2023年4月の話題
松戸個性的な遊具が人気
松戸 21世紀の森と広場 あそびのすみか
ローラー滑り台を滑り降りてきた流山市のきょうだいは「楽しい!」「お兄ちゃんと一緒だから平気だよ」
松戸市千駄堀の自然公園「21世紀の森と広場」の遊び空間「あそびのすみか」が、子らに人気だ。周囲の自然と調和した遊具が2期に分けて整備され、昨年秋に全面オープンした。
おととしの7月に1期工事が完成。昆虫の巣穴に見立てた迷路をトンネルや滑り台で楽しむ「昆虫のスミカ」や、竪穴住居をイメージした円すい形のネットやつり橋で遊ぶ「縄文サークル」などが設置された。昨年10月には、地上10㍍から滑り降りる長さ50㍍のローラー滑り台「スパイラルフォレスト」や、バランス感覚が養われるネットクライム遊具「冒険トレイル」などが仲間入りした。
これらのオリジナル遊具は「子どもたちが自然に興味を持つきっかけに」と同市の聖徳大学の教授らが企画。名称募集には2065件の応募があり、小学4年の児童(現・中学2年)の作品「あそびのすみか」が選ばれた。「みんなが楽しく遊べたら」との思いを名前に込めたという。
市公園緑地課の担当者によると、1期工事として3つの遊具などが設置された2021年度に年間入園者数が初めて70万人を突破した。「あそびのすみか」人気を裏づけるデータだ。
取材したのは、春休み中の日曜。雲ひとつない青空が広がり、家族連れなどでにぎわっていた。広い芝生の広場に色とりどりのテントが林立。人気のローラー滑り台には順番待ちの長い列ができていた。
船橋市在住の山本高裕さん(34)は、家族4人で初めて訪れた。ローラー滑り台に挑戦した長男の悠生さん(現・小学2年)は「高くて怖かったけど、滑り始めたら景色がよく見えて楽しかった」。母・佐友里さん(35)は「水遊びの季節になったら、また来ようと思います」と話した。
園内の林から湧き出た水が小川となり、広場の真ん中を流れている。大型連休には水遊びを楽しむ子どもたちでにぎわいそうだ。
SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標27
みんなでつくる脱炭素のまち
松戸市と京葉ガスがタッグ
松戸市は京葉ガス株式会社(本社市川市、以下京葉ガス)と「ゼロカーボンシティの実現に向けた連携に関する協定」を3月24日に締結した。省エネルギーおよび再生可能エネルギーの普及促進、脱炭素型のまちづくりの推進など、市と京葉ガスの双方が持つ資源を有効活用した取り組みを進めていく。
締結式で本郷谷健次市長は「難しい課題なので、エネルギーを扱う京葉ガスと協力できることをありがたく思う。力を貸してもらい、市民と共に取り組んでいきたい」と話した。
同市は2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」を2022年2月に表明。同3月には地球温暖化対策実行計画を作成。「みんなでつくる脱炭素のまち まつど」の実現を目指し、官民が同じ目標に向かってタッグを組んだ。
好評 入試研究会
中学受験をサポートする市進
入試動向を詳しく説明する研究会
8年連続で県立東葛飾中学の合格実績№1を誇る市進学院が3月17日(金)、スターツ流山おおたかの森ホールで入試研究会を開催。来春以降の中学受験を目指す小学生親子が多数参加した。
まず市進学院の先生は今春の中学入試の変化や入試動向を詳しく説明。実際に出題された問題を具体的に分析し、その傾向と対策を丁寧に解説。参加者は熱心に耳を傾けメモを取っていた。中でも、合格に向けた保護者の関わり方についての説明では、市進の指導方針を基に「こどもの自立をサポートすることが大切。親は子ども本人に『がんばっているとうれしい』ということを言葉に出して伝えることが大事」というアドバイスが参加者の心に強く響いたようだ。
研究会に参加した流山在住の5年生男子は「市進は授業がわかりやすく、授業後に自習室で復習ができ、そこでも先生がサポートしてくれる。勉強がとても楽しい」と話し、保護者は「受験は親のサポートがとても重要で、子どもも保護者も一緒に取り組むことが大切だとわかった」と研究会の内容に納得。
柏市の6年生女子の保護者は研究会後、「基礎ができていないので心配」と講師に相談すると、講師からは「現状に寄り添って、講師みんなでサポートしていきます」と親身になって対応。確かな実績と丁寧な指導が生徒と保護者から厚い信頼を得ている。研究会は終始、合格を目指す親子の熱いまなざしが注がれ、好評だった。
流山商工会議所の支部が
小学校へ「からくり時計」寄贈
小山小で時計を囲んで記念撮影=流山商工会議所提供
流山商工会議所おおたかの森支部(八鍬誠支部長)が3月22日、地元の小山小学校と八木北小学校に各5台のからくり時計を寄贈した。八鍬支部長は、「地域の次代を担うコミュニティづくりの一助になることを願っています」と話した。
当日は、同商工会議所の田口佳子会頭らも駆けつけ、各校の校長先生や大勢の児童の見守る中、八鍬支部長と児童代表による除幕式がなごやかに行われた。
各校の昇降口などに設置された電波式のからくり時計は、毎正時に48曲のメロディが順番で流れる仕組みのものや、明暗センサーで秒針が止まる種類のものなど、3種類。除幕式に参加した小山小学校5年の女子児童は「文字盤がグルグル回り楽しい」と大喜び。八木北小では、児童たちから合唱の返礼があった。
レイソル戦のチケット贈呈
地元企業が子どもたちへ
太田市長(右)にチケットを手渡す伊澤社長
「プロサッカー選手を目指す子どもたちに渡してもらいたい」と柏廃材処理センター(伊澤幸雄社長)が、柏レイソルのホームゲーム20試合、各試合10席分のチケットを4月4日、太田和美柏市長へ寄贈した。
柏レイソルのクラブスポンサーでもある同社の寄贈は2015年から9年目。太田市長は「ホームタウンでありながら、スタジアムに見に行けない子どももいると思うので大変ありがたく思います。この夢の舞台を見て、さらに子どもたちに頑張ってもらいたい」と感謝した。レイソル発足時からサポーターだった伊澤社長は「これをきっかけに夢を追いかけ、レイソルに入ってもらうのが私の夢です」と話した。野田市にも工場を有する同社は、野田市の子どもたちへも同様にチケットを贈呈した。
5/3は憲法記念日
平和の大切さを考えよう!
ジャーナリスト金平茂紀氏
■松戸憲法記念日の集い
「守りぬこう!憲法9条 つらぬこう!不戦の誓い」をテーマに講師は、ジャーナリスト金平茂紀氏。主催は同実行委員会。
5月3日(水・祝)13時〜松戸市民会館ホールで。参加費は500円(18歳以下無料)。詳細は、TEL 047(344)9454 今井さんへ。
■我孫子・第42回憲法を考える市民の集い
「憲法9条のリアリティー・安全保障関連3文書がもたらすもの」をテーマに早稲田大学法学学術院教授の水島朝穂氏が講演。同実行委員会主催。申込不要。
5月4日(木・祝)14時15分~16時30分。けやきプラザホールで(我孫子駅南口徒歩1分)。参加費は700円(大学生以下は無料)。詳細は、TEL 04(7183)2789 濱田さんへ。
■第14回かしわ市民憲法集会
第1部「響け!平和への願い」、演奏は、はるかぜ郷土部。第2部は、許すな!憲法改悪市民連絡会議事務局長の菱山南帆子氏による講演。主催は、2023年かしわ市民憲法集会実行委員会。
5月5日(金・祝)13時〜柏市民文化会館大ホールで。参加費は499円(18歳以下・学生無料)。申し込み・詳細は、TEL 090(5394)7310 鈴木さんへ。
■流山憲法集会
武力で日本の平和は守れるのか? 「大軍拡と日本の平和」をテーマにフリージャーナリスト布施祐仁氏が講演。主催は九条の会・流山。申込不要。
5月13日(土)14時〜流山市生涯学習センターで。参加費は500円(学生・18歳以下無料)。詳細は、TEL 04(7154)7511 石林さんへ。
4/29祝 昭和の日 ぼたんまつりコンサート
柏・西光院にチドリカルテット
篠籠田の三匹獅子舞で知られる柏市の西光院で4月29日(土・祝)、4年ぶりに「ぼたんまつりコンサート」が開催されます。
風情ある境内の美しいお花を愛でながら開催されるコンサートは毎回大好評。 今回は、女性弦楽四重奏グループの「チドリカルテット」が登場。オリジナル曲からロック、ポップス、ジャズ、クラシック、映画音楽まで多岐にわたるパッションあふれる演奏で聴衆を魅了。独創的なアレンジ、確かなテクニックで奏でられる美しい弦の響きをお楽しみに。
★演奏は11時からと、13時30分からの2回(開場はいずれも30分前)。500円の賛助金をお願いしています。
柏駅西口バス2番乗り場「国立がんセンター」行き「三間」下車、徒歩3分。
西光院
柏市篠籠田1214
TEL 04(7145)9130
レイソルとコラボで
地域の健康を守る名戸ヶ谷病院
柏市にある名戸ヶ谷病院脳卒中センターでは、「世界最高水準を柏で」を合言葉に、柏レイソルとのコラボ企画として手軽に検査できる「レイソル脳ドック」を昨年に続き今年度も開催する。
市民の脳卒中リスクを減らそうという初の試みで、昨年は800件以上の検査を行った。中には手術対象となった方もいて、同企画で多くの市民の命を救うことができた。
脳卒中の啓もうを目的に実施するこの「脳ドッグレイソルオリジナルコ―ス」は、必要な検査内容の頭部MRI、頭部MRA、頸部MRAと脳神経科医による結果説明まで、当日に全てを行い、9900円(税込)と安価で受診できる。検査は、月曜から土曜(土曜は午前のみ)までで、要予約。
同病院の脳神経外科部長 脳卒中センター長・井上靖章医師は「地域のみなさんのために私たちができることを一つずつ行います。これを機に多くの方々に自分自身の状態を知っていただき、より健康に興味を持っていただけるとうれしいです」と話し、今年もレイソルと共に地域の健康を守る使命感にあふれている。
お申込み・お問い合わせはTEL 04(7166)6122同病院健康管理課まで。
朝日れすかPLUS5月号(4月20日発行号)で記載されておりました名戸ヶ谷病院の電話番号に誤りがございました。
電話番号 誤 04-7166-8336 → 正 04-7166-6122
関係者各位ならびに誤記によりご迷惑をおかけしました皆様には、心よりお詫び申し上げます。
お問い合わせを頂いた皆様にも大変ご迷惑をおかけいたしまして誠に申し訳ございませんでした。
ここに重ねてお詫び申し上げます。
新刊紹介
松戸の江戸時代を知る①小金町と周辺の村々
A5判・1,000円
水戸道中(街道)の宿場町として栄えた江戸時代の小金町について、松戸市立博物館長の渡辺尚志氏が、交通・運輸の中継点と旅行者の宿泊地という機能から生じた制度について興味深く解説している。たけしま出版(04・7167・1381)発行。1冊1000円(税別)。
宿場における人馬の利用料が身分によって異なること、その人馬を宿場に提供する助郷役を巡っては、近隣の村々とのやり取りや東漸寺が果たした役割などを当時の公用文書や訴状を詳細に用いて臨場感たっぷりに紹介している。プロローグで「現代の小金周辺を、史跡マップを手に少し歩いてみましょう」と簡単なマップと本土寺などの写真も添えられているので本書を手に、新緑の中を歩いてみたくなる1冊だ。購入はお近くの書店またはたけしま出版へ。
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