2022年4月の話題
松戸市3年ぶり和太鼓の響き 21世紀の森と広場で公演
小金原9丁目太鼓 若い力が躍動
1曲目「よっしゃ来い」を熱演する小金原9丁目太鼓チーム=松戸市
松戸市千駄堀の自然公園「21世紀の森と広場」で3月21日、松戸モリヒロフェスタ「和太鼓の公演」があった。新型コロナウイルスの影響で中止が続き、開催は3年ぶり。地元の「小金原9丁目太鼓」など市内外から8団体が出演した。
和太鼓の公演は、同園の広大な自然の魅力を発信しようと、2015年に始まった。イベント実行委員会が組織され、松戸市が共催している。
小金原九丁目町会の太鼓チームは、子どもたちの思い出と、ふるさとづくりにと14年に結成された。現在のメンバーは小学2年生から50代までの約30人。週4回、3時間ずつの練習で腕をみがき、近隣の老人ホームを慰問したり、地域や市のイベントに出演したりしている。
今回は中高校生8人でチームを編成。力強いバチさばきで「よっしゃ来い」「男節」「さくら音頭」の3曲を披露した。
4月から高校3年生の末永実優さん(17)=県立松戸馬橋高=と嶌田晴菜さん(17)=県立市川工業高=は、小学5年生のとき和太鼓チームに入った。清掃活動や夏祭りなどの町会行事にも積極的に参加。そんな2人に町会長の渋谷寛之さん(52)が「役員にならないか」と声をかけた。
以前から「地域の役に立ちたい」と思っていた2人は昨年4月、地域共生担当の役員に就任した。渋谷会長は「新しい意見をとり入れ、多世代が交流できるような町会にしていきたいという思いがあった。2人には地域共生社会を実現するためのモデルになってもらいたい」と期待する。
昨年12月の市広報紙で2人が紹介されると、渋谷会長のもとには、ほかの町会長らから問い合わせが殺到したという。高齢化や役員のなり手不足などの課題を抱える町会も少なくないからだ。
1期目はコロナ禍で活動が制限され、夏祭りも中止になった。2期目を迎えるにあたり、末永さんはこんな青写真を描く。「町会独自のイベントや行事を企画すれば、多くの人が参加してくれると思う。七夕やクリスマスなどのイベントもやれたらいいですね」
高校を卒業したら、末永さんは「美容師になって地域で働きたい」という。少しでも早く国家資格を取得しようと、学校の許可を得て毎週土曜、美容専門学校に通っている。
嶌田さんは和太鼓に対する思い入れが強い。「観客に元気を届け、観客から元気をもらう」一体感が魅力といい、「社会人になっても、和太鼓を通じて地域とつながっていたい」。そう思っている。
SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標15 我孫子で人気の移動図書館
本の楽しさ届ける「そよかぜ号」
我孫子市の移動図書館「そよかぜ号」は、1978年にスタートし多くの市民に本の楽しさを伝えてきた。ここ2年はコロナ禍で稼働日が制限される中でも2020年度の貸出利用者数は5380人にのぼり、貸出数は2万4800冊に。
昨秋、新車両の導入に伴い、これまで市民図書館から遠い2校だけだった学校への巡回を11校に増やした。3学期は感染拡大の影響で巡回を中止したが、今春、新学期からは一般の巡回ルートに市内の小学校12校と、中学校1校を加える形で再開。3000冊の車載蔵書以外に、学校からの依頼に応じて授業で取り上げるテーマに関する本を届けることも。学校図書室の不足を補うとともに、子どもたちに本に触れる機会をより多く提供しようという試みだ。東葛地域で移動図書館が稼働しているのは現在、我孫子市のほか松戸市(施設巡回)のみ。
流山市一青窈さんら校歌披露
おおぐろの森中開校祝う
校歌を披露した(左から)編曲の中川さん、作詞の一青窈さん、作曲の木村さん
人口急増中の流山市で、市内10校目となる「おおぐろの森中学校」の開校を祝う会が3月26日、同校体育館で行われ、校歌を作詞した一青窈さんがサプライズで登場。作曲の木村弓さん、編曲の中川俊郎さんと校歌を披露した。
千葉県産木材をふんだんに使った校舎は地上3階建てで、木造校舎として国内最大級という。昨春開校した隣接するおおぐろの森小学校の校歌を手掛けた3人に今回も依頼し、実現した校歌「二十四番風(にじゅうしばんのかぜ)」は、フクロウが住むという豊かな自然の中の学舎で、二十四節気に吹く風が子供たちの成長を見守る壮大な歌になっている。一青窈さんは「この建物にたくさんの幸せが宿ることを祈りながら書きました」と挨拶。流山市在住で、「千と千尋の神隠し」の主題歌なども作曲して歌っている木村さんは「小学校の校歌とのつながりが感じられるようにと作曲しました。試練に出合っても助けになれば」と話した。井崎義治市長は「今までのイメージを超える新しい校歌に驚きました。親しみ、励みにしてもらえればうれしい」と開校を祝った。
柏「かしわ末廣亭」旗揚げ公演
末広町会の新たな試みスタート
第1回寄席かしわ末廣亭
柏駅西口、デパート高島屋の周辺に点在する歴史ある町並みの住民たちで構成する末広町会(林忠会長)が、寄席で笑って、隣人との親睦を深めようと3月12日、「かしわ末廣亭」を旗揚げした。この取り組みは、柏市地域支援課地域支援事業(プラステン)の補助で実現。新型コロナウイルス感染症の蔓延防止期間が延長になったため、少人数でのお披露目会となったが、町会メンバーをはじめ、行政の担当者ら25人がお祝いに駆け付けた。
駅前の一等地にある小さな町会集会所に幟が上がり、手作りの立派な高座も完成。初めに会長の林さんが「70年の幕を下ろした洋品店のことを淋しく思い、文化芸術で隣人との交流を図って、地域のにぎわいを創出していきたい」と力強く挨拶した。第1回寄席は、五代目円楽一門所属の二つ目、三遊亭栄豊満さんが登壇。エイトマンの名前の由来で笑いを誘って、演目「牛ほめ」「竹の水仙」を披露。約1時間、観客を話の世界に引き込んだ。終演後、林会長は「春夏秋冬、年4回ほどの寄席を開いて地域に笑顔の花を咲かせたい」と意気込みを語った。
白井市民栄誉賞第1号
重量挙げの安藤美希子選手
笠井市長から市民栄誉賞を手渡される安藤美希子選手(左)
東京五輪の重量挙げ女子59㌔級で銅メダルを獲得した白井市出身の安藤美希子選手(29)への市民栄誉賞授与式が3月23日、同市役所で行われた。
安藤選手は白井第一小学校、白井中学校を卒業。体育教師を目指して進学した埼玉栄高校で重量挙げを始め、平成国際大学在学中に全日本選手権で優勝。2016年のリオデジャネイロ五輪では女子58㌔級で5位に入賞した。東京五輪では大会約3週間前に右膝を負傷しながらも、強い精神力でメダルを勝ち取った。
同市の市民栄誉賞は安藤選手の活躍を称えて創設されたもので、笠井喜久雄市長は「市民に勇気と感動を与えてくれ、白井市の名前を世界へ発信してくれた。さらなる高みを目指す安藤選手を応援していく」と安藤選手に感謝した。
安藤選手は昨年11月に結婚し、夫の安藤佑亮さんが監督になったことを明かし「メダルの獲得は数えきれない方たちからの応援と、家族や仲間たちの支えがあったからこそ。次のパリ五輪はメダルの色を変えてご報告できたら。市民栄誉賞の名に恥じぬよう今後もまい進して参ります」と今後の活躍を誓った。
我孫子野鳥を守る会50周年
東葛7市で記念の巡回展
我孫子野鳥を守る会が創立50周年を記念し、一瞬の出会いを切り取る『素晴らしい野鳥の世界』の写真展を東葛7市12会場で開催。
自然豊かな手賀沼周辺を中心に、同会会員が撮影した野鳥写真約200点を展示。写真展を通して人と鳥が共存できる環境保全の大切さを伝える。柏市協賛、山階鳥類研究所後援。入場無料。
柏の日程/5月13日~18日 9時30分~18時(初日13時開場、最終日15時終了)
会場/パレット柏3階市民ギャラリー(柏1‒7‒1)
aym@abikoyacho.sakura.ne.jp
5/3(火・祝)は憲法記念日
平和の大切さを考えよう!
松戸憲法記念日の集い 安田菜津紀氏
■松戸憲法記念日の集い
「守りぬこう!憲法9条不戦の誓い…武力で平和は守れない」。若きフォトジャーナリスト安田菜津紀氏と一緒に学び合う。松戸憲法記念日の集い実行委員会主催。
5月3日(火・祝)松戸市民会館(松戸駅東口徒歩7分)で13時~。参加費は500円、18歳以下無料。申し込みは、TEL090(7821)1127 太田さんへ。※当日券はありません。
■我孫子・第41回憲法を考える市民の集い
「憲法」と「改憲」について考える。東京都立大学法学部教授の木村草太氏が講演。憲法を考える市民の集い実行委員会主催。
5月1日(日)ふれあいプラザホール(我孫子駅南口徒歩1分)で14時~。定員250人(先着順、申込不要)。資料代は700円、大学生以下無料。問い合わせは、TEL04(7183)2789 濱田さんへ。
■第13回かしわ市民憲法集会
「軍備拡大で日本の平和、命と暮らしは守られるのか」元外務省国際情報局長孫崎享氏が講演。2022年かしわ市民憲法集会実行委員会・柏市民憲法連絡会主催。
5月5日(木・祝)柏市民文化会館(柏市柏下107)で13時~。参加券は一般499円、高校生以下無料。申し込みは、TEL090(2206)1999 上田さんへ。
■流山憲法集会
元内閣官房副長官補の柳澤協二氏が「国内外情勢の中で考える護憲」をテーマに講演。九条の会・流山主催。
5月14日(土)流山市生涯学習センター(流山市中110)で13時30分~。定員は先着150人。申込不要。資料代は500円、学生・18歳以下無料。問い合わせは、TEL04(7154)7511 石林さんへ。
柏かしわギフトセレクション2022
柏の街を元気に!投票して豪華賞品をもらっちゃおう!
みんなで決める柏産品ギフト
柏の街を元気にしよう!と、市内の経営者団体「地域経済協働促進協議会」が呼びかけて柏市産のギフトをオンライン投票で選ぶ「かしわギフトセレクション2022」がスタート。
食品や飲料、雑貨などエントリーした50品の中から消費者側が贈りたい、もらいたいギフトに投票。投票数の多い順にゴールド・シルバー・ブロンズ認定を決定するという。
特定の団体や自治体が決めるのではなく、消費者が自ら決め、新たな名産品を発掘し、生産者を元気づけようという新たな試みだ。
投票は専用サイトから。締め切りは5月31日。投票者の中から抽選で合計320人にテレビやオーブンレンジ、ロボット掃除機など豪華賞品が当たるお楽しみも待っている。
詳しくは、ホームページの「かしわギフトセレクション2022」から。
我孫子ウクライナ人道危機救援金
我孫子で支援受付開始
ウクライナ各地で激化している戦闘により、多くの市民が緊張と不安の中で過ごしている。
日本赤十字社はウクライナでの救援活動を支援するため、海外救援金を募集中。 我孫子市では市内に募金箱を設置し、この活動への協力を呼びかけている。
設置場所は、同市役所本庁舎1階ロビー、各行政サービスセンター、各近隣センター、アビスタ、湖北地区公民館(コホミン)、あびこ市民プラザの22カ所。設置期間は5月26日㈭まで。
※我孫子市のほか、柏市、流山市、野田市、印西市、白井市でも市役所などに募金箱を設置している。
ゆうちょ銀行の場合
00110‐2‐5606 日本赤十字社
「ウクライナ人道危機」と記入