2021年7月の話題

過去の話題一覧

柏市フェンシング県高校総体
東葛飾29年ぶり団体Ⅴ

全国高校総体に出場する東葛飾フェンシング部。左から内久根直樹監督、鈴木豪、赤石弘大(2年)、齋藤岬、長島弘祐、原リドワン(2年)の各選手=柏市の同校

 柏市の県立東葛飾高校フェンシング部が、県高校総合体育大会の男子フルーレ団体で、29年ぶり12度目の優勝を果たした。個人の男子サーブルでも3年生の齋藤岬さんが優勝し、2年ぶりの開催となる高校生のスポーツの祭典、インターハイ出場を決めた。

個人男子サーブルも制す

 団体戦は1チーム5人で編成。3人ずつが3分5本先取の総当たり9試合を行い、先に5勝したチームの勝利となる。3年生3人が出場した東葛飾は、決勝で検見川を5―1で破り、1992年以来の栄冠を手にした。
 日大習志野との準決勝も5―1だった。結果だけをみれば圧勝だが、内容的にはいずれの試合も紙一重の差。優勝を決めた決勝の6戦目も、齋藤さんが5―4で競り勝った。

3人ともエース
 就任7年目の内久根直樹監督(38)は「楽しくやってきたことが結果につながった。新時代のチームのあり方かなと思います」。主将の長島弘祐さんは「1人が負けても、ほかの2人が勝つ。補い合って勝ってきたという意味で、3人ともエース」と胸を張る。
 長島さんと齋藤さんは5年前に開校した東葛飾中学校の1期生だ。中高一貫で内久根監督の指導を受けてきた。高校から競技を始めた鈴木豪さんは「2人がうまいので、ぼくが追いつけば確実にインターハイに行ける」。そう思って技術の習得に努めた。
 「小中学校と吹奏楽部で、運動はまったくしてこなかった」と鈴木さん。フェンシングと出合い「初めて勝つという経験ができた」と喜びをかみしめる。
 東葛飾は県内有数の進学校。勉強との両立に悩んだことはなかったのか。齋藤さんは「高1のころ、勉強1本に絞ろうと思った時期がある」と明かした。大会で活躍する先輩を見て「両方がんばってみよう」と決意を新たにしたという。

失敗が成長の糧
 4月にあった関東大会県予選で、東葛飾は20年ぶりに男子団体を制した。20年前の優勝チームの主将が内久根監督だった。中学校で始めたフェンシングを続けたくて東葛飾に進学。2015年から母校の教壇に立ち、フェンシング部の顧問を務めている。
 指導方針が少し変わっている。「いっぱい失敗させること」だという。「成功は偶然に左右されるが、失敗には必ず原因がある。なぜ負けたかを考えることで成長していく」
 インターハイ本戦は8月10~14日、福井県越前市で開かれる。齋藤さんは「大学でフェンシングを続けることはないので、最後の大会。やり切った、と思えるような試合をしたい」と完全燃焼を誓う。
 内久根監督は、コロナ禍の収束が見通せない状況を念頭に「大会が開催されることに感謝しながら、最高の舞台を楽しみたい」と語り、こう結んだ。「彼らと1秒でも長く一緒に戦える夏にしたい」

フェンシングのルール
 ピストと呼ばれる細長い試合コートの上で相対し、片手に持った剣で攻撃し合う。競技は、フルーレ、エペ、サーブルの3種目。使用する剣の形状や、得点となる有効面などが異なる。フルーレは背中を含む胴体、エペは全身、サーブルは頭や両腕を含む上半身が有効面となっている。
 フルーレとサーブルには攻撃の優先権というルールがある。先に腕を伸ばして剣先を相手に向けたり、先に前進したりした選手が優先権を獲得。相手の剣を払ったり、叩き返したりして優先権を奪い返すことができる。フルーレとエペは突きだけが得点になるが、サーブルでは突きに加えて剣身で触れる斬りという動作も得点になる。
 得点は電気審判器が判定する。剣の先端にスイッチが内蔵されていて、相手のメタルジャケットに触れると通電し、審判器のランプが点灯する。

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標6我孫子市役所「おとう飯」部活
男性職員のレシピを公開中

 内閣府男女共同参画局では食事づくりを分担する男性を増やそうと、簡単で手間をかけず、見た目よりおいしさ重視の料理を「おとう飯(オトウハン)」と名付けて、全国的な啓もう活動を展開している。このキャンペーンに、我孫子市役所の男性職員が参加を決めた。同市は県内唯一の男女共同参画宣言都市だ。
 昨夏、「男性なら父親でなくて可、普段自宅で料理をしている男性職員」という呼びかけに市職員10人が名乗りを上げた。職務外の時間に自宅で料理を作ることから「おとう飯部活」と名付け、ホームページに13のレシピを公開中だ。料理のおすすめポイントも紹介。「ゴーヤチャンプル」や「夏野菜のオーブン焼き」など、地元野菜を使った、これからの季節にぴったりのレシピもある。 https://www.city.abiko.chiba.jp/shisei/kyoudousankaku/otouhan.html

流山8/8(日)全日本ろうあ連盟創立70周年記念「咲む(えむ)」上映会
流山市デフ協会/手話サークル連絡協議会など主催

「咲む」上映実行委員会のみなさん

 映画のタイトルは「咲む」と書いてえむと読む。全日本ろうあ連盟創立70周年記念映画の上映会が流山市文化会館で8月8日、開催される。
 看護師国家試験に合格した若い女性のろう者、瑞月(みづき)が就職活動の中で周りを巻き込みながら様々な障壁を乗り越えていく姿を追う。「ろう者」とは、「きこえない」とは何かということや、魅力的で素晴らしい「手話言語」のことなど、ろう者独自の文化を広く市民に伝え、多くの人に夢を与えていこうという作品に仕上がっている。主人公の「物事を始めるチャンスを私は逃さない」という力強い言葉が印象的だ。
 脚本・監督は早瀬憲太郎。同連盟の初の製作映画「ゆずり葉」(2009年)に続き、主人公瑞月役の俳優藤田菜々子(ろう者)や、きこえる俳優の島かおり、佐藤蛾次郎はじめ、スタッフらとこれまでの経験を活かして見事に連携、新たなエンターテインメントを作り上げた。
 今回の上映会は、流山市デフ協会と、同市手話サークル連絡協議会、ちば通研流山班、千葉県聴覚障害者協会後援会流山班が実行委員会をつくって、開催にこぎつけた。準備に奔走中の実行委員長で流山市デフ協会の小野寺夏樹会長らは「多くの方に観ていただきたい」と呼び掛けている。

日時/8月8日(日)【午前の部】10時30分~12時30分【午後の部】14時~16時
場所/流山市文化会館
料金/大人1200円、小中学生500円、未就学児無料
 申し込みは、氏名、連絡先を明記し 04(7148)1866または nagareyama_deaf@yahoo.co.jp小野寺さん。問い合わせはTEL 080(5191)3698石鍋さんまで。

平和の尊さ考える夏に8/14(土)柏市民文化会館で朗読劇
この子たちを忘れない2021

朗読劇(2019年度開催)

 平和の尊さ・命の大切さを多くの人たちに語り継ぎ、大人と子どもが平和・命について、共に考えることを願って活動している「柏・麦わらぼうしの会」。原爆を体験した人々の手記や詩をまとめた朗読劇を、26年間にわたり上演している。
 「日本は戦争をしない国でいてほしい」「子どもたちを平和な社会で育てたい」という思いの母親たちが集まり、戦後50年の年に活動が始まった。被爆地を訪ねたり、柏和会(柏市原爆被爆者の会)との交流などを重ね、2009年から柏市の平和事業として学校公演も始まった。毎年、市内の小学校で朗読会を実施。
 コロナ禍で昨年の公演は中止になったが、今回は感染拡大防止対策のもと、朗読劇「この子たちを忘れない2021―1945 ヒロシマ・ナガサキ 原爆の記憶―」を上演する。このほか、田中小学校児童と校長が参加して朗読劇「夏服の少女たち」や、我孫子の高校生シンガーソングライターによる平和をテーマに歌の披露も。14時開演。

料金/大人999円、小・中学生300円※未就学児入場不可。
 チケットと詳細は、TEL 070(1446)7592同会事務局へ。

平和の尊さ考える夏に8/14(土)・15(日)平和のための戦争展
白井聡氏記念講演会も

 吉野山隆英氏作の東京大空襲の絵や、沖縄戦に関する展示のほか朗読など、平和のための戦争展を開催。2021平和のための戦争展「とうかつ」実行委員会主催。入場無料。
日時/8月14日(土)=12時~18時・15日(日)=10時~18時
場所/アミュゼ柏

◆記念講演会
 政治学者白井聡氏による講演会は、8月14日(土)18時30分~20時30分。テーマは「日本の政治はどこへ向かうのか」。200円。事前申し込み先着200人。
 申し込みは、TEL 090(3965)1669 事務局前田さんへ。

平和の尊さ考える夏に7/31(土)まで フェアトレードで世界を見よう
アーシアンショップ

 ニュースで知る遠い国の紛争に心を痛める日々も。身近にあるフェアトレード商品を通して困難な中にある人々を支えることができます。アジアの手仕事、ナチュラルコスメ、オーガニック食品など、一つひとつに物語のある、ぬくもりあふれる品々。作る人の暮らしを守り、ほんの少し世界を変えます。
日時/7月31日(土)11時~18時まで開催中。日・祝休み
場所/アーシアンショップ柏(柏市松葉町3―15―1ウェルシティ2F)
 詳細は、TEL 04(7133)3930 同店へ。

学ぶ楽しさ発見の夏電車好き集まれー
県民プラザでさわやか鉄道乗車会

 電車好きの子どもたち集まれ! 1周60メートルの軌道で電車を運転したり乗ったりと楽しい体験をしよう。対象は幼児から小学生低学年まで。予約不要(受け付け順)、無料。入館にあたり、検温、手指の消毒、健康状態の質問票への記入をお願いします。
日時/8月7日(土) 13時~15時30分
場所/さわやかちば県民プラザ1階アゴラ(柏市柏の葉4―3―1)
 詳細は、TEL 04(7140)8614 同プラザ管理広報課へ。

学ぶ楽しさ発見の夏パネル展「雲と、お天気」
関宿城博物館

 さまざまな表情を見せる雲。雲の写真から、お天気のことを楽しく学びましょう。身近な自然の現象と不思議を知る良い機会です。
期日/9月26日(日)まで 9時~16時30分(月曜休館、月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)
場所/千葉県立関宿城博物館(野田市三軒家143―4)
/一般200円、高大生100円、中学生以下・65歳以上無料
 詳細は、TEL 04(7196)1400 同館へ。

平和の尊さ考える夏に「絵本でめぐる世界の国」展
かしわインフォメーションセンター

 コロナ禍で海外との自由な往来が叶わない中、kamonかしわインフォメーションセンター(ファミリかしわ3階)では、少しでも海外の文化に触れるきっかけにしてほしいと、「絵本でめぐる世界の国」展を開催中。15か国以上の絵本が楽しめる。入場無料。
日時/7月29日(木)まで 9時~19時

学ぶ楽しさ発見の夏毒をもつ生きものたち
茨城県自然博物館

  人間に恐れられる一方で、好奇心をくすぐる存在でもある毒を持つ生き物たちの生き残りをかけた大作戦。人間との様々な関わりについて紹介する企画展が9月20日まで開催中。月曜休館(祝日の場合開館)※土日祝日及び特定の日は要予約。
入館料は一般750円、小中学生150円、高校・大学生460円など。
 詳細は、TEL 0297(38)2000 同館へ。

エンタメ招待席流山・森の美術館
没後5年小嶋悠司展

生命(生きる)

 ものの形を借りず、色によって自らの思想を語ることを目指していたといわれる作家の「魂の生彩―生きる者へ―」完全予約制。
日時/前期=7月1日(木)~8月8日(日) 後期=8月18日(水)~9月26日(日) 10時~16時(入館15時30分まで)※二期に分けて作品を入れ替え(月・火休館)
場所/森の美術館(流山市大字大畔315)
入館料/大人600円、中高生300円、小学生以下無料
 詳細は、TEL 04(7136)2207 同美術館へ。

エンタメ招待席柏市民ギャラリー
生誕130年 高島野十郎展

 福岡県立美術館特別協力のもと、全国5カ所の会場を巡回中。野十郎が晩年暮らした柏では、代名詞ともいえる「蝋燭」「月」のほか、柏の風景や市の保存する作品を含めた初期から晩年までの作品を約70点展示。生誕130年の企画展として柏市教育委員会主催。
日時/7月25日(日)~8月8日(日) 10時~20時
料金/一般500円、高校生以下無料
 詳細は、TEL 04(7157)0280 同ギャラリーへ。

コレクター名品展
 柏市を拠点に活動する美術品コレクター「わの会」の会員秘蔵コレクション約60点を公開。心を射抜く作品たちをご堪能ください。入場無料。
日時/8月12日(木)~31日(火)10時~18時 会期中無休
 詳細は、TEL 04(7134)8293同会事務局へ。

エンタメ招待席大洞院ギャラリー
第4回高松典亨写真展

 40年あまり全国を車で旅し、季節を限定したその土地の素晴らしい風景を写真に。今回は「越後の四季」入場無料。柏市在住。
日時/8月19日(木)~9月8日(水) 10時~16時
会場/大洞院ギャラリー(柏市花野井1757)
 詳細は、TEL 090(4673)9238 高松さんへ。

エンタメ招待席我孫子けやきプラザ
室内楽コンサート

 わが国唯一の室内楽愛好家のための全国ネットワーク、日本アマチュア演奏家協会APA(通称=エイパ)で活動しているメンバーによるコンサートです。第64回の今回はテレマンフルート協奏曲からブラームスピアノ四重奏、タネーエフ弦楽五重奏などでお楽しみください。入場無料。
日時/7月22日(木・祝)12時~16時30分
場所/けやきプラザ・ふれあいホール(我孫子駅南口徒歩1分)
 詳細は、TEL 04(7151)5625 臼田さんへ。

エンタメ招待席アミュゼ柏
ピアノアンサンブル

 ピアニスト4人による2台4手、2台8手などの演奏をメインに、フルート、ヴァイオリン、パーカッション奏者を迎え「煌めくピアノアンサンブルの響き」ムジークフロイデ主催。
日時/8月15日(日) 14時開演
場所/アミュゼ柏クリスタルホール
入場料/1500円(全席自由)。チケットはアミュゼ柏、ブックマルシェ我孫子、福祉ショップ&茶ぽぽら(あびこ・けやきプラザ1階)ほかで取り扱い。
定員/200人
 詳細は、TEL 04(7184)2526 高須さんへ。

流山市流山で咲き始めました~
希望つなぐ「ど根性ひまわり」

 流山市ケアセンター(同市平和台2丁目)の東側斜面に7月6日、1本のひまわりが花を咲かせた。東日本大震災による津波の被害を受けた宮城県石巻市で瓦礫の中から芽を出し、塩害にも負けずたくましく育って人々に勇気を与えた「ど根性ひまわり」の11世だ。
 同センターを管理運営する流山市社会福祉協議会に今年6月、「ど根性ひまわり」がやって来た。11世の苗19本は、地域ボランティアの協力で斜面の草取りなどをして植えられた。被災地復興を忘れないよう「がんばろう! 石巻」の説明が書かれた看板の横で、元気いっぱいに育っている(写真/社協提供)。

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