2024年6月の話題

過去の話題一覧

我孫子市市民大学「手賀沼大学」開校 沼の再生から創生へのプロジェクト
柏と我孫子 文化交流の深化にも期待

活発な質疑応答もあったシンポジウム=あびこ市民プラザ

 我孫子・柏には、かつて多くの文人らを魅了し今も近隣市民にも親しまれている手賀沼がある。
 大正、昭和に活躍した浮世絵師、川瀬巴水が描いた頃の美しい手賀沼への再生から創生まで、環境や自然を題材にしながらサスティナブルな未来をみんなで考える市民大学がスタートした。
 開校式は5月12日、あびこ市民プラザホールで基調講演とシンポジウムが行われ、市民約100人が参加。『だれと出会い 何に気づき どう生きるか』をコンセプトに、手賀沼の文化的・経済的な価値を再認識し、手賀沼の恵みを活用しながら官・民・学が協力し、次世代へと引き継いでいこうと語り合った。
 同校理事長で国際新版画協会長の鈴木昇さんは川瀬巴水の描いた美しい「手賀沼」を紹介し、環境や自然を題材に多くの人との交流を通して学びつつ、人間創生に通じるものがあると話した。
 シンポジウムは鈴木さんをはじめ、星野順一郎我孫子市長、奥田謁夫柏市副市長、安田陽一日本大学理工学部教授、染谷智幸茨城キリスト教大学教授ら5人がパネリストとして登壇。次の5本の基本方針を掲げ、それぞれが発言した。
 ①「手賀沼の魅力」の情報発信②手賀沼に「生涯教育」の場を創出③手賀沼を生かした産業の育成④広域を水路でつなぐ舟運の復活⑤行政への政策提言。
 シンポジウムに参加した都内在住の富樫淑子さん(74)は、「とても参考になりました。市民が大学という拠り所をもとに協力すれば困難なプロジェクトも可能になるのではないか」と感想を述べた。同大理事長の鈴木さんは「地に足をつけた取り組みをやっていきたい。一個人の力は弱くても大学があることによって可能性が広がる。市民全体が勉強する姿勢が大事」と意気込みを語った。

 今後の主な講座開催は、次の通り。
◆手賀沼再生と川瀬巴水7月6日(土)12時30分~14時30分・パレット柏会議室
◆船による川の活用(子どもも対象)7月27日(土)15時30分~17時30分・アビスタ
 講座は毎月開催している。申し込み、詳細は、同大学事務局(04・7146・6800・水・日定休)へ。

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標41

印西市第3次ごみ減量計画
ごみの分別方法説明会でPR

 印西市は環境負荷が少なく、資源を循環して活用する社会、いわゆる「資源循環型社会」の構築を目指し、令和3年度から12年度までを計画期間とした第3次ごみ減量計画に取り組んでいる。その施策のひとつとして、市民へごみの減量化等説明会を積極的に実施している。「ごみの分別方法が分からない」「ごみを上手に減らしたい」など家庭のごみについての困りごとに対応するため、要望のあった町内会や自治会などにクリーンアドバイザーが訪問し、実演やごみサンプルを用いた分別体験なども含めながらわかりやすく説明している。
 同市によると、燃やすごみの1人1日あたりのごみ排出量は過去5年度でみると、令和2年は486㌘だったが、令和5年では452㌘と減少し、着実に成果を上げている。詳細は同市クリーン推進課(0476・33・4504)へ。

松戸市人口50万人に到達
県内3番目、全国28番目

市長から50万人目の認定証を受け取る千葉さん=松戸市提供

 松戸市の人口が6月7日、50万人に到達した。県内では千葉市、船橋市に続き3番目。全国では28番目だ。
 この日、娘「遥賀」さんの出生届を出した会社員の千葉裕介さん(33)は、「4歳から大学卒業まで育った松戸市で、自分の子どもが50万人目になったことを誇らしく思います。一人目の子が生まれた時から、医療制度などが手厚く、松戸市に感謝しています」と話した。千葉さんに、遥賀さんの50万人目の認定証を手渡した本郷谷健次市長は「昭和18年に4万人の市としてスタートした松戸市が、81年目に50万人の市になったことを市民の皆様とともに喜びたい。さらに一層、人の集まる魅力的な街づくりを進めていきたい」と今後の意気込みを語った。
 市では到達に伴い、カウントダウンボードやカウントダウンポスターを、到達お祝いのポスターに切り替え、「人口50万人到達」の横断幕がJR松戸駅西口デッキに掲げられた。  

柏市

旧そごう柏店を見送る 解体前に一般公開

14階からの眺めを楽しむ参加者

 地上14階の回転レストランが柏駅東口のシンボルとして親しまれてきたデパート、旧そごう柏店の解体工事が6月1日から始まった。1973年に開店し2016年に閉店。その後、長くそのままの状態が続いていたが、柏市が跡地を購入し周辺の再編に着手した。
 解体を前に、市制施行70周年イベント『プレイバック柏そして、新しい物語へ…』が5月18日から3日間、本館を一般公開して行われた。館内では柏駅の今昔の写真展や駄菓子屋が登場。事前予約で当選した参加者で終日おおにぎわい。中でも14階の回転レストランからの眺めには誰もが感慨ひとしおの様子だった。
 柏市在住の天野登紀子さん(70)は「以前、ここは高級店だったので記念日に来るくらいだった。解体は寂しいが再開発に期待している」と話した。

市進による東葛飾中説明会
新入生も登壇 成果発表

参加者の前で発表する東葛飾中新入生

 9年連続で県立東葛飾中学の合格実績№1を誇る市進学院が5月25日(土)、市進予備校柏校で東葛飾中の学校説明会を開催。同中を目指す小学生の子どもを持つ保護者が多数参加した。
 説明会では県立中高一貫校の今春の倍率や、入試結果、適性検査の出題方針などが具体的に示された。さらに2次検査で出題された問題を分析し、その傾向と対策も丁寧に解説されると保護者は熱心にメモを取っていた。
 今春、東葛飾中に合格した生徒も登壇し、受検当時の家の様子や当日の様子などを説明。「自己判断に委ねる親だったので、積極的に勉強するようになった」など、生徒の自律的な「挑戦」に保護者も驚いた様子。市進で育んだプレゼンテーション力が成果に結びついたことを示した。市進学院は5月、新たに流山セントラルパークに新教室を開校した。  

れすか文化サロン 7月の参加者募集

明大のエース(1975年)で主将だった丸山清光さんを囲んで
7/19(金)13:00~14:30
講師 丸山 清光氏 合同会社北海道信州グッドラボ代表で松戸市在住
◆定員10人
◆受講料1,500円(コーヒー付き)
 新刊「東京六大学野球人国記」の著者、丸山清光氏を囲んで、東京六大学野球の歴史に触れてみませんか。また、2020年出版の著書「なんとかせい! 島岡御大の置手紙」では、大学野球界の名物監督が若い選手とどう向き合ったか。現代社会にも生きるその名言を綴る丸山氏の話は野球応援歌であり、人生応援歌にも通じる。

天声人語朗読会
7/18(木)
講師 三浦喜代子氏
◆10:00~11:00
◆定員10人
◆受講料1,000円(資料代含む)
 文字情報を声に出して読むことで脳を刺激。記憶力など脳を活性化させましょう。喉を鍛えて肺炎予防にも。

健康体操教室
7/25(木)
講師 荒井 智晴氏
◆①10:00~11:00 ②11:30~12:30
◆定員10人
◆受講料1,000円
 毎日少しのストレッチで健康増進に一役。筋力をアップし、自律神経を整える運動をご一緒に。

申し込み 朝日れすか編集室 TEL 04-7143-4021
柏市旭町1−4−19吉野ビル3階(柏駅西口徒歩3分)
平日10時~17時。定員になり次第、締め切り。

新刊紹介東葛の樹木事典
流山市立博物館友の会発行

 流山市立博物館友の会が、東葛流山研究第40号として『東葛の樹木事典』を発行した。野田市、流山市、松戸市、柏市、我孫子市、鎌ケ谷市の各地に生息する多種多様な木々をガイドマップ付き、カラーで紹介している。松戸の二十世紀梨の原木(国指定天然記念物)の話や、柏の水戸街道松並木の消滅についての言い伝えと資料など、木々と人々のエピソードや逸話を興味深く紹介している。自然環境を維持し保全を図るための活動も網羅。B5判・190頁・定価2000円+税。たけしま出版。
 本書は同出版(04・7167・1381)またはお近くの書店で「地方小出版扱い」としてお求めを。

★読者プレゼント
『東葛の樹木事典』を読者2名様にプレゼント。(★プレゼント応募はこちら)  

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