2021年11月の話題
東葛県中学駅伝
男女初Ⅴ 常盤平が全国へ
優勝テープを切る常盤平のアンカー、女子の渡辺(左)男子の川越
女子は2位でたすきを受け取ったアンカーの渡辺光桃(2年)が、区間賞の走りで13秒差を逆転。最後は13秒突き放し、笑顔で優勝テープを切った。渡辺はレース前、蓑和廣太朗監督にこう宣言していた。「どんな順位で来ても、絶対に1番でゴールします」。有言実行の力走だった。
松戸市の女子が県大会を制したのは初めて。市原市の2校が2、3位に入った。1区で23位と出遅れた我孫子・白山は、2区の大森美咲(3年)が区間賞の走りで18人をごぼう抜き。3区以降の2年生3人も踏ん張り、4位に食い込んだ。
各校のエースが集った1区は、流山・八木の今西紗世(3年)が快走。ただ1人10分を切る9分59秒の好タイムで2位以下に大差をつけ、昨年に続いて1区の区間賞を獲得した。
男子は白山との一騎打ちに競り勝った。常盤平は全員が3年生。先頭と25秒差の3位でたすきを受けた4区の河田珠夏が区間賞の走りでトップに立ち、5区の日下理玖登、最終6区の川越駿太朗が白山の追い上げをしのぎ切った。4年ぶりの優勝を狙った白山が1秒差の2位、我孫子・久寺家が3位、松戸・古ケ崎が4位に入り、関東大会の切符を手にした。
1区でトップと5秒差の6位でたすきをつなぎ、流れをつくった波多野素暉主将は「1秒を削り出す気持ちで走りました。全員でつかんだ優勝です」と仲間と喜びを分かちあった。
松戸市生まれの蓑和監督は、中学時代から中長距離選手として活躍。東洋大を卒業後、教員になった。常盤平に赴任して5年目。大学で酒井俊幸監督らの指導を受けて培った「1秒を削り出す精神」を、教え子たちが体現してみせた。 男子第72回、女子第36回千葉県中学校駅伝大会(朝日新聞千葉総局など後援)が11月6日、柏市の県立柏の葉公園の周回コースであった。女子は5区間12・53㌔、男子は6区間18・60㌔で争われ、男女とも松戸市立常盤平中学校が初優勝した。両チームは県代表として、2年ぶりの開催となる全国大会(12月19日・滋賀県)に出場。男女の上位4校は関東大会(同5日・栃木県)に出場する。
4位までが関東大会へ
■女子成績
①松戸・常盤平 43分44秒(岩永青葉、堀由佳、松島和花、吉田葉澄、渡辺光桃)
②市原・有秋 43分57秒
③市原・五井 44分02秒
④我孫子・白山 44分35秒
⑤我孫子・久寺家 44分46秒
⑥柏・大津ケ丘 44分55秒
⑦流山・八木 45分02秒
⑧柏・田中 45分26秒
■男子成績
①松戸・常盤平 56分51秒(波多野素暉、和久井夏輝、本谷謙仁朗、河田珠夏、日下理玖登、川越駿太朗)
②我孫子・白山 56分52秒
③我孫子・久寺家 57分27秒
④松戸・古ケ崎 58分19秒
⑤流山・常盤松 58分26秒
⑥流山・北部 58分43秒
⑦柏・酒井根 58分45秒
⑧野田・南部 58分47秒
SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標10松戸で消費生活パネル展
未来を考えるって 楽しい
「松戸市消費生活パネル展」が10月5日から15日まで「未来を考えるって、楽しい。」をテーマに市役所1階通路で開催され、市民団体や学生など、15の団体が日頃の研究成果を展示発表した。
NPO法人松戸エコマネー「アウル」の会による、廃食用油リサイクルについてのパネルを熱心に見ていた60代の女性は「油は固めて捨てていますが、回収してもらえるとは知らなかった。唐揚げが好きな息子のために揚げ物をよく作るので、利用してみたいと思います」と好評。アウルの会では、廃食用油を市内の拠点21カ所で回収し、500㍉リットルにつき、地域の協賛店で使える通貨「アウル券」10円相当と交換。買い物にアウル券を使用することで、地域活性化を推進する仕組みだ。さらに、回収した廃食用油はゴミ収集車の燃料などに再利用される。同市ホームページ上で「デジタル消費生活パネル展」が閲覧可能。未来をご一緒に。
発売中手賀沼の野鳥カレンダー
煌めく命の瞬間 12羽
限定100部・1部600円
手賀沼周辺で撮影された四季折々の野鳥を満喫できる、人気の月めくりミニカレンダー2022年版を発売中。身近な野鳥たちが手賀沼の自然の中で見せる、煌く命の瞬間を見事に切り取った12枚。B5判ミニサイズ・フルカラー。朝日れすか編集室編。頒布価格は1部600円(税込)。
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野田一中科学部が最速Ⅴ
ソーラークッカー全国大会
自作のソーラークッカーで湯を沸かす中学生
太陽光を利用して調理したり、お湯を沸かしたりする「第7回ソーラークッカー全国大会」が10月30日、野田市の清水公園で開催された。主催は東葛エリアソーラークッカー大会実行委員会(太田安則会長)で、県内をはじめ、東京都、茨城県、山梨県、長野県など近隣から13チームが出展。温暖化防止活動の推進と防災、エコライフ、循環型社会をアピールした。
中高生が対象のジュニア大会は湯沸かし部門に9チーム約70人が参加。創意工夫を凝らした個性豊かなソーラークッカーで、アルミ缶に入った水200㍉リットルを加熱し、40分以内に90度にする早さを競った。
競技は野田市立第一中科学部と、西武台千葉中高科学特捜隊が順調に加熱を進め他チームをリード。後半に入ると野田一中が西武台千葉を大きく引き離し、19分24秒で見事、初優勝。西武台千葉は33分45秒で2位。流山市立南部中のSiriusが3位だった。
優勝した野田一中3年の大竹翔也さんは「装置は去年と同じですが、三脚を工夫して安定して温度を上げられるようにしました」と勝因を冷静に分析した。
同校科学部顧問の酒井拓覧教諭は「天候に恵まれ、和気あいあいとできてよかったです。生徒たちには、この経験を将来に役立ててほしい」と話した。
野田鎌田学園チーム
スイーツ甲子園で初優勝
チーム「blue star」
高校生パティシエナンバーワンを競う「第14回スイーツ甲子園決勝大会」に野田鎌田学園高等専修学校が7年ぶりに進出し、見事、初優勝(文部科学大臣賞)の快挙を達成した。
メンバーは2年生の豊田結莉さん、長谷川綾姫さん、佐藤光さんの仲良し3人組。今春、甲子園出場を目指してチーム「blue star」を結成し、校内選考を勝ち抜き、スイーツ甲子園予選のレシピ審査でも選ばれ、8月の東日本予選を突破。テーマはクリスマス。担当の岡安亜佐子教諭は「ま
じめで黙々と取り組み、助け合う良いチーム」と話す。
決勝大会は11月7日、東西の代表2校ずつが参加し、東京で行われた。審査員には凄腕パティシエの鎧塚俊彦氏など、豪華な顔ぶれが並んだ。3人は「憧れの大会で優勝できて驚いている。応援してくれた友人や家族、先生方にお礼を言いたい」と笑顔で話した。
大会前、「優勝してパリに行く」と宣言した通り、7年前の準優勝の成績を上回り、優勝の栄冠に輝いた。
柏駅の新待合所
ソラニワテラス誕生
柏駅南口に設置されたソラニワテラス
柏駅南口の自由通路に、ベンチや植栽が並ぶ「ソラニワテラス」が出現した。これは柏駅周辺のまちづくりに取り組む一般社団法人柏アーバンデザインセンター(UDC2)による実証実験で、自由通路に新たな待ち合わせ空間を創出し、快適な過ごし方や魅力的なデザインについて検証する。
柏駅の周辺には緑が少ないため、開放的で緑を感じさせる「空」と「庭」をテーマにした空間として、人工芝を敷き、花壇や鉢植えを配置。ベンチでひと休みしていた利用者からは「今後も利用したい」と好意的な声が寄せられている。設置は12月19日まで。
UDC2の梅岡恒治ディレクターは「通勤・通学の通路でもあるので、短期滞留が多い印象。通行と滞留のバランスを探っていきたい」と駅周辺の魅力アップに意欲的だ。
天声人語勉強会
12月受講生募集
少人数での勉強会の様子
ASA柏文化サロンでは、朝日新聞の人気コラム「天声人語」を活用した勉強会を開催している。選りすぐりの天声人語のほか、谷川俊太郎の詩なども題材に、音読や意見交換を行う。文字情報を声に出して読むことで脳を刺激し、記憶力などを活性化できると好評だ。講師は朗読教室「美宙」主宰の三浦喜代子氏。
参加者からは「内容を詳しく、深く掘り下げることが非常に勉強になり、物事の見方が広まる」などの声が寄せられている。
次回の天声人語勉強会の受講者を募集中。少人数制で電話先着10人。
日時/12月16日㈭ 10時~11時
場所/ASA柏文化サロン(柏駅東口徒歩3分)
受講料/500円(資料代含む)
お申し込みは、TEL 04(7143)4021 朝日れすか編集室(平日10時~17時)へ。
国際短編映画祭受賞記念12/18(土)「トランペット」上映会
流山出身の曽根麻央さん主演
流山市出身でプロのジャズトランぺッター曽根麻央さん(30)が主演する短編映画「トランペット」が、国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2021」のインターナショナル部門でオーディエンスアワード(観客賞)に選ばれた。
米アカデミー賞公認の映画祭で、俳優の別所哲也さんが主宰することでも知られている。今回約2400作品の応募から32本に絞られ、視聴者投票で受賞した。
プロを目指す日本の若者が米ニューヨークの空港に到着した夜から翌朝までに体験した出来事を約17分の短編映画にしたものだ。英語が話せないまま渡米。空港から乗ったタクシーで目的地とは違うところに降ろされた時の出会い、疲れ果てて路上に座り込みトランペットを吹くシーンでの出会いなど、様々な人とのかかわりから思わぬ出来事に遭遇する。
主演と音楽を担当している曽根さんは高校卒業後、単身渡米、ボストンのバークリー音楽大学を首席で卒業。国際的に権威ある賞を多数受賞している。今回の映画出演は、米在住のスイス人監督、ケビン・ヘフリン氏(31)が大学の卒業制作で国境などの壁をテーマに曽根さんに出演交渉をして実現したもの。曽根さんは「自分の経験に基づく部分もあり、音楽は夢や希望、理想などを求め、様々な壁を乗り越えられるというメッセージを伝えている」と話す。
れすか読者50人ご招待
朝日れすかでは、上映会を企画。キネマ旬報シアター柏で12月18日㈯、14時~15時。上映会後には曽根さんによる講演と演奏も予定。
【応募方法】
ハガキに住所、氏名、電話番号(同行者同様に2枚まで)を書いて、〒277―8691柏郵便局内私書箱46号 朝日れすか「トランペット」係へ。11月30日(火)必着。応募多数の場合、抽選。招待券を直送。
※HPからの応募はこちら
https://www.resuka.co.jp/present/