2018年12月の話題
野田・流山市流山森の美術館で
櫻田久美展
「絵を描いて60年」と題したギャラリートークで、約80人の来場者を前に話す櫻田久美さん
野田市在住の洋画家、櫻田久美さん(84)の油絵展が流山市の森の美術館で開かれている。昭和の洋画壇を代表する画家、故櫻田精一氏(1910~1999年)の長女として生まれ、若いころから日展や日洋展などを中心に活躍してきた。櫻田さんは「絵を見るというのはお見合いのようなもの。心が動くか、どうか。気に入ってもらえる作品があればうれしい」と話している。
「櫻田久美展~風・光・咲きこぼれる色」は前期(10月3日~11月4日)、後期(11月7日~12月23日)に分けて開催。作品を入れ替え、期間中に計33点が展示される。
櫻田さんは1957年に女子美術大を卒業。翌58年、23歳のときに第1回日展に初出品し、初入選した。以来、入選23回。78年と86年には特選に輝いた。日展への初出品を出発点とすれば、今年で画家生活60周年になる。
詩情あふれる作品の数々は国内だけでなく、フランスやドイツなどでも高い評価を受けている。キャンバスに向かう際の心構え、技法などを櫻田さんに尋ねてみた。
「風景画の『景』は家や道路、橋など形があり動かないもの。『風』はその日の風の状態やにおい、光、温度など感じるもの。風のような見えないものが人に伝わらないかと思って描いてきた」
「絵は立って描く。座って描いたらチマチマした絵になってしまう。後ろに下がってじっと眺め、また描く。その繰り返し」
「絵筆は腕を伸ばして持つ。腕を曲げて描いたら絵がチマチマするし、まっすぐな線は描けない」
櫻田さんは毎週金曜、美術館で来館者との交流を楽しんでいる。10月26日にはギャラリートーク「絵を描いて60年」を開催。約80人のお客さんを前に、パリで暮らした若き日の思い出話などを披露した。12月7日に2回目のギャラリートークがある。
友人に誘われて柏市から訪れた清水敦子さんは「櫻田さんの絵を見るのは初めて。温かみのある、やさしい色づかいが素敵ですね」と作品に見入っていた。
(印象深い櫻田さんの言葉を太字で記しました)
森の美術館 館長の森忠行さん(69)は埼玉県三郷市の元市議。「若い画家を応援したい」と購入した作品を中心に約300点を所蔵する。里山の風景が広がる大畔地区に美術館を建設。開館から2年で7千人以上が訪れた。「お茶を飲みながら、静かな時間を過ごしてほしい」というのが森さんの願いだ。
午前10時~午後4時(入館午後3時半まで)。休館日は月・火曜。入館料は大人600円(飲み物付き)。問い合わせは同館(TEL04・7136・2207)。
柏市宇宙の日作文絵画コンテスト
柏の手作り科学館で表彰式
表彰式の後、入賞者と関係者で記念撮影
9月12日の「宇宙の日」を記念した全国小・中学生作文絵画コンテスト(主催・文部科学省、国立天文台など、メディアパートナー・朝日新聞デジタル)の応募窓口となった柏市の手作り科学館Exedra(エクセドラ)で11月4日、表彰式があった。
コンテストのテーマは「太陽系探査隊」。小中合わせて1万433点が集まった。応募窓口となった全国の科学館で最優秀賞に選ばれた作品から、グランプリの文部科学大臣賞などが決まった。
Exedraには小学生から作文4点、絵画8点の応募があった。表彰式には入賞者と付き添いの保護者ら約30人が出席。秋山浩保柏市長がお祝いの言葉を述べた後、羽村太雅館長から入賞者に賞状と記念品が贈られた。
作文の部で最優秀賞に選ばれた松丸夏歩さん(柏市立花野井小3年)は、絵画の部でも優秀賞を受賞した。6歳のときに「下町ロケット」を見て宇宙開発に興味を持ったという。「将来は人工衛星関連のエンジニアになりたい」と夢をふくらませていた。
松戸市サポート団員募る 東葛合唱団はるかぜ
夜間中学テーマの歌物語
「東葛合唱団はるかぜ」の太田幸子団長
松戸市が拠点の市民団体「東葛合唱団はるかぜ」が来年5月12日、同市の森のホール21で「はるかぜ30周年記念コンサート」を開く。第3部で開校35年の松戸自主夜間中学をテーマにした創作ミュージカルを企画し、出演してもらうサポート団員を募集している。
「はるかぜ」は、自分たちの言葉で子どもたちや障害者らに寄り添う歌を――と1989年3月に結成。現在の会員は勤め人や定年退職者ら20~80代の40人。毎週木曜の夜、松戸市勤労会館などで練習している。
2年に1回、3部構成の合唱や民舞、ミュージカルなどのコンサートを企画。第3部で東日本大震災の被災地、毎年6月23日に「慰霊の日」を迎える沖縄など、交流している地域などを題材にした創作ミュージカルを上演してきた。
今回は35年間、不登校だったり、一般授業が難しい外国人だったりを無償で受け入れ、授業をしている松戸自主夜間中学をテーマにした。太田幸子団長がスタッフの一員という縁もあり、舞台化が実現する。
「はるかぜ」の常任指揮者で、コンサートを指揮、演出する作曲家安藤由布樹さんは「意外に知られていない自主夜間中学を音楽と芝居、ダンスで理解してもらい、親近感をもっていただけるようにしたい」という。
サポート団員の経験、性別、年齢は問わない。11月24日から月2回のペースで練習する。参加費は楽譜など毎回500円。
問い合わせは太田団長(090・7821・1127)へ。
柏市高校生の交通安全標語
「スマホいじり」に注意喚起
柏署ロビーに掲示された作品と受賞者
県立柏高校のPTAが主催し、同校生徒から募った「交通安全推進標語コンクール」の優秀作品6点が今秋、柏警察署ロビーに掲示され、多くの来庁者に注意を呼びかけた。
応募総数265点の中から柏警察署長賞を受賞した3年生の角舘沙彩さん作は「一瞬の スマホいじりが命取り」という標語だ。角館さんは「朝のバイトに行く途中、スマホをいじりながら歩く人が多く、危ないと感じていた。スマホという単語を入れることで、多くの人に身近な危険をわかってもらえたら」と作品に込めた思いを話した。
受賞式で小見川裕署長は「どれもすばらしい標語をありがとうございます。皆さんも交通安全に気をつけて、私たちも引き続き安全に配慮できるよう頑張ります」と交通安全推進への取り組みと、受賞者に感謝を述べた。
松戸市中高生が赤ちゃんと交流
松戸市と市内中学、高校がコラボ
赤ちゃんとふれあう県立松戸六実高校の女子生徒
中学、高校生が赤ちゃんの世話をしながら命の大切さや育児の大変さを学ぶ「中高生と赤ちゃんのふれあい体験」が6月から11月中旬、松戸市内の中学、高校計10校であった。市と各校、子育て支援のNPOスタッフがコラボし、2011年から続けている。
10月10日、県立松戸六実高校であった体験会は剣道場が会場。0~1歳半の赤ちゃんを抱っこした20~30代の母親が参加し、家庭科の保育研究を選択し、保育士を目指す3年女子生徒20人と交流した。4、5人ずつのグループに分かれ、女子生徒は赤ちゃんを恐る恐る抱っこし、母親から育児の大変さを聞いた。
「やっぱり母親にならないと、母親の気持ちはわからないのよね」との体験談にうなずいたり、子ども2人を育てる母親から「左手で下の子をあやし、右手で上の子の世話をするの」との話に目を丸くしたり。
女子生徒は「いろんな話を聞くことができたし、子どもと触れ合えて楽しかった」という。母親の1人は「私たちの時はこんなこと(体験会)はなく、うらやましい。保育士不足なので皆さんに期待します」と話していた。
取手市元気はつらつゲートボール大会
ナガタ杯「チーム取手」2連覇達成
総合優勝に輝いた「チーム取手」のみなさん
第24回ナガタ杯ゲートボール大会が11月1日、取手市の「かたらいの郷」ゲートボール場で行われ、12チーム総勢60名が熱戦を繰り広げた。
試合は3ブロックに分かれ、各4チームによる四角形のリーグ戦で、「チーム取手」と「取手フラワーズ」が共に3勝を挙げ、得失点差で「チーム取手」が総合優勝(ナガタ杯)を獲得。見事、2連覇を達成した。
当日は秋晴れの中、筑波山を背景に平均年齢70歳を超える参加者が元気一杯、軽やかなボールを打つスティックの音と、審判、記録係の大きな声が響き渡った。
東葛information
■11/23~25 松戸モリヒロフェスタ~おいしい・たのしい・おしゃんてぃ~
広大な自然の中で親子で楽しみましょう。
松戸と全国の有名店が出店する「ラーメンサミット」、「松戸集まるしぇ」では約30店舗が出店して、飲食物、農産物や手作り品、雑貨などを販売。けん玉や竹馬・落ち葉プールで遊べる「森のこども館」などイベントが盛りだくさん。雨天決行、荒天中止。
日時/11月23日(金・祝)~25日? 10時~16時30分 ※入場無料
場所/21世紀の森と広場「光と風の広場・水とこかげの広場」
問い合わせは、TEL047(345)8900 21世紀の森と広場管理事務所へ。
■12/26 我孫子で保護者が学ぶ子どものネットトラブル
子ども達がネット社会での被害者・加害者にならないために、ネット社会で今、どのようなことが起きているのかを学びませんか。講師は一般社団法人ECネットワーク理事の原田由里氏。我孫子市消費生活センター主催。
日時/12月26日?14時~16時 ※入場無料
場所/アビイホール(イトーヨーカ堂我孫子南口店3階)
対象/市内在住・在勤・在学の方
申込締切/12月20日?(10時~17時30分)
申し込みは、TEL04(7185)1469同センターへ。
エンタメ招待席新刊紹介
柏市の奥山恵さん著 歌集「窓辺のふくろう」
1,500円+税
> 柏市の児童書専門店「ハックルベリーブックス」の経営者、奥山恵さんの歌集『窓辺のふくろう』がCOAL SACK銀河短歌叢書5として発刊された。
「棒とタオルとひもの簡素なふらここにすずしくとまる窓辺のふくろう」――タイトルと表紙を飾る絵にも登場するふくろうの「フーちゃん」は、奥山さんの大切な家族。店で共に過ごす時間を、ふくろうの行動や生態の細やかな観察を盛り込みながら季節の流れを詠んでいる。書店での穏やかな日常と打って変わって、都立高校教師時代に詠んだ歌は、傷ついた心の生徒たちと真摯に向き合うがゆえの心痛む思いや、自分にいらだつ様子がリアルで、時に激しく率直な言葉で突き刺さる。さらに、修学旅行の生徒らを引率して訪れた沖縄の歌が多く、戦跡と基地を抱える風景が多方面に切り取られている。
矛盾に満ちた世界を「ハックルベリーの冒険」の主人公のように、たおやかに受け止め見つめるきっかけになる歌集を、秋の夜長にじっくり読んでみてはいかが?
★読者3名様にプレゼント
歌集「窓辺のふくろう」を読者3名様にプレゼントします。ご希望の方は、ハガキに住所、氏名、電話番号、今月の紙面についてのご意見・ご感想を書いて、〒277―8691柏郵便局内私書箱46号朝日れすか編集室「窓辺のふくろう」係へ。11月27日?必着。
エンタメ招待席好評!
手賀沼の野鳥カレンダー 限定100部 1部500円
お待たせしました! 手賀沼周辺で撮影された四季折々の野鳥を満喫できる、人気の月めくりミニカレンダーが完成。身近な野鳥たちが手賀沼の自然の中で見せる、煌く命の瞬間をみごとに切り取った12枚。「2019年 手賀沼の野鳥たちカレンダー」は、B5版ミニサイズ・フルカラー。朝日れすか編集室編です。頒布価格は1冊500円(税込)。
お申し込みは、TEL04(7143)4021 朝日れすか編集室へ(平日10時~17時)。
★読者5名様へプレゼント
手賀沼の野鳥たちカレンダーを読者5名様にプレゼントします。ご希望の方は、ハガキに住所、氏名、電話番号、好きな野鳥の名前を書いて左記同様、朝日れすか「手賀沼野鳥カレンダー」係へ。11月27日(火)必着。
頒布1部500円。ご注文はお近くのASA、または朝日れすか編集室まで。
わが街探訪出かけてみませんか?!
■船橋の里山を訪ねるⅡ
船橋市の北部にある3か所の森を巡って、それぞれの森の違いや特徴を観察します。冬に向けての森の作業も見学。船橋里山連絡会主催。
日時/11月23日? 9時30分~12時30分 ※雨天中止
集合場所/ふなばし木の子の森(新京成線三咲駅から新京成バス、西福寺入口下車徒歩3分)※要事前申し込み
参加費/100円
持ち物/飲み物、手袋
暖かい服装、動きやすい靴で。
定員/30人(小学生以上)
申し込みは、TEL080(6402)0555 米澤へ。
■利根運河黄葉・紅葉観察会
コナラ、クヌギ、イヌシデ、イロハモミジなどの樹木も色づく頃です。晩秋の利根運河を楽しみませんか。利根運河の生態系を守る会主催。
日程/11月24日? ※雨天中止・申し込み不要
集合・解散/運河駅改札口9時集合、13時頃解散
参加費/200円(高校生以下無料)
持ち物/筆記用具、昼食、飲み物、あれば双眼鏡
詳細は、TEL080(6615)0612 柳沢へ。
■冬空古本市&朝市~香取さまで会いましょう~
我孫子界隈の古本屋(プロ&アマ)が集います。同時開催の朝市では無農薬野菜、弁当、雑貨などのお店も出店予定。荒天中止。NORTH LAKE BOOKS主催。
日時/12月1日?10時~15時
場所/香取神社境内(我孫子市緑1―6―8)
詳細は、TEL04(7199)3251 同店へ。
■流山青少年ふれあい運動 家庭教育講演会
青少年ふれあい運動の報告と、ろうの女優忍足亜希子さんによる講演会を開催。子ども達を取り巻く環境について一緒に考えましょう。申し込み不要・参加無料
日時/12月1日? 13時30分開演
場所/流山市文化会館
問い合わせは、TEL04(7159)5400 流山市青少年指導センターへ。
■ロボットDAYin県民プラザ
「感じよう すぐそばのミライ」をテーマにドローン×VR、介護ロボット、プログラミングほか体験が盛り沢山。
日時/12月2日?10時~16時
場所/さわやかちば県民プラザ内アゴラ ※参加無料
詳細は、TEL04(7140)8611 同プラザへ。
簡単!エコクッキング92
かぶの葉のソテー
料理・写真 大瀬由生子
かぶの葉は緑黄色野菜で、抗発ガン作用や免疫活性化作用のあるβ―カロテンを含んだ食材です。
β―カロテンは、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。また、根より葉は10倍以上のカルシウムを含んでいます。
〈材料〉
かぶの葉=4個分
ベーコン=3~4枚
コーン缶詰=1/2
コンソメ=1/2個
こしょう=少々
〈作り方〉
①かぶの葉を洗いざるに上げる。
②ベーコンは7ミリ幅に切る。コーン缶詰は汁を除いておく。
③フライパンにサラダ油をひきベーコンとかぶの葉を入れて炒める。
④湯50㏄に、コンソメを入れ溶かしたら、?に入れ蓋をして蒸し煮する。
⑤水がなくなったら、コーンを加えて炒める。
⑥こしょうで味をととのえる。
エコポイント
実はお味噌汁や漬物、煮物などに使いますが、葉は捨ててしまう人も多いようです。しかし、葉は栄養価が高いので捨てずに食べましょう!
しかも、かぶの葉は古くなるとすぐに色が変わるので、産地が近い東葛地区だからこそ鮮度が良い緑色のかぶの葉なのです!