2019年2月の話題
松戸市核兵器廃絶、恒久平和願い
松戸で「平和の集い」
桑山紀彦さん(右端)も加わり、ピースセッション参加者で「イマジン」を合唱した
松戸市の世界平和都市宣言事業「平和の集い」が12月2日、同市民劇場で開かれた。戦争の悲惨さや平和の尊さを改めて考える機会にと2006年度に始まり、今年度で13回目。夏に平和大使として長崎に派遣された中学生の報告会や、世界を巡り医療支援活動をしている医師による映像と音楽と語りを融合させた公演などがあった。
同市が「世界平和都市」を宣言したのは1985(昭和60)年。以来、さまざまな平和事業を行ってきた。平和大使の長崎派遣は2008年度にスタート。市内22の中学校から参加者を募り、毎年8月7~10日に実施している。
平和の集いでは、今年度の平和大使22人が壇上に勢ぞろい。原爆資料館の見学、青少年ピースフォーラムでの平和学習、平和祈念式典への参列などで学び、感じたことをリレー形式で報告した。最後の発表者は「私たち一人ひとりが平和を願う心を持つことで、戦争や核兵器のない平和な世界にしていくことができると思います」と結んだ。
NPO法人「地球のステージ」代表理事で、心療内科医の桑山紀彦さんは11回目の出演となる。旅や医療活動で訪れた世界各国の現状や子どもたちの姿を、映像と音楽を交えて語り伝えてきた。今回の「地球のステージ5」では東日本大震災の被災地、宮城県名取市閖上に住む少女の成長の様子も報告。桑山さんはギター、バイオリンを演奏しながら自身が作詞作曲した計6曲を披露した。
国際平和の実現を目的とした「ピースセッション」は今年度で3回目。まつど国際文化大使と市内の大学で学ぶ留学生、歴代の平和大使の計34人が参加し、2度にわたる意見交換の内容を平和の集いで発表した。最後に、市民から募集した「平和を思い浮かべる歌」の中から、ピースセッション参加者が選んだ「イマジン」を合唱した。
来場者の中に、今年度の平和大使を務めた國﨑沙和子さん(小金中2年)の家族の姿があった。妹の美和子さん(殿平賀小5年)は「戦争は人間が引き起こすことだから、みんなで知恵を出し合えば防ぐこともできるはず。中学生になったら私も平和大使に応募し、平和についてもっと深く考えられるようになりたい」と語った。
柏市10年の招福活動が実って
笑顔の「かしわ七福神」めぐり
旭町香取神社の恵比寿天を囲む創設メンバーら
「松戸や流山のように、柏にも七福神があれば楽しいのに」という柏市民有志による「かしわ七福神創設を考える会」(濱田秀雄代表)の10年にわたる招福活動が実って、柏にも七福神が顔を揃えた。
創設を記念した「第1回かしわ七福神めぐり」が1月10日、同会メンバーらが参加して行われた。
当日は、柏駅東口近くにある小さな「幸町弁財天」に早朝8時、20代から80代までの老若男女20人が集合。柏市在住の画家、長縄えい子さんが同会の趣旨に賛同し、描いてくれた七福神のイラスト(=写真右)入りご朱印用紙が配られ、お参り後、弁財天のご朱印を押印した。
その後、マイクロバスで残り6カ所、福禄寿・寿老人・布袋尊・大黒天・毘沙門天・恵比寿天を巡拝し、一年の始めの「万福招来」を祈願した。
同会では、昨年末にガイドマップを制作し、市内のインフォメーションセンターやパレット柏、近隣センターなどに配布したところ、約1000部があっという間になくなったという。新年早々、各寺社には、若い女性をはじめ多くの方がご朱印を求めて参拝に訪れたそうだ。
「かしわ七福神」についての問い合わせは、濱田さん(04・7167・3816)または、福禄寿の豊受稲荷本宮の中山さん(080・6578・7676)まで。
東葛過去最多18校が出演
2月3日 第10回高校演劇フェス
本番へ向け始動した流山おおたかの森高校の演劇部員と顧問の不破萌美先生(中央)
東葛地域を中心とする高校の演劇部が集まり、20分間の舞台劇を上演する「ながれやま高校演劇フェスティバル20分シアター」が2月3日、流山市文化会館で開かれる。第10回の節目となる今回は過去最多の18校から200人を超える演劇部員が参加予定だ。
流山市文化会館、入場無料
演劇に打ち込む生徒にとって貴重な発表の場となっている「20分シアター」は、同市教育委員会と千葉県高等学校文化連盟演劇専門部の協働で2010年に8校が参加して第1回が開催された。翌11年から共通のテーマを設定。このときは「家族」、12年は東日本大震災を受けて「絆」がテーマとなった。昨年は15校が参加して「前夜祭」をテーマに笑いあり、涙ありのオリジナル劇を熱演し、約650人の観客を楽しませた。
今回のテーマはずばり「10年」で、サブタイトルが「10年だよ!全員集合!!」。中学校1校を含む18校によって18通りの物語が演じられる。第1回からの参加校の一つ、流山おおたかの森高校演劇部の稽古風景をのぞいてみた。
3学期が始まって間もない1月9日の放課後。演劇部が稽古場にしている柔道場に集まった部員十数人に、顧問の不破萌美先生から20分シアターで上演する劇の台本が配られた。書き上がったばかりで、この日から読み合わせが始まるという。
劇のタイトルは「いっぱい食べるキミが好き」。1年生の古谷夏識さんと矢野愛さんがストーリーを考え、不破先生が手直しした。10年前から好きだった男の子に告白するためダイエットに励む女子高生が、ありのままの自分でいることの大事さに気づくまでを描いたラブコメディーだ。
オーディションで配役が決まると、稽古は本格化していく。「お芝居の魅力は客席との一体感。お客さんはもちろん、自分たちも楽しめる舞台にしたい」と部長の飯野水月さん(2年)。不破先生は「大会と違って順位を気にしなくていいので、演劇という芸術を純粋に楽しめるイベント」と話す。
開演は午前9時半(9時15分開場)、入場無料、申し込み不要。問い合わせは流山市文化会館(04・7158・3462)へ。
参加校 流山おおたかの森▽流山南▽流山▽東葛飾▽県立柏▽柏中央▽柏の葉▽流通経大柏▽日体大柏▽野田中央▽西武台千葉▽松戸国際▽松戸馬橋▽県立松戸▽専大松戸(中・高)▽船橋芝山▽津田沼
流山市絵画とカンツォーネがコラボ
上原千穂さん(左)の演奏で、情感豊かに歌い上げる三浦幸未知さん
野田市在住の洋画家、櫻田久美さんの作品を鑑賞しながらカンツォーネを聴くミニコンサートが12月20日、流山市大畔の森の美術館(森忠行館長)で開かれた。
10月3日に開幕し、好評を博した同美術館の企画展「櫻田久美展~風・光・咲きこぼれる色」。12月23日の閉幕を前に詩情あふれる作品と音楽を一緒に楽しんでもらおうと、弊紙「朝日れすか」が企画し、櫻田さんと森館長の協力を得て開催した。
カンツォーネはイタリア語で「歌」「歌唱」の意味。ミニコンサートにはイタリア留学の経験があるテノール歌手の三浦幸未知さんと、流山市在住のバイオリニスト上原千穂さんが出演。日本でもおなじみの「オーソレミヨ」「サンタルチア」「勿忘草」など6曲を情感豊かに歌い上げ、来場者を喜ばせた。
櫻田さんは音楽とのコラボレーションに「愁いを帯びたビオラの音色を久しぶりに聴いた。幸せで、ぜいたくな時間でした」。流山市の松下亜由美さんは「カンツォーネを聴いたのは初めて。絵の雰囲気と調和していて感動しました」と話した。
野田市双子のヤギ誕生
冬の清水公園ポニー牧場で
野田市の広大な自然の中に、巨大アスレチックやキャンプ場、お花畑など大人も子どもも楽しめるレジャー施設が整っている清水公園内のポニー牧場で、昨年12月、双子のメスヤギが誕生した。
現在、牧場で母ヤギのクララに見守られながら、2頭とも元気に育っている。動物の赤ちゃんは春や秋に産まれることが多いが、珍しく冬生まれの赤ちゃんということで注目をあびそうだ。1月中の一般公開を予定している。
牧場にはサラブレッドやうさぎ、モルモットなど人気の動物もたくさん。家族ででかけてみてはいかが?
東武アーバンパークライン「清水公園」下車西口徒歩10分。ポニー牧場入場料(公園入場料は無料)=大人(中学生以上)450円、子ども(4歳以上)400円、65歳以上250円。冬期営業=9時30分~16時15分。
問い合わせは、TEL04(7125)3030 同公園管理事務所へ。
耳より情報
■手賀沼へ観光客を 直売所跡地活用者募集
我孫子市は手賀沼沿いにあった『我孫子農産物直売所あびこん』跡地の有効活用へ、事業者を公募中。
跡地は、我孫子新田字白山下6番1外5筆、地目は雑種地及び宅地、4088・65㎡と、地区内でも比較的規模は大きいが、市街化調整区域のため原則的に開発や建築が規制されており、手賀沼に接することを活かした「手賀沼観光施設誘導方針」及び「我孫子新田地区計画」を定めている。このため、観光に寄与する施設や観光客を受け入れる飲食施設など、観光客を呼び込む事業者を求めている。
公募にあたり、企画力、資金力、ノウハウなどを備えた事業者を選考し、貸与を行う。
最低貸付料は、月額40万円。応募書類及び提案書は、2月28日㈭まで受け付ける。募集要項は、市ホームページ及び商業観光課窓口に設置。
詳しくは、TEL04(7185)1475 同課工藤さん、小嶋さんまで。
■AED運搬システム 柏で実証実験開始
柏市では、救命手当てを必要とする人に、いち早くAEDを届ける『AED運搬システム』の実証実験を12月1日スタート。システムは、スマートフォンの無料専用アプリをダウンロードしてくれたボランティアに、救命手当てが必要な人の場所とAEDの設置場所、及び経路を知らせることで、救命率の効果を上げることができることを目指すもので、2020年3月31日まで行う。
現在、市内に設置のAEDは、コンビニエンスストア135台、救急救命ステーション261台の合計396台。関心のある方は、TEL04(7133)0165市消防課へ問い合わせを。
ご近所 お出かけ情報
■「嘉納治五郎から学ぶ」連続講座開催
講道館柔道を創設しアジア初の国際オリンピック委員会(IOC)委員として、貢献をした嘉納の功績に今、高い関心が寄せられている。我孫子とも縁が深い嘉納の、先見的な思想や哲学、業績などをそれぞれ専門講師の視点から4回にわたり紹介する。参加無料、要予約。
日時/第1回=2月16日(土)、嘉納治五郎から「精神」を学ぶ、第2回=23日(土)、同「ジェンダー」を学ぶ、第3回=3月2日(土)、同「教育」を学ぶ、第4回=9日(土)、同「平和」を学ぶ 各回14時~16時
場所/アビィホール(イトーヨーカドー我孫子南口店)
定員/各回先着150人
申し込みは、(一社)嘉納治五郎記念国際スポーツ研究・交流センター 03(5790)9657 または、 register@100yearlegacy.org へ。件名を「嘉納治五郎連続講座」とし、参加者全員の名前、参加希望日、当日の緊急連絡先を書く。
問い合わせは、TEL04(7185)1583 我孫子市教育委員会文化・スポーツ課へ。
■第44回ためになる講演会 21世紀の戦争と平和
「武力で国は守れますか?ヒバク国がとるべき安全保障とは?」をテーマに、孫崎享氏(元外務省国際情報局長)講演会を開催。東葛総合法律事務所友の会主催。
日時/2月2日(土) 14時~16時 500円
場所/松戸商工会議所本館5階大会議室(松戸市松戸1879―1)※要事前申し込み
申し込みは、TEL047(367)1313同事務所へ。
我孫子市折り紙の楽しさおすそ分け 我孫子の金子さん
2月7日(木)脳トレ折り紙教室
長年、折り紙を楽しんでいる我孫子市の金子千春さんが2月7日、JR我孫子駅南口の我孫子南近隣センター(けやきプラザ内)で「折り紙で脳トレ―折り紙で春のつるし飾り」教室の講師をする。
金子さんは30年ほど前、広告チラシなどを使った折り紙で、立方体やくす玉作りを楽しむ両親の影響を受けて折り紙を始めた。
両親の折り方を見習う一方、本を読みながら独学でいろんな折り方を覚えた。数ある折り紙の中でも、大小さまざまなくす玉作りが得意という。
「折り紙はいやなことや、もやもやした気持ちがあっても没頭できるでしょう。どんな風にできるかなって考えるのも楽しい」
それに、折り紙は指先を動かしたり、折り方を覚えたりすることで脳が活性化するとされている。
教室の主催者は同センターを運営する我孫子南まちづくり協議会。同協議会役員の新保美恵子さんは「市民の交流、親睦と、中高年の健康増進のため、筋トレやストレッチなどとともに開いている健康サポートシリーズです」という。
教室では色とりどりの春の花を折って、つるし飾りにする。金子さんは「見る、覚える、手を動かすことが脳に刺激を与えるみたい。はじめは難しくてもすぐに覚えますよ」という。
午前10時から正午まで8階第1会議室。参加費は材料費200円で定員20人。性別、年齢は問わない。問い合わせ、申し込みは同協議会(04・7181・1011)へ。
ASA柏文化サロン受講生募集中天声人語朗読会
脳トレにもピッタリご一緒に声を出してみませんか〜
◆講師 三浦喜代子氏
◆2月14日(木)
◆10:00~11:00
◆場所 柏市柏2-8-13 サンサンビル3F 柏駅東口徒歩3分(サンサン通り)
◆定員20名
◆受講料500円(資料代含む)
申込み問合せ 朝日れすか編集室(平日10時~17時) TEL04(7143)4021
ASA柏文化サロン受講生募集中ユーモア川柳入門教室
◆講師 佐竹明吟 氏
◆2/12・3/12・4/9(火) 全3回(参加できる方)
◆10:00~12:00
◆場所 柏市柏2-8-13 サンサンビル3F 柏駅東口徒歩3分(サンサン通り)
◆定員12名
◆受講料 1回800円(資料代含む)
申込み問合せ 朝日れすか編集室(平日10時~17時) TEL04(7143)4021
エンタメ招待席3月23日(土) ちば室内管弦楽団
習志野で第46回演奏会
ちば室内管弦楽団が、第46回演奏会を開く。同楽団は、「とどけたい音楽の力 世界でひとつだけの演奏を」をモットーに、中学生、高校生、社会人、プロの演奏家が一つになって演奏する新しい形のオーケストラだ。
曲目は、チャイコフスキー交響曲№6「悲愴」、ロッシーニ歌劇「泥棒かささぎ」序曲ほか。14時からの本公演前13時30分から、舞台で弦楽アンサンブルと木管アンサンブルの演奏もあるのでお楽しみに。
日時/3月23日(土) 14時開演
場所/習志野文化ホール
入場料/一般2000円、学生1000円、全席自由
申し込みは、TEL043(251)3374 同楽団へ。
★読者5組10名様 演奏会にご招待
ご希望の方は、ハガキに第46回ちば室内管弦楽団演奏会希望と書き、 ハガキにご希望のプレゼント名、住所、氏名、年齢、職業、電話番号、今月の紙面についてのご意見・ご感想を書いて、〒277-8691 柏郵便局内私書箱46号朝日れすかへ。
1月25日(金)必着。抽選の上、当選者へ直接発送。
簡単!エコクッキング94
りんごと白菜の芯のサラダ
料理・写真 大瀬由生子
白菜とリンゴ、どちらも旬の野菜と果物、シャキシャキの食感を楽しめる甘酸っぱいサラダはいかがでしょうか。
〈材料〉
白菜の芯=1/4個分
りんご=1/2個
Ⓐ酢=大さじ2
オリーブオイル=大さじ2
塩=小さじ1/2
胡椒=少々
〈作り方〉
①白菜は繊維に切って千切りにする。りんごは芯を取り皮付きのまま千切りにする。
②ボウルにⒶを入れよく混ぜてドレッシングを作ったら、❶を加えて混ぜ合わせる。
※好みでマヨネーズを少し混ぜてもOK
エコポイント=鍋などで残った白菜の芯の固い部分を使ったサラダ。葉の部分は味噌汁などに入れるとよいですね。
★著書紹介
料理研究家として現在の食生活の問題点を考え、「糀文化」の復活を提唱。発酵食品の良さを伝える活動を精力的に展開する大瀬さん著「食べることは生きること」がカナリアコミュニケーションズから出版。1400円+税。お求めはお近くの書店で。