2020年8月の話題

過去の話題一覧

我孫子市田んぼにかかし30体
22日に審査、投票 手賀沼トラスト

田んぼに並んだかかし

 我孫子市の手賀沼北西岸の田んぼに8月1日、かかしが登場した。里山保全活動をするNPO法人「手賀沼トラスト」が市民とともに手作りした30体だ。「テレワーク」「自粛太り」など新型コロナウイルス関連の作品が目立つ。同22日には「かかし祭り」があり、見学者の審査、投票で入賞作品が選ばれる。
 トラストが公募した市民8組24人と一般会員、子ども部会の約100人が7月11日、8月1日に手作りした。
 トラスト会員の家庭で不要になった衣類を集め、里山の間伐材などを骨組みの材料にした。
 今回は「コロナに負けないアンパンマン」とか、コロナの犠牲になった人気タレント志村けんさんの「へんなおじさん」「バカ殿様」など、コロナ関連が多かった。「自粛太り」は自粛前のスリム体形と、自粛後のぽっちゃり形の2体一組。ぽっちゃり形は審査、投票までにさらにぽっちゃりが「進化」するという。
 人気漫画「鬼滅の刃」や「アナ雪」のキャラクター、テレビドラマの主人公「明智光秀」をはじめ、マスコット「チーバくん」、ポケモン「ピカチュウ」などおなじみの作品も。
 トラストの富沢崇事務局長は「今年大作はないが、風雨やコロナに耐える強いかかし、といった感じですね」と評した。
 8月22日の「かかし祭り」では見学者1人が3票を持ち、公募市民、一般会員、子ども部会の3部門に各1票を投じる。上位2位まで入賞とし、新米などをプレゼントする。
 「かかし祭り」は、トラストが田植えから稲刈りまで手がける現場の「冬水田んぼ」で「米作りを通じて自然との共生を目指すシンボルにしよう」と2010(平成22)年8月から続けている。
 問い合わせは富沢事務局長(090・2234・5610)へ。

白井市ベスト改修賞も受賞
白井市役所庁舎

旧庁舎を改修し、最上部に議場を配した東庁舎(左奥)と新築の本庁舎

 8階建て庁舎を減築して耐震性を高め、減った分の庁舎機能を隣接に新築した白井市役所が、公益社団法人「ロングライフビル推進協会」(BELCA、東京・浜松町)のベストリフォーム賞を受けた。昨年は、別団体の「耐震改修優秀建築賞」を受けている。
 同市は築後30年を超えた地上8階、地下1階の庁舎(延べ床面積9千平方㍍)の老朽化、耐震化対策のため、市民参加の検討委員会を組織した。
 上部4層を減築し、減った事務スペースを西隣に4階建て(同5千平方㍍)を新築することで一体化。隣接する3階建て保健福祉センターと渡り廊下で結ぶ方法が提案され、同市は44億円を投じ、2017年から2年かけて工事した。
 新築した4階を本庁舎、改修した旧庁舎を東庁舎として白を基調とした外装で統一。東庁舎の最上階に突き出たような屋根の市議会議場が庁舎全体のアクセントになっている。

2005年8月24日 何の日?つくばエクスプレス開業
総延長58.3㎞に20駅

開業15周年を迎えるTX線

 秋葉原~つくば間58.3㎞を最高運転時速130㎞、最速45分で結ぶつくばエクスプレス(TX)は、2005年8月24日開業。1都3県11市区に20駅が誕生。柏市、流山市には5駅。まもなく15周年を迎える。駅を中心に住宅や商業施設の整備が進んだ新しい街は、子育て世代にも住みやすいと人気だ。
 1日平均乗車人員数が秋葉原、北千住についで3位の流山おおたかの森駅は、商業施設も充実。県内有数の人口急増地区だ。日本初の次世代型「スマートシティ」として注目の柏の葉キャンパス駅は、東大、千葉大を中心に、産官学が連携した街づくりを展開している。
 コロナ禍の中、全車両に抗ウイルス・抗菌加工を順次実施。夏休み期間限定の1日乗り放題きっぷを発行中。大人2420円、小児690円。今月31日まで。

 

柏市「自然との共生」と「環境保護」
体験もとに神秘的な世界描く

絵本『キツネクジラ』を書いた鈴木光絵さん=柏市

 柏市花野井の会社員、鈴木光絵さん(46)が幼いころの体験をもとにした初の絵本『キツネクジラ』を出した。子どものころの自由だった心、自然に対する畏怖の念、未知なるものへの好奇心などをモチーフにした幻想的な物語だ。

柏の鈴木光絵さん 絵本出版

夏休み。ぼくは毎年、祖父母が住む田舎の町で過ごす。10歳の夏。いとこのお姉ちゃんに誘われて、不思議な言い伝えがある森の奥の神社へ出かけた。社殿の周りをケンケンで足をつかずに3周まわると、空飛ぶキツネだか、クジラだかが出てきて、それを見た人は幸せになれるという。
 来年高校生になるお姉ちゃんとは、背の高さもケンケンの歩幅も違う。1周したところで限界だった。2周目の途中で足をつき、3周目はほぼ歩いてしまっていた。「出てこないね。こんなに頑張ったのに」。残念そうなお姉ちゃんに、ぼくは足をついたことを言えなかった。



 ここまでは、ほぼ鈴木さんの体験にもとづくストーリーだ。東京生まれの鈴木さんは夏休みに、母方の祖父母が暮らす山形県天童市へよく遊びに行った。5歳上のいとこと一緒に行った寺には、お堂の周りをケンケンで足をつかずに3周すると天女が現れる、という言い伝えがあった。「私が足をつかなかったら天女が現れたかもしれない」。そんな思いと、うそをついてしまった後ろめたさがあったという。
 物語では、2年後に一人で神社を訪れたぼくがキツネクジラと遭遇。「友だちの証し」と3本のクレヨンと和紙のようなものをもらう。20年の時が流れ、大人になったぼくは3本のクレヨンと、ちぎれた和紙に書かれていた文章の意味を知ることになる。
 鈴木さんが子どもたちに伝えたかったのは「自然と共生すること」「環境を守ること」の重要性だ。「大人も楽しめる絵本にしたかった」とも言う。「日々忙しくされている方が、ほっとできる。そんな作品にしたいと思いました」
 絵は版画家でイラストレーターの柿﨑かずみさんが描いた。文芸社刊、31ページ。1100円。

柏市宗派超えた教え説く  柏が生んだ「弁栄上人」
没後百年展開催中

 宗派を超えた教えを説き「弁栄上人」と慕われた柏市生まれの僧侶、山崎弁栄(1859~1920)の企画展「弁栄展―柏が生んだ聖―」が柏市郷土資料展示室(柏市沼南庁舎2階)で開かれている。生い立ちから「大正の法然上人」と評された足跡が紹介されている。
 弁栄は同市鷲野谷(旧沼南町)の農家の長男として生まれた。農業に励みながら地元の医王寺、善龍寺などで仏教を学び、21歳の時に医王寺で出家。松戸市の東漸寺や都内の芝増上寺、茨城県の筑波山に籠って修行を続けた。
 インド、セイロンの仏蹟を参拝し、北海道から九州までの国内はもとより、旧満州(中国東北部)、朝鮮半島に及ぶ伝道活動に力を入れた。時にアコーディオンやオルガンを弾きながら子どもたちにもわかりやすく教えを伝え支持者を広げた。
 「法然上人」が開祖とされる浄土宗の僧侶でありながら、他宗派のみならず、神道やキリスト教、自然科学などの枠を超えた多様な立場からの布教が特徴だ。
 キリスト教については、23歳の時、自宅近くに設置されたキリスト教の手賀教会堂の影響があったのかも知れない。この施設は首都圏最古の旧教会堂として現存している。
 企画展会場に入るとすぐ、弁栄の写真とインドに渡った際に身に着けていた「僧伽梨」(そうぎゃり)と呼ばれる正装衣が目を引く。
 芸術的にも優れた才能を発揮し「南無阿弥陀仏」と書いて縁者に配ったとされる米粒、釈迦三尊や地蔵菩薩などの仏画、両手で同時に筆を走らせたという書、神社ののぼり旗……。
 ゆかりのお寺や自身が創設した光明学園(相模原高校)、個人所蔵の60点を超える資料が展示されている。
 弁栄の没後百年を記念して企画した柏市教育委員会文化課は「自分の思いを届けるため、立場、考えの違いを許容、受容する多様性、デジタルでも追い付けない人間の創造力に基づくアートを見てほしい」という。
 9月30日まで。入場無料。詳細は同資料展示室(04・7191・1450)へ。

withコロナパソコンで対話授業
柏市立酒井根中の試み

ジェスチャーで反応を示す生徒たち

 新型コロナ感染予防のため授業中の対話が制限されていることから、生徒同士がパソコンで意見交換を行う柏市主催の検証授業が6月26日、同市立酒井根中学校で行われた。
 この日実施されたのは1年生の道徳の授業。「SOSの出し方」をテーマに、外部講師が別室からオンラインで授業を行った。
 生徒たちは一人1台のパソコンを使い、ネットいじめに関する映像を視聴後、選択肢の中から自分の意見を選んだり、自由記述欄に理由や考えを書き込んだりした。記述欄には「悪口をやめたほうがいいと思う人を探して一緒に言う」「書き込みはしないで家族や先生に見せる」などの意見が匿名で書き込まれ、全員の意見が閲覧できた。
 授業を受けた増渕凛さん(13)は「自分とは違う意見を読んで、それも一つの意見だなと思ったし、新たな考え方を見つけられてうれしく思った」と話した。
 担当した市教育委員会の平野さんは「テキストでの対話の有効性、可能性が感じられる授業だった」とする一方で、途中、音声が聞こえづらく、画面が固まってしまうなどの機器トラブルがあったことから「通信環境の整備が課題」と話した。今後は、他校でも検証授業を実施する予定だ。

柏市投票率アップに期待
模擬選挙で「公共」先取り 東葛飾高校3年生320人

模擬投票を行う東葛飾高校の生徒たち

 2022年度から高等学校の公民科において必修科目「公共」が新設される。公共は主権者教育を軸に、自らが社会に参画する力を身につけることを目指す。2年後の導入を見据え、柏市にある県立東葛飾高校(平賀洋一校長)の「政治・経済」の授業では7月2日、東京都知事選挙を題材に模擬選挙の授業が行われた。有権者となる18歳の生徒と、選挙権を持たない17歳が混在する高校3年生320人が学んだ。
 授業では有権者役がビブスを着用した19人と着用しない21人に分かれ、3議席を争って選挙区割をどうすれば議席をより多く取れるかが発問された。事前に学習した公職選挙法や選挙制度の仕組みをもとに活発な意見交換が展開し、少数者側が2議席を獲得するためのよく考えられた回答が得られた。都知事選の投票日近くでもあり、生徒たちが動画サイトなどで候補者の演説やマニフェストなどを目にし、関心を高めていたことから今回の模擬投票を取り入れたという担当した内久根直樹教諭は「選挙区のバランスを取りながら、一票の格差が小さくなるように非常に考えられている」と生徒たちの回答を高く評価した。当日は教室内に設置された投票箱に一票を投じた。
 模擬投票後、17歳の小林隆太郎さんは「公約などを調べることで勉強になった」。18歳の副島拓真さんは「教育を決めるのも政治なので、政治に対して関心があった」「選挙に行くきっかけになる」と話した。

シニアピンピンひらり最新健康法
日刊スポーツ特版

問 日刊スポーツエージェンシー 03・3542・0111

  「鎌田式スクワット」や「かかと落とし」の健康法で知られる、医師で作家の鎌田實氏が長寿時代の今、ピンピン健康に生きて、痛みや苦しみとは無縁で、ひらりとあの世に行きたいという自身の願望をこめて日刊スポーツ新聞に連載コラムを執筆。
 「ピンピンひらり最新健康法」・「認知機能を落とさない生き方」のコラムは毎回好評。このたび2020年4月15日から6月6日まで掲載の51回分が特別編集版としてA4判の冊子になった。項目ごとに短文でわかりやすい解説なので、そばに置いて健康に!

新聞を読もう
地域でいきいきと


 鎌田さんはコロナとの闘いの中で、認知機能が落ちる人が多くなることを心配している。掃除が得意な人、楽器演奏が得意な人など、得意な事を地域で披露する環境があること。困ったときに助けてと言える環境があること。新聞を読み、社会に関心を持って「社会的距離は大切ですが、心のつながりは保ちましょう」と地域でいきいき暮らすことを呼びかけている。

★この本をれすか読者5名様にプレゼント
 ご希望の方は、ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号と、独自の健康法やご意見を書いて〒277―8691柏郵便局内私書箱46号朝日れすか「ピンピンひらり」係まで。8月27日必着。当選者に直送します。

募集9/17(木)ASA柏文化サロン
天声人語勉強会参加者募集

 文字情報を声に出して読むことで脳を活性化できると好評の天声人語朗読会。コロナ禍対策として朗読の時間を短縮し、天声人語の内容について深めていく天声人語勉強会を開催。定員数を減らし、ソーシャルディスタンスを確保します。

日時/9月17日(木) 10時~11時30分
場所/ASA柏文化サロン(柏駅東口徒歩3分)
講師/三浦喜代子氏(朗読教室「美宙」主宰)
定員/10人
受講料/500円(資料代含む)
 問い合わせ、申し込みは、TEL04(7143)4021朝日れすか編集室(平日9時~17時)

きらりわが街Vol.4 松戸四中生徒手作り
フェイスガード200個寄贈

物江保育所長にフェイスガードを手渡す松戸四中の3年生

 松戸市立第四中学校の3年生240人が、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う休校中にフェイスガードを手作りし、約200個を同市内の保育所17カ所に寄贈した。
 生徒たちは、家庭学習の一環として感染症について学ぶ中で、医療従事者や保育士など日常生活を支える「エッセンシャルワーカー」の存在を知り、何か支援がしたいと話し合い、6月下旬頃、総合的な学習の時間を利用してフェイスガード作りに取り組んだ。
 プラスチック製のラミネートシートを使用し、ガムテープで補強した額部分にスポンジを取り付け、「DO OUR BEST!(最善を尽くそう)」のメッセージを前面に表示。一つ一つに手書きのメッセージカードも添えた。
 贈呈後、西村宝生さん(14)は「働いている人の負担やストレスがすごく大きいと感じました。安心、安全に働ける場所を作ってほしいと思って作りました」と話した。
 保育所を代表して市立牧の原保育所の物江由美子所長は「感動して涙が出ました。保育所としてもこの状況は初めての経験で、試行錯誤しながら保育を進めています。このフェイスガードが大きな役に立つことは間違いありません。大切に使わせていただきます」と感謝した。

きらりわが街Vol.4 8/30(日)太陽光で料理、湯沸かし
ソーラークッカー大会

 太陽光を利用した手作り装置で料理したり、お湯を沸かしたりの「高大連携2020東葛エリアソーラークッカー大会」が8月30日、我孫子市の川村学園女子大学で開かれる。展示や実演を通じて自然エネルギー利用のエコライフ、災害時に活用できる方法を紹介する。我孫子市制50周年を記念し、11月23日には市内の手賀沼親水広場・水の館で全国大会も開く。
 市内町会の防災・防犯組織や県立我孫子高校、川村学園、我孫子市などの実行委員会が企画、主催する。
 アルミ箔などを使い太陽光を集める円形パラボラ型などの装置でフォルムの独創性や水を沸かす「湯沸かし部門」、コメ1合を炊く「炊飯部門」で速さを競う。
 同実行委は「太陽エネルギーの有効利用がエコライフにつながり、災害時にも役立つことを感じ取ってほしい」という。
 問い合わせは、同実行委事務局(04・7174・5958)へ。

じゅくFORZA大人向け おうちアート
「糸かけ」体験教室 参加者募集

野田市にある「じゅくFORZA」は「面白い」を基本に、ロボット教室や枠にとらわれない「数楽」アートを展開するユニークな塾。
これまでの教育ノウハウを生かし、このたび大人向けに「糸かけデザイン研究所」を開設。
「糸かけ」は、ある一定の手順で釘に色とりどりの糸をかけていく数学アート。糸を直線にかけていくと、やがて曲線の美しい幾何学模様が浮かび上がる。
コロナ禍の中実施したオンライン講座は、全国各地をはじめ海外からの参加者にも「簡単で面白い」と大好評。今回、少人数制の1日体験教室を開催。参加者を募集中だ。指先を使うので脳トレや、おうち時間にもおすすめ。

日時/①9月10日(木)=9時30分~12時30分、②14日(月)③27日(日)=13時〜16時
料金/15cm四方=2200円から(作品の希望サイズにより異なります)

じゅくFORZA
野田市清水248-1
清水公園駅徒歩5分
お申し込みは https://riseforza.wixsite.com/itokakenoda/

簡単!エコクッキング113
とうもろこしごはん

料理 大瀬由生子

〈材料〉
米………………2合
とうもろこし(実250gぐらい)…1本
塩…………小さじ2
(バター醤油味にする場合は小さじ1)

バター醤油味の場合
バター…………10g
醤油………小さじ1
荒びき胡椒……適宜
〈作り方〉
①とうもろこしの実をはずす。
②炊飯器の内釜にといだ米、合数に合わせた水、とうもろこしの芯、とうもろこしの実、塩を加えて炊く。
③炊きあがったとうもろこしごはんを器に盛る。バター醤油味にする場合は、炊き上がったらバターと醤油を加えて混ぜ、器に盛りあらびき胡椒をふりかける。

 旬の野菜を美味しく食べる。捨ててしまいがちな芯も、良い出汁が出るのでムダにせず使う。

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