるレシピ絵本が完成。「できた! たのしい!」、「またつくる!」と子どもが自ら進んで料理に取り組んで楽しめるよう、写真やイラストをふんだんに使った楽しい料理絵本だ。子どもにとっての料理とは、おままごとや粘土遊びの延長のようなものではないかと捉えて、~はじめてまなぶおりょうりのきほん~を小さな子どもにも分かりやすくまとめた。大人も一緒に読みながら、包丁の使い方などで気を付けることを説明する一方、のせたり、ぬったり、混ぜたりするだけでも立派な料理になることも紹介している。食べることは生きることを基本に、食育イベントや、講演などに奔走する著者らしい目線で書かれた料理することへの愛のこもった絵本だ。
秀和システム発行。1650円(税込み)
★読者プレゼント
『5さいからの かんたんごはんづくり』を読者3名様にプレゼント。ご希望の方は、こちら)
十五夜ライブ
日本閣で料理と歌とフラと
マカレア理恵
9/16(月・祝)柏日本閣レストランで
中秋の名月の十五夜に、月を愛でつつ料理と歌とフラの「夕べ」はいかが。
昨年好評の柏日本閣で、一夜限りの十五夜ライブを今年も9月16日に開催します。演奏は、沖縄の歌姫「美織」とキーボード伊藤辰哉、マリンバに宮野下シリュウ、ギター田中秀樹。若手アーティストのハートフルな演奏に、沖縄で開催された23年フラコンテストでグランプリを受賞したマカレア理恵が沖縄の名曲「童神(わらびがみ)」や「fly me to the moon」をフラダンスで表現する豪華な共演に。スタートは18時。ライブはお食事後の約50分。美しいお庭を望むテラス席で料理と歌とフラを。
★十五夜ライブ
チケット料金 お一人1万2000円(食事、フリードリンク付・税込)
ご予約は、お早めに。柏日本閣 04(7146)2222