2023年2月の話題

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柏市出身国枝慎吾さん 引退会見
「最高のテニス人生」

引退会見で質問に答える国枝慎吾さん

 柏市出身で、日本のパラスポーツ界を長くリードしてきた車いすテニスの国枝慎吾さん(38)=ユニクロ=が2月7日、東京都内で引退会見を開いた。世界ランキング1位のまま現役を退くレジェンドは、「最高のテニス人生を送れた」と笑顔で語った。

 国枝さんの誠実さが伝わってくる会見だった。
 「東京パラリンピックが終わってから、ずっと考えていた」引退を強く意識したのは昨年7月。悲願だったウィンブルドン選手権のシングルスを制し、4大大会のすべてとパラリンピックで優勝する「生涯ゴールデンスラム」の偉業を達成した直後だった。
 「チームのみんなと抱き合い、芝生のコートの上で最初に出た言葉が『これで引退だな』だった」
 2カ月後の全米オープン後は「『もう十分やり切った』という言葉が、ふとした瞬間の口癖のようになっていた。このままテニスをしていていいのか」という気持ちになり、引退を決意したという。
 国枝さんが才能を高く評価し、ことし1月の全豪オープンでダブルスを組む予定だった16歳の小田凱人選手(東海理化)には、小田選手がオーストラリアへ旅立つ日に電話で引退を告げた。「これから車いすテニスを引っ張っていってくれ」。そう伝えた。
 競技生活で一番の思い出には東京パラリンピックでの金メダルを挙げた。「東京開催が決まった2013年から8年越しの夢がかなった瞬間は、いまでも鮮明に、写真を見ると震えるような感情になる。それぐらい思いのつまった金メダルだった」
 これからの活動については「車いすテニスをスポーツとして見てほしいと、こだわりを持ってきた。競技を知ってもらうための活動は続いていくと思う」と語った。
 「やり残したことは」の問いには「成績、タイトルでやり残したことはない。やり切ったと思える現役生活を送れたことは最高の幸せ」と答えた。
 9歳のころ、背中の腫瘍で車いす生活になり、小学6年のとき、柏市の吉田記念テニス研修センターで車いすテニスと出会って才能が開花。バスケットボールで培った巧みなチェアワークを武器に、世界へ羽ばたいていった。
 2004年アテネから5大会連続でパラリンピックに出場し、シングルスで3個、ダブルスでも1個の金メダルを手にした。4大大会ではシングルス、ダブルスあわせて50勝。優勝を重ねることで車いすテニスの認知度と地位向上に貢献してきた。
 会見には約200人の報道陣が集まった。テレビカメラは20台以上。ネットなどでも生中継され、関心の高さをうかがわせた。

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標25

環境問題のパイオニア
廃食油せっけんで沼を再生

 かつて、約27年間も「日本で一番汚い沼」といわれていた手賀沼の浄化運動の先陣を切って立ち上がったNPO法人「せっけんの街」(柏市小青田)は、その一番の原因である家庭雑排水による汚染をくい止めるため、環境に負荷の少ないリサイクルせっけんの普及に尽力。県内約16市町村から、年間約24トンの使用済み食用油(廃食油)を回収し、せっけんに再生。再生されたせっけんは排水後の分解も早く、環境にもやさしい。リサイクルの輪は、再生されたものを上手に使ってはじめて完結するという理念の下、子どもたちを対象に「人や自然にやさしい暮らし方」について考える環境学習にも積極的に取り組んでいる。
 リサイクルせっけんの購入は京北スーパーや、「せっけんの街」のホームページで。詳細は、TEL04(7134)0463へ。

柏市3/18(土)市民のための勉強会
「聞こえづらさの放置が認知症につながる」

講師の神崎晶氏

 最新の研究では、聴覚機能の劣化が視覚など他の認知処理に負荷をかけ、認知症の原因になる可能性が指摘されている。聞こえづらさを放置せず、きちんと学び予防に努めよう。社会保障推進柏市協議会・難聴者が元気になる会主催。料金は無料でどなたでも参加可能。ZOOM参加も。
日時/3月18日(土〉14時~
場所/柏市中央公民館4階
講師/神崎晶氏(国立病院機構東京医療センター聴覚障害研究室長)
 申し込み、詳細は、 nanchoshaga_genkininarukai@jcom.zaq.ne.jpまたはTEL070(3894)1217 アズマさんへ。

流山市読み語りライブ&カフェ
夢のかけら舎 音のある絵本 夢紀行

若林ちえさん

3月24日(金)14:00~15:30
流山平和台のやおや「真澄屋」で

 昨年6月、舞踊家の夫、若林こうじさんの遺作を音のある絵本として出版した柏市の若林ちえさんによる読み語りライブが3月24日、流山市平和台のやおや「真澄屋」で開催。自然食品店のカフェで三年番茶と手作りデザート付き。
 桐朋学園で演劇を学び、劇団風の子の研究所出身の若林さんは、絵本「夢のかけら」と「風船ぶた」の読み語りをはじめ、民族楽器や手遊びなどのパフォーマンスで夢のかけらの音を鳴らす。今回はキーボードの西村みち代さんと夢のかけら舎「夢のかけらシスターズ」を結成。約60分、若林さん創作のオレンジバスに乗って出前公演をスタートする。どんな音が聞こえるだろう。大人も子どもも、ご一緒に。定員12名。入場料は、大人1,000円、子ども500円。
★お申し込みは、TEL04(7159)5328 真澄屋まで(土曜休み)。

ご近所でひなまつり

前回の旧吉田家ひな人形展の様子

戸定さくら雛
 手づくりのさくら雛を趣のある座敷で楽しめる。
期間/3月5日(日〉まで 9時30分~16時30分
場所/戸定邸表座敷棟(松戸駅東口徒歩10分)
料金/入館料一般250円高校・大学生100円
 詳細は、TEL047(362)2050戸定歴史館へ。

流山本町ひなめぐり
 流山本町の店舗や施設の雛飾りとメインキャラクターのうさぎ雛が早春を彩る。
期間/2月23日(木・祝)~3月5日(日〉
場所/流山福祉会館(流山市流山2―102)ほか
 詳細は、TEL04(7158)6111 流山市商工会議所へ。
 
花野井ひなめぐり
 柏市の花野井界隈で地区の有志が協力し人形を展示。

■旧吉田家住宅歴史公園 ひな人形展
期間/3月3日(金〉まで 9時30分~16時30分 月曜休
料金/大人210円 60歳以上110円 学生無料
■大洞院ひなまつり展
 七段飾り10組、三段飾り3組ほか押絵羽子板などを展示。入場無料。
期間/3月12日(日〉まで 10時~16時
 詳細は、TEL04(7132)5868 同院へ。
 
白井のひな祭り
期間/3月5日(日〉まで 10時~16時 ※月・火休
場所/白井そろばん博物館(白井市復1459―12)
料金/無料
※博物館入館は有料 大人300円 学生200円 幼児無料
 詳細は、TEL047(492)8890 同館へ。

4/2(日)森のホール21クラシックスVol.3
コンサートへ10名様ご招待

 昨年ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール優勝に輝いた旬のピアニスト亀井聖矢と、新日本フィルハーモニー交響楽団が創り出す感動空間をお楽しみに。指揮は、音楽に対する誠実な姿勢でオーケストラからの信頼も厚い名匠、梅田俊明。プログラムはチャイコフスキー『ピアノ協奏曲第1番』ほか。
日時/4月2日(日〉 14時30分開演
場所/松戸・森のホール21
料金/S席6500円、A席5000円、B席3000円 ※未就学児入場不可
 チケットのお申し込みは、TEL047(384)3331 同ホールチケットセンター(10時~19時 月曜休館)

★この演奏会に読者5組10名様ご招待
 ご希望の方は、ハガキに「森のホール21クラシックス」希望と書き、住所、氏名、年齢、職業、電話番号、今月の紙面についてのご意見・ご感想を書いて、〒277-8691柏郵便局内私書箱46号朝日れすかへ。ホームページからでもOK。2月24日(金)必着。

Natureドリームフェスティバル
地域に笑顔を咲かせよう!

 柏市で地域貢献を社是に掲げた「Nature(ナチュア)ホールディングス株式会社」は2月25日(土)、「Natureドリームフェスティバル」を手賀の丘青少年自然の家、手賀の丘公園で開催する。
 谷沢健一氏、石毛宏典氏など、プロ野球OBによる講演や野球教室のほか、TKOの「失敗から学ぶ」トークショー、ハンバーガーやピタパンなどを作る料理教室、BMXトッププロの荘司ゆうのパフォーマンスやストラックアウト、バブルボール相撲など、子どもから大人まで楽しく学び、遊ぶ初の企画だ。谷沢健一旗争奪関東軟式少年野球大会も翌26日に開幕。詳しくは、ホームページで。

日時 2/25(土)10時~
場所 手賀の丘公園ほか
参加無料

Natureホールディングス TEL04-7192-7172 平日のみ10時~18時へ。

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