2020年6月の話題

過去の話題一覧

松戸市学校も再開本格化
分散登校続け、徐々に

初めて教室に入った新1年生

新1年生の初顔合わせも
 新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除を受け、休校していた小中学校が再開した。感染予防のため、分散登校が続くが、子どもたちが学校に戻ってきた。松戸市立北部小学校(波田寿一校長、児童564人)では休校中の指導日となった5月26日、入学式が出来なかった新1年生が初登校。担任の先生やクラスメートと顔合わせをした。  
同校の新1年生は3クラス101人。入学式が予定されていた4月9日直前、コロナ感染予防で休校になった。  
入学事務手続きの父母に連れられて学校に来た子もいるが、入学予定者そろっての初登校は宣言解除翌日の5月26日。  
3クラスの児童がクラスごと半数ずつの2班に分かれ、午前中にそれぞれ別々に登校した。父母に付き添われ、マスク姿の児童は玄関先で受け付けの際、手を消毒してから教室に向かった。  
父親の会社員(42)と一緒に来た男児は「楽しみにして来たよ。だって幼稚園からの友達に会えるもん」。父親は「集団生活になじませてもらい、早く通常通りの学校生活になればいい」と話した。  
教室では横と前後に一つずつ空けた机の椅子に座った。どの子も押し黙ったままで緊張した様子。担任の先生が自己紹介し「おはようございます」の挨拶指導から始まった。  
出席をとる名前の読み上げに返事したり、先生の合図で拍手するゲームをしたり。だんだんと表情が緩み、口数が増えてきた。  
1時間ほどでこの日の指導が終わり、廊下に貼られた間隔を空けるマークテープに合わせて並び、教室を後にした。同校は担任の先生に加え、補助教員を配し、2人体制で1年生をサポートする。  
1年生の担任は初めてという1年3組担任の高橋廸花(みちか)先生は「みんな元気に来てくれてうれしかった。学校は楽しい所と思ってほしかったので、ゲームなどをしてみた。ご家庭が心配しないようにやっていきたい」と話した。

我孫子市自然を学んで観察、守る
我孫子の谷津を愛する会

谷津に立つ田島友昭会長(左)と鈴木明子事務局長

 我孫子市の「岡発戸(おかほっと)・都部(いちぶ)の谷津を愛する会」(田島友昭会長)の自然を学び、守る活動が22年目を迎えた。オタマジャクシが泳ぎ、ホタルが飛び交う谷津で観察活動を近く再開する。手賀沼東部北岸の岡発戸、都部にまたがる約38㌶の谷津は、同市が観察公園化を目指す谷津ミュージアム事業地でもある。
 絶滅危惧種のニホンアカガエル、要保護生物のミドリシジミ(チョウ)、20種以上のトンボ、45種以上の野鳥、夏にはヘイケボタルが乱舞する自然の宝庫だ。 毎月第4土曜に市民らとともに自然観察会「散歩の会」を開く。専門家と谷津のあちらこちらを歩き、昆虫や野草などを見て回る。田島会長は「自由に歩いてもらい、気が付いたものをわかる限り説明する、そんな会です」という。
 会員は70人。観察内容を基に毎年8月第1週にJR我孫子駅南口のアビシルベで「谷津の風景写真と蝶類標本展」を開く。秋の「市民のチカラまつり」などで活動内容を発表している。
 田島会長は「先人が残してくれた貴重な自然。守っていくためにも若い人に参加してほしい」という。
 市のミュージアム事業に伴い、支援ボランティア「谷津ミュージアムの会」も結成されている。

 岡発戸・都部の谷津を愛する会 1999年に発覚した民間による谷津開発計画を機に発足し、保護運動を展開した。問い合わせは事務局(04・7188・1870)まで。

編集室より次号で紙面刷新
朝日れすかPLUSへ

 世界中がCOVID‒19との厳しい闘いの中、私たちの暮らしも一変。わが編集室も手探りの中、新たな一歩を踏み出します。
 次号8月(7/20発行)号より、ASA子どもスポーツ新聞「朝日スポーツキッズ」と合併し、「朝日れすかPLUS」と改題。これまで以上にパワーアップし、読者の皆様と地域を結ぶタウン情報紙として地域の「ステキ」を発信します。
 「スポーツキッズ」は、小中学生のスポーツ大会を中心に取材し18年。世界の舞台へと羽ばたく、小さなアスリートたちの頑張る姿に多くの読者からエールをいただいてきました。今後も、ひたむきに前へ、前へ進む選手の活躍に迫ります。

 

キラリ わが街Vol.2官民協働フードドライブ
市民から1・4㌧集まる

車から食品を降ろすスタッフ

 新型コロナウイルスの影響で、食事に困っている家庭を応援しようと、松戸市と市民団体「まつどNPO協議会」が5月30、31両日、市民に呼び掛けて「官民協働緊急フードドライブ」を実施した。
 主催する市は昨年10月と今年4月、同市役所内で職員対象のフードドライブを実施。今回は市民団体と連携し、コロナ問題の「3密」に配慮し、同市総合福祉会館駐車場で初のドライブスルー方式を採用した。
 初日の30日、同駐車場に「官民協働緊急フードドライブ」の看板が掲げられた。駐車場に着いたマイカーには時計回りに移動してもらい、2カ所の受付で食品を降ろしてもらう仕組みだ。
 この日は午後2時から2時間の予定だったが、待ちかねた市民らが時間前から早々とやって来て受付に車を横付けした。持ってきたコメやインスタント食品などを次々と降ろした。駐車場は一時、受付待ちのマイカーで数珠つなぎになるほどだった。
 馬橋地区の民生委員という50代の男性は、たくさんの段ボールに詰め込んだ食品をミニバンで持ち寄った。「地区の30人を超える住民から協力が得られた。役立ててほしい」と話した。
 31日は午前10時から2時間実施。この日はJAとうかつ中央が地元特産の「あじさいねぎ」を使った加工品1260点を持ち込んだ。
 2日間でコメや麺類、缶詰、インスタント食品、菓子類など市民らから計140件を受け付け、約1・4㌧が集まった。
 東葛地区の子ども食堂が協力して立ち上げた「とうかつ草の根フードバンク」や松戸市社会福祉協議会などに配布される予定。
 運営スタッフとして参加した市内のNPO42団体でつくる「まつどNPO協議会」の山崎恵理事は「フードドライブを小さいイベント会場で実施しているところもある。食品ロスの解消問題もあるし、家庭で眠っている食品を必要な人に役立てたい」と協力を呼びかけている。
 食品提供は山崎さん(TEL090・9826・3729)へ。

 フードドライブ 家庭で余っている食品を持ち寄り、地元のフードバンクや福祉団体などに寄付し、必要としている人に届けてもらう活動。アメリカでは1960年代から続けられ、食品ロス削減にもつながることから、県内でも盛んになってきた。

キラリ わが街Vol.2柏市の教職員へ寄贈
透明マスク2000枚

左からPEaCE21の木村理事長、秋山市長、河嶌貞教育長

 柏市の小中高校の教職員に使ってほしいと、NPO法人「人権ネットワークPEaCE21」(木村仁理事長)が5月29日、透明タイプのマスク2000枚を市へ寄贈。同日、市内の学校へ配布され、6月1日の学校再開に間に合った。
 寄贈されたマスクは、口元を覆うプラスチック製のシールドをあごで固定して使用するタイプ。感染リスクを低減しつつ、口元が見えるため先生の表情が分かりやすく、フェイスシールドよりも威圧感を与えずに授業を実施できるという。
 秋山浩保市長は「短い時間でマスクを確保していただき本当にありがたい」と感謝の意を表した。木村理事長は「現場に間に合ってよかった」とほっと胸をなで下ろした。

エンタメみんなのミュージアム
シミズメガネの地域貢献

みんなのミュージアム入り口のページ

 「みんなのミュージアム」は、柏市に本店があるシミズメガネが公開しているウェブ上のミュージアムだ。館長の清水健一さんが「見る楽しさを共有するスペースを提供したい」と2015年に同店ホームページを新たに開設した。
 現在、柏市ゆかりの下総玩具・故松本節太郎さんをはじめ、画家の長縄えい子さんら16人の作品と、各アーティストの講演や対談も掲載され、創作の経緯や作品への思いなども知ることができる。ジャンルは多彩で、油彩画、写真、ラテアート、ギタークラフト、草花のイラスト、陶芸、しょう油アートなど幅広く展示。ゆったりと鑑賞できる。
 アーティスト作品のほか、「人と街の記憶」コーナーもあり、ご近所で楽しめる季節の花の名所や神社仏閣など、地元の歴史探訪も詳しい説明文と共に見ごたえたっぷりだ。
 サイトは、シミズメガネみんなのミュージアム https://kashiwa-museum.com/index.htmlへ。

エンタメ3号250人の世界展
流山・森の美術館の試み

  森の美術館では企画展「あつまる つながる そして一つになる 3号250人の世界展」を6月26日㈮まで開催中。中央画壇で活躍する170人の作家をはじめ、地元の美術団体ら総勢250人の作品を展示。
 現在同館は、完全予約制で観覧時間60分の制限を実施中。開館は10時~16時(月、火曜休館)。料金は大人600円、中高生300円、小学生以下無料。定員は、60分ごとに4人。
 予約、問い合わせは、TEL04・7136・2207森の美術館(流山市大字大畔315)まで。
 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う休館中には、「このような機会だからこそ文化芸術に親しんでほしい」との思いから、ウェブ上で全作品の展示動画を公開。自宅でも企画展を楽しめる。
 動画は森の美術館のサイトから http://morino-bijutsukan.com/2020/05/12/3

エンタメ音楽のチカラ
テレワーク演奏動画 柏de吹奏楽公開中

 コロナ禍の影響で中高校吹奏楽部の大会やコンクール、街なかのイベントが相次いで中止になる中、柏市では「またいつかみんなで演奏できる日」を願って制作したテレワーク演奏動画「みんなで鳴らそう♪!」を公開中だ。
 動画は一般公募で集まった同じ思いの人たち32人と協力者17人、計49人の演奏を一つにまとめたもので、同市内の吹奏楽部顧問の先生も参加している。
 曲目は、吹奏楽の定番曲「宝島」だ。おなじみの軽快なリズムとともに一人ひとりが自宅で楽しそうに演奏している場面が画面いっぱいに展開する。思わずノリノリに体が動き出し、外出自粛ストレスで沈みがちな気分を吹き飛ばしてくれる、元気が出る動画だ。
 演奏動画は、柏市公式ホームページ「かしわミュージアム」内、柏de吹奏楽PARTY(ぱ~り~)♪!で。

簡単!エコクッキング111
豆ごはん

料理 大瀬由生子

〈材料〉
グリンピース………1袋
米……………………2合
酒………………大さじ1
塩………………小さじ1
〈作り方〉
①グリンピースのさやから豆を取り出し、2カップの湯で2~3分茹でる。豆とゆで汁に分け、ゆで汁が冷めるまでおいておく。さやは洗って拭いておく。
②といだ米を炊飯器の内釜に入れ❶のゆで汁を加えたら、酒を入れて2合の目盛りまで水を入れる。
③❷に塩を加え、さらに❶のグリンピースのさやも入れる。
④米が炊けたら❶のグリンピースを入れて10分蒸す。茶碗に盛る時は、さやは取り出す。
※梅干しはお好みで

エコポイント
 旬の食材を食べることはエコにつながります。捨ててしまうさやも入れて炊くことで、豆の風味がプラス。

情報
新型コロナウイルス相談窓口

▽千葉県コールセンター 0570(200)613
▽千葉市 043(238)9966
▽船橋市感染症相談センター 047(409)3127
▽柏市感染症相談センター 04(7167)6777
▽習志野健康福祉センター 047(475)5154
▽市川健康福祉センター 047(377)1103
▽松戸健康福祉センター 047(361)2139
▽野田健康福祉センター 04(7124)8155
▽流山相談専用ダイヤル 04(7138)6121

※県は24時間、船橋市は8時~20時、千葉市は9時~19時(土日祝は17時まで)、流山市は平日8時30分から17時15分、その他は平日9時~17時。

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