2022年9月の話題

過去の話題一覧

11/7(月)「芸歴60年の極み」柏で演奏会
津軽三味線の五錦竜二名人

「心の音」を聴いてほしいという五錦さん=柏の自宅で

 柏市在住の津軽三味線奏者、五錦(ごしき)竜二さん(76)による演奏会が11月7日㈪、アミュゼ柏で開催される。
 縁あって2年前、都内から転居してきた五錦さんは、芸歴60年。北海道北斗市生まれで、幼少期からラジオで津軽民謡や津軽三味線を聴いて育った。「三味線の音を聴くと心が躍る。寝ても覚めてもとにかく三味線が好きだった」と話す五錦さんは就職のため上京。民謡会館「七五三」に入社し、故福士政勝氏に師事。修練を重ね「舞台芸術・技術賞」をはじめ、数多くの賞を受賞。後に五錦会を結成し、後進の育成にも尽力。2年前には日本民謡協会から津軽三味線歴代4人目となる名人位を授与された。
 都内から転居先を探していた折、偶然柏を訪れた五錦さんは「空が近くて田舎の匂いがする。故郷を思い出す風景だ」と、ひと目で気に入ったという。引っ越して早速、自宅で三味線教室を主宰。都内からも今なお、弟子たちが駆けつける。五錦さんは「自分もお稽古中に教わることがたくさんある。三味線は師匠。いくつになっても勉強です」とにっこり。その美しい音色が近所で評判になり、「柏の文化を育てる会」(三坂俊明代表)有志が発起人となって今回の演奏会が実現。多くの方に五錦さんの演奏を聴いてほしいと奔走中。
 五錦さんは「これまで経験した全てのものが三味線の音につながっている。言葉で言い表せないほど深い『心の音』を、柏のみなさんに聴いていただき、少しでもお役に立てたら」と話す。当日は五錦さんの独奏を中心に、五錦会の演奏を交えての構成。13時30分開演。料金は2500円。
 予約・問い合わせは、TEL04(7132)5868発起人会の大洞院まで。

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標20

北総鉄道で間伐材の利用
木のぬくもり感じるトイレを

 北総鉄道(本社:鎌ケ谷市)は木材を活用した駅設備の整備を進めている。
 新鎌ケ谷駅で3月にリニューアルしたトイレは、鉄道の安全運行のために伐採した間伐材を利用しており、入口、トイレブース、カウンターなど、木のぬくもりが感じられ好評だ。男性用、女性用ともにコンコースからの段差を解消し、ベビーシート、ベビーチェア、フィッティングボードを設置した個室を新設するなど、子育て中の家族連れにもやさしい。
 同駅に3年前オープンした待合・交流スペース「STATION LOUNGE こもれび」のベンチにも千葉県産の木材を使用、駅利用者の憩いの場となっている。これらの取り組みは、県内の林業・木材産業の活性化と、森林の循環利用を促進していく「ちばの木の香る街づくり推進事業」を活用している。

松戸市長崎訪問の中学生大使 帰庁報告
戦争の悲惨さを「伝えたい」

本郷谷健次市長(前列中央)に報告した中学生の平和大使

 松戸市の平和大使長崎派遣事業で、市内の中学生20人が8月7日から10日まで長崎市を訪れ、青少年ピースフォーラムなどに参加した。10日に帰庁報告会が行われ、本郷谷健次市長に被爆地で学んだことや感じたことを一人ずつ報告した。
 同事業は2008年度に始まり、コロナ禍による中断後、今回が3年ぶり13回目。18校43人から応募があり、男子8人、女子12人が平和大使として派遣された。
 現地では、被爆建造物や原爆資料館などを見学し、戦争の悲惨さや核兵器の恐ろしさを学んだ。77回目の原爆の日を迎えた9日には、平和祈念式典に参列。犠牲者の冥福と世界の恒久平和を祈り、黙とうを捧げた。
 中学生平和大使のメンバーが参加した青少年ピースフォーラムは、全国の同世代の人たちが原爆の日に集い、平和学習などを通して、平和に対する理解を深めていこうというもの。
 河原塚中学校2年の依田千尋さんは、「原爆の恐ろしさ、命の尊さを被爆者の方から直接学ぶことができる最後の世代として、長崎を最後の被爆地にできるように、戦争の悲惨さをたくさんの人に伝えていきたい」と決意を語った。

市展賞に布目さん作「きょうめい」
松戸美術展に力作250点超

市展賞に輝いた作品と布目さん

 第57回松戸市美術展覧会が7月26日から8月7日まで松戸市文化ホールで開催され、応募252点の中から受賞作品が決定した。
 美術文化の向上と普及、発展を目的に同市教育委員会と松戸美術会が共催し、16歳以上の市内在住、在勤、在学、市内美術サークル会員、同市出身者を対象に日本画、洋画、彫刻の3部門で作品を募集。
 42点の応募があった日本画部門では、布目喜甲さん(81)の「きょうめい」が最優秀の市展賞に輝いた。布目さんは「お互いに響き合い、通じ合う『共鳴』の意味。混沌とした社会への風刺をこめた」と話し、「抽象的で理解されにくい絵だから、選ばれるとは思わなかった」と思いがけない受賞に戸惑いながらも笑顔で作品を紹介してくれた。
 画歴は30代の頃、仕事で知り合った水墨画家の影響で描き始めて40年以上という。「花鳥風月など具体的なモチーフから、抽象的な絵に変わってきた。絵は自分の心や考えを表すものだから、時間を重ねた心の変化が表れたのかな」と振り返った。
 今後について「いかに心や考えを感じ取ってもらえるような絵を描けるかを追求したい。神や仏などの霊魂の世界をテーマに、精神性を強調する絵に挑戦できたら」と次回作への意気込みを語った。
 洋画部門の市展賞は、小野寺美夏さん、妹尾宏行さんの作品が選ばれた。

10/1(土)熊澤南水の百寺語り巡礼
柏で84回目の「ひとり語り」公演

熊澤南水

 樋口一葉の文体の美しさ、言葉の響きに魅了された熊澤南水さんが40歳で一念発起。朗読を学び、舞台朗読の習得に励んで「南水ひとり語り」を始めた。その活動の一つが「百寺語り巡礼」で、全国の寺社、教会を会場に朗読公演を展開中。
 84回目の今回は、柏が舞台。お寺の静かな空間で日本語の美しさに耳を傾けてみませんか。テーマは山本周五郎・作『日本婦道記』より「糸車」。『百寺語り巡礼』実行委員会主催。「流山ひろがる和」協力。
日時/10月1日(土) 13時開演15時頃終演
場所/長全寺(柏駅東口徒歩5分)
料金/1000円(要予約)
 申し込みはTEL080(3152)1500澁谷さん。

10/8(土)谷沢健一講演会
『野球という人生』

谷沢健一さん

柏市民文化会館開館50周年記念事業

 柏市生まれ柏市育ちの谷沢健一氏は習志野高校、早稲田大学からドラフト1位でプロ入り。中日ドラゴンズ一筋で首位打者2回、ベストナインに5回選出され、2000本安打も達成。わが街のヒーローだ。
 引退後、解説者としても活躍中の谷沢さんが柏市を拠点に社会人野球のクラブチーム(YBC柏)を設立。「柏市民特別功労賞」受賞第一号でもある谷沢さんの講演会。テーマは「野球という人生」。入場無料、定員300名。※要予約。
日時/10月8日(土) 14時〜
場所/柏市民文化会館小ホール(柏市柏下107)
 詳細は、TEL04(7164)9141 同会館へ(月曜休館)。

【お申し込み方法】
teket(電子チケットサービス)https://teket.jp/3877/13520
会員登録後、簡単操作でお申し込みいただけます。

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