2024年3月の話題

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野田市「信頼される看護師に」
野田の専門学校で決意式

決意式に臨んだ第一看護学科の1年生

 野田市の県立野田看護専門学校で2月22日、第一看護学科の「決意式」があった。昨年4月から基礎を学んできた1年生34人が、看護の道へ進む決意を新たにした。これから医療現場で実践的な技術や知識を身につけ、2026年2月の国家試験合格をめざす。

戴帽式のなごり
 英国の看護師フローレンス・ナイチンゲール(1820~1910年)の精神を受け継ぐ行事で、医療機関で実習を始める前に行われる。以前は「戴帽式」として実施されていたが、ナースキャップの廃止に伴い、2003年に現行の式典に改められた。
 在校生や教職員、保護者らが見守るなか、ひとりずつ壇上へ。「患者さんの気持ちに寄り添い、信頼される看護師になりたい」「患者さんを笑顔にできる看護師になりたい」など、決意を述べた。
 続いてキャンドルサービスが行われた。クリミヤ戦争でろうそくの明かりのもと、負傷兵を敵味方の区別なく献身的に看護したナイチンゲールに由来する。式場の照明が落とされ、学生たちはナイチンゲール像から採火されたろうそくを手に整列。看護の心構えをうたった「ナイチンゲール誓詞」を唱和した。
 竹中敦子校長は「医療者になるためには、自分を律し、覚悟を持って臨むことも必要になってくる」とし、「広く健康や人の命、社会の動きにもアンテナを高くして、思慮深い看護師に成長していってほしい」とエールを送った。

母と同じ道歩む
 吉川陽菜さん(19)は看護師の母親と同じ道を歩み出した。幼かったころは母のすがたを見て「夜勤などもあって大変そう」と思っていた。小学5年生で病気になったとき、担当した看護師のやさしさに触れて不安が和らいだことがきっかけで、あこがれの仕事に変わったという。小学6年生で「看護師になろう」と決心した。
 宮本茉寿美さん(33)は医療事務職から転身をめざす。大学卒業後、航空会社で勤務した経験もある。看護師を志すきっかけは新型コロナだった。医療がひっ迫し、看護師が不足していることを知り「医療に貢献したい」と決意した。「患者さんが安心して治療が受けられるように、正確な知識を持った看護師になりたい」と思っている。
 近年、少子化に伴う志願者の減少や、看護大学の増加などから専門学校の運営は厳しくなっている。竹中校長は「本学も入学志願者は年々減る傾向にある」としながらも、「3年で看護師になる近道。国家試験合格まで親身になって支援します」と話す。
 同校は1996年に開設された。3年課程の第一看護学科と、准看護師から看護師へのステップアップをめざす2年課程の第二看護学科がある。これまでに1700人を超える人材が巣立ち、幅広い分野で看護職として活躍している。

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標38

ペットボトル水平リサイクル
我孫子市がサントリーと連携

包括連携協定締結式=我孫子市提供

 我孫子市は、脱炭素社会の実現や循環型社会の形成をはじめ、環境の保全など、地域の活性化や市民サービスの向上を図ることを目的として2月19日、サントリーグループ(サントリー食品インターナショナル、サントリーホールディングス株式会社)と包括連携協定を締結した。同グループが千葉県内の自治体と締結するのは初めて。同市が秋に開催している「ジャパンバードフェスティバル」に協力している縁から今回の締結につながった。
 市民から回収した使用済みペットボトルを、サントリー製飲料の新たなペットボトルへと再生する「ボトルtoボトル」水平リサイクルがスタートする。ペットボトルは資源として何度も循環することができ、化石由来資源の削減とCO2の削減に寄与することが可能だ。

白井市児童発達支援・放課後等デイサービス
「ペンギンのあしあと」白井市に開所

「ペンギンのあしあと」の職員

児童発達支援と放課後等
 デイサービスの多機能型施設「ペンギンのあしあと」が、白井市にできた。発達障害や知的障害のある子どもたちに寄り添い、心理学に基づく療育などを通じて自立を支援する。
 施設を運営する合同会社「NIS千葉」代表の能登昭博さんは、同市で朝日新聞販売会社を経営してきた。現在は会長を務める。地域貢献活動に熱心で、子どもたちを対象にした新聞記者体験講座や作文教室などを開いてきた。
 児童発達支援プログラムの軸となるのは、応用行動分析(ABA)の理念を取り入れた療育。行動の「きっかけ」と「結果」に着目することで、子どもに対する理解を深め、成長を促していく心理学の一種だ。
 白木の積み木を活用した活動も特色のひとつ。手先の器用さや空間認識力を鍛え、集中力や想像力を育むことができるという。施設長の元小学校教諭、鈴木元絵さんは「成功体験を増やし、自己肯定感を高めてもらいたい」と話す。
 4月から本格的にサービスを開始する。問い合わせは047・468・8220へ。  

れすか文化サロン 4月の参加者募集

 朝日れすかでは、読者のみなさんと一緒に教養を深め、日々の暮らしにちょっぴりプラスの彩りを添えてもらいたいと、編集室内会議室を会場に、「れすか文化サロン」をスタート。春の一歩をご一緒しませんか。

三浦喜代子氏

天声人語朗読会 60分
天声人語の内容について深めながら、声に出して読むことで脳を活性化。講師は朗読グループ「美宙(みう)」主宰の三浦喜代子氏。
日時/4月18日(木) 10時~11時
定員/電話先着10人 受講料/1000円

田中秀樹さん

ギター教室(初級編)
 ギターの弾き方、押さえ方、基本的なコードを覚えつつ、曲のレパートリーを増やしていきます。新しい趣味として始めたい方や、数十年ぶりにギターを再開したいという方、曲が弾ける楽しさを、ご一緒に。講師は、green note coasterのギタリスト田中秀樹さん。


日時/4月13日(土)・27日(土) 16時~17時
対象/中学生から一般まで・各回3人
受講料/2回で8000円(資料代込み・振替日応相談)

松下英治さん

講演 「佐藤一斎の生涯と影響を受けた人々」
 江戸時代後期の儒学者で教育改革者の佐藤一斎について初心者にも解りやすく紹介する。彼の名言集『言志録』や、その哲学は吉田松陰や西郷隆盛など幕末維新の重要人物、歴代の首相にまで影響を与えた。
 講師は歴史研究家で松下歴史塾塾長の松下英治さん。

日時/4月23日(火) 13時~15時
受講料/1000円
定員/10人



申し込み 朝日れすか編集室 TEL 04-7143-4021
柏市旭町1−4−19吉野ビル3階(柏駅西口徒歩3分)
平日10時~17時。定員になり次第、締め切り。

市進による合格報告会
東葛飾中在校生も登壇

東葛飾中在校生が受検当時を話す

 9年連続で県立東葛飾中学の合格実績№1を誇る市進学院が、2月10日(土)柏で合格報告会を開催。来春以降の中学受験(検)を目指す保護者が多数参加した。
 報告会では、公立中高一貫校の入試動向の説明をはじめ、私立中学と公立中高一貫校の入試の違いなどを解説。実際に出題された問題を具体的に分析し、その傾向と対策まで丁寧に示していた。参加者は熱心に耳を傾けメモを取っていた。
 続いて東葛飾中の在校生が登壇し、受検当時の様子を説明。自身が取り組んでいた勉強方法、市進学院で培った学習習慣などを発表した。そのプレゼンテーション能力の高さに、参加者からは驚きと憧れの熱いまなざしが注がれた。
 新6年生を持つ母親は「検査の傾向や東葛飾中の生徒の話が参考になりました。子どもと話し合って、受検に臨みたい」と報告会の内容に大満足。  

新刊紹介
東京六大学野球人国記

 明大のエース(1975年度)で主将だった著者が、東京六大学の創成期からのメンバーなど1世紀に及ぶ人間模様や、膨大なデータを収載。足で稼いだエピソードや野球への想いも多彩に書き綴る。A5判・約546ページ。全国書店・インターネット書店で販売。
 丸山清光著・定価2970円(税込)・鳥影社刊

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