5月の話題
松戸市森に遊びに来ませんか
民有林18カ所を一斉公開
幸谷・根木内地区の「溜ノ上の森」でブランコで遊ぶ幼児(昨年の様子・提供)
第7回オープンフォレスト in松戸
松戸市で4月21日から29日までの9日間、「第7回オープンフォレストin松戸」が開かれる。都市部に残る貴重な森を子どもたちに残そうと、保全活動に取り組む市民団体などでつくる実行委員会(柳井重人委員長・千葉大学大学院准教授)と市が共催。ふだんは入ることができない民有林などが公開されるほか、里やまボランティアが案内するツアーなどもある。
同市は2003年から、自然保護活動に興味がある市民を対象にした「里やまボランティア入門講座」を毎年秋に開講。全5回の講座を修了し、会を立ち上げた12グループ(今年3月末現在)が「松戸里やま応援団」として、森の所有者の理解を得て保全活動を続けている。
ごみの不法投棄、枝の越境や落ち葉などで近隣住民からの苦情が絶えなかった民有林に人の手が入り、本来の姿を取り戻した。丹精した森を多くの人に見てもらい、身近な緑の大切さに目を向けてもらおう、と企画されたのが「オープンフォレスト」と名づけたイベントだ。
11年5月に第1回を迎えるはずだった。そこへ東日本大震災。犠牲者を悼み、被災者の心に寄り添うために延期し、翌12年5月に第1回が開催された。以来、毎年5月に実施され、昨年は5月20~28日の9日間で、のべ約1900人が訪れた。
今回は1カ月早めて開催する。委員会事務局の山下正徳さん(70)は「新緑や花を楽しむには、一番いい時期。子ども向けのイベントがたくさんあるので、親子で訪れてほしい。木こり体験などは例年、大人気」と話す。
期間中、里やまボランティアの活動フィールドである民有林など18カ所が一斉に公開される。森の散策、自然観察、ブランコやハンモック、ロープ遊び、竹細工体験などができる。駅に集合し、森や文化財などを見て回る4コースのツアーも実施される。
山下さんは05年の第3回講座を、58歳で受講した。修了後は「三樹の会」メンバーとして活動。12年から「四季の会」メンバーとして仲間6~7人と月2回、八ケ崎・金ケ作地区の「ホダシの森」で枝切り、枯れ枝やごみ拾いなどの保全作業に汗を流している。テレビやパソコン、建築資材などの大型ごみが捨てられていることもあるという。
同市の民有林は17年度の調査で103㌶と、市域の1・7%に過ぎない。「貴重な都市樹林を良好な環境のまま次世代に引き継ぎたい」というのが山下さんら里やまボランティアの願いだ。
問い合わせは、実行委員会事務局(090・3313・0921)、松戸市みどりと花の課(047・366・7378)へ。
松戸市地元陸上3選手が優秀スポーツ選手賞受賞
㈳千葉県障がい者スポーツ協会
表彰状を手に眞次選手(左)と青木選手
平成29年障がい者スポーツ功労表彰及び優秀スポーツ選手表彰式が3月23日、千葉県総合スポーツセンターで行われ、東葛地域を拠点に活躍中の「ダイバーシティAC千葉」所属で知的障害者クラスの3選手が表彰された。
毎年、千葉県障がい者スポーツ協会(横山紀武会長)が国内外の大会において優秀な成績を収めた選手を表彰。陸上200㍍で日本新記録を更新し、世界大会女子4×100リレーで銀メダルを獲得した柏市在住の鈴木裕貴さんと、ジャパンパラ走高跳で1位になった松戸市の青木大地さん、日本ID選手権400㍍ハードルで1位になった八千代市の眞次駿英さんが受賞した。
鈴木さんは、「高校1年の時から陸上を続けて、今年で9年目になります。昔と比べて今は、走り方やタイムが大きく変わり、いろいろな大会で新記録を出せるようになりました。これからももっといいタイムを出せるようにしたいです」と今後への意気込みを話した。青木さんは、「同じチームの仲間と一緒に表彰されてとても嬉しかったです。他の種目も練習していますが、特に専門の走高跳でいい記録を出したいと思います」と話し、眞次さんは、「今まで長距離をしていましたが、2年前に初めてハードルを跳びました。最初は怖かったけど10台全て跳べた時はとても気持ちがよかったです。今度は日本新で表彰してもらえる様に頑張ります」と抱負を語った。
ダイバーシティの大門寛子代表は、「3人ともチームで一緒に競技を始めて4年目。日本屈指の選手へと成長を遂げました。来年、オーストラリアで行われるINAS世界大会に向けて、自己の記録を少しでも更新できるように全力でサポートしていきます。県より表彰していただいたことで、選手たちの自信とさらなる励みにつながったことに感謝しています」と話した。
我孫子市原爆の悲惨さ語り継ぎ
平和への願い次世代へ
小学校での平和授業「リレー講座」を紹介する大学生
戦争や被爆の体験を語り継ぎ、平和への願いを次世代につなぐための催しが3月18日、我孫子駅南口のアビイホールであった。「我孫子から平和を願う」事業の一環で、我孫子市平和事業推進市民会議と市が主催した。
最初に、被爆体験者が講演した。「我孫子市原爆被害者の会」の篠﨑魏さん(92)と「柏市原爆被害者の会(柏和会)」の戸田幸子さん(76)。2人とも戦争や原爆の恐ろしさ、平和の尊さを若い世代に伝える活動を続けている。
当時20歳の篠﨑さんは、長崎に原爆が投下された約2週間後、祖父母らの安否を確認するため市内に入り、被爆した。美しかった街は廃墟と化し、祖母、2歳違いの弟、叔母らが亡くなっていた。篠﨑さんが「筆舌に尽くしがたい状況」と語った、原爆投下直後の街並みなどを撮影したモノクロ写真がスクリーンに映し出された。
広島に原爆が投下された時、戸田さんは4歳だった。爆心地から約2・7㌔離れた自宅で被爆した。「私にはまったく記憶がないのです。父や母は、私の前では原爆の話をしませんでした。少し大きくなって、姉や兄たちから聞いた原爆被害の悲惨さ。それが私の被爆体験です」。戸田さんは最後に広島で被爆した詩人、峠三吉の代表作「にんげんをかえせ」を朗読した。
市は戦後60年の2005年から毎年8月、中学2年生の代表を被爆地の広島と長崎に派遣している。戦後70年の15年には、歴代の派遣中学生が市内の全小学校を訪問し、6年生を対象に平和授業を行うリレー講座がスタート。この日のイベントでは、派遣中学生だった大学生の郡山琴美さんや小谷典子さんらが、リレー講座を実演してみせた。
司会の橋本雅拓さん(大学3年)は11年の派遣中学生で、リレー講座の講師を3年間務めた。日本が唯一の被爆国であることを知っている小学生は約3割にとどまり、平和への願いを次の世代につなげていくことの大切さを痛感したという。
野田市野田の魅力をPR
小学生が観光マップ作成
野田市PR大作戦
野田市立中央小学校(長谷川昌男校長)の6年生(106名)が総合学習で「野田市PR大作戦」をテーマに、野田の街を観光地として広めようと観光マップづくりに挑戦。このほど、手書きの地図や挿絵、写真などを使ったオリジナルの観光マップが完成した。
6年生は18グループに分かれて市内の老舗商店や人気の観光施設を取材。その制作発表会が2月27日、同校体育館で行われ、取材内容を披露した。スクリーンに写真や図を映し出しながら、取材先の店主の工夫やこだわり、店の歴史など一人ひとりが堂々と発表。地元に誇りを持って働く大人を取材した児童たちは、「仕事によってたくさんの人を笑顔に出来る大人になりたい」と、それぞれが将来の自分に思いを馳せていた。
当日は、取材先の事業主も招かれており、マップに掲載されている煎餅店福田屋の大上美江子さんは「取材に来た時は子ども達がとても緊張していたのを覚えている。今日は堂々としっかりまとめた内容を発表してくれ、頼もしかった」と嬉しそうに話した。
長谷川校長は「最初は電話で取材の連絡をするのも一苦労だった子供たちも、観光マップという形で世に出すことの大変さを学び、今回の発表で大きな成長が感じられた。これからも野田の街に誇りと愛着を持って暮らして欲しい」と児童の成長に目を細めた。
観光マップは野田の限定地域に配布されたほか、現在は同小学校ホームページでダウンロードが可能。問い合わせは、電話04(7122)2116 同校まで。
柏市北柏の公園内に
オープンカフェ誕生
ガラス張りでモダンなデザインのオープンカフェ
柏市の北柏ふるさと公園内に、地域の活性化を目的としたオープンカフェが開店。3月23日から3日間、軽食販売による利用者のニーズを調べる実証実験が行われ、5月中旬に正式開店の予定だ。
カフェは、市から委託を受けて公園を管理している一般財団法人柏市みどりの基金が整備している。今回、まちづくりに関する国の事業の補助対象となり、国と市の補助を得て市民待望のカフェが実現。
カフェはガラス張りのモダンなデザインで、自然光と公園の緑を存分に堪能できる。実証実験の3日間はちょうどカフェの前の枝垂桜が咲き始め、利用客がガラス越しに美しい桜を眺めながら軽食や生ビールを楽しんでいた。カフェのスタッフは「5月のオープンまでにウッドデッキを設置し、ビアガーデンも楽しめるようにしたい」と話した。
憲法記念日5/3(木・祝)は憲法記念日
平和の大切さを考えよう!
伊藤塾塾長 伊藤真さん
■第9回かしわ市民憲法集会 「憲法が危ない! ~安倍改憲の核心を突く~」
弁護士・伊藤塾塾長の伊藤真さんによる講演会。愛と平和のミニコンサートも開催。2018年かしわ市民憲法集会実行委員会主催。
日時/5月5日(土) 13時開会
場所/柏市民文化会館
参加券/一般499円、中高生200円
問い合わせは、電話080(5477)1817小菅さんへ。
■2018年松戸憲法記念日の集い 「守りぬこう! 憲法9条・不戦の誓い みんなの声と力をあつめて止めよう戦争!」
ルポライターの鎌田慧さんによる講演会。2018松戸憲法記念日の集い実行委員会主催。
日時/5月3日(木・祝) 13時開会
場所/松戸市民会館
参加費/500円(18歳以下無料)
問い合わせは、電話047(344)9454今井さんへ。
■2018流山憲法集会 「あなたが変われば社会も変わる~個人の声からつくられる政治を目指して~」
SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)の元メンバー諏訪原健さんによる講演会。九条の会・流山主催。
日時/5月20日(日) 13時30分開演
場所/流山市生涯学習センター
資料代/500円(学生・生徒無料)
問い合わせは、電話04(7144)3993山田さんへ。
街かど情報 4/27(金)市民公開講座
便秘の診断と治療
「辻仲病院柏の葉」の便秘専門外来担当、前田孝文医師が分かりやすく解説。
日時/4月27日(金) 14時~15時30分 ※申込不要
場所/昭和セレモニー柏セントラルホール ※参加無料
問い合わせは、電話04(7137)3003 同病院柏の葉地域連携室へ。
街かど情報 5/20(日)スタート
傾聴を体験しよう 全4回 1000円
傾聴で聞き上手のワザを身につけよう。野田公民館主催。
日時/5月20日・27日、6月10日・17日の各日曜日 13時30分~16時
場所/野田市・欅のホール
定員/20人 20歳以上
申し込みは、電話04(7123)7819 同公民館へ。
エンタメ招待席5/5(土)・6(日)柏のスタジオ・ウーで
神保彰ワンマンオーケストラ
極上の音楽を気軽に楽しめるスタジオ・ウーで、「神保彰ワンマンオーケストラコンサート ドラムからくり全国行脚2018」を開催する。
日本のフュージョンバンド「カシオペア」のドラマー、神保彰がドラム一人だけでバンドやオーケストラサウンドを繰り広げ、様々なジャンルの曲を演奏する。
日時/①5月5日(土)18時開演 ②5月6日(日)15時開演
入場料/両日とも前売り・予約=4000円、当日=4500円。いずれも要別途ドリンク代。入場整理番号付き。
チケットは、電話04(7164)9651同スタジオへ。
★ワンマンオーケストラに 各日2組4名様ご招待
ご応募は、ハガキにご希望日(必須)、郵便番号、住所、氏名、電話番号を書いて〒277―8691 柏郵便局内私書箱46号朝日れすか「神保彰」係へ。4月26日(木)必着。
エンタメ招待席4/21(土) 歌い伝えたい日本の歌、世界の歌
シンガーソングライター天貝観姫が歌うやすらぎの歌謡曲・シャンソン・ジャズ。ジャズピアニスト稲荷周佑出演。
日時/4月21日(土) 14時開演
場所/キッチンPatata(柏市新柏1―13―11)
料金/予約=2300円 学生1000円、当日=2500円 学生1200円、ペア割4000円(予約のみ)、未就学児無料
申し込みは、電話04(7166)2383 キッチンPatataへ(13時~18時)。
エンタメ招待席5/20(日)野田市音楽を楽しむ会 30周年記念コンサート
改修が終わった興風会館でギター、フルート、ソプラノ、クラリネットのソロ演奏、ピアノトリオをお届けします。
日時/5月20日(日) 13時30分開演 ※入場無料、予約不要
場所/興風会館ホール
問い合わせは、電話070(6551)1550 同会上原さんへ。
新刊紹介ふなばしの遺跡
船橋市教育委員会3千部発行
1部300円
船橋市には多くの遺跡が残されている。市の教育委員会は、同市市制施行80周年記念として、ふるさとの歴史である遺跡の大切さを市民に知ってもらいたいと、市内選りすぐりの15遺跡について紹介する冊子、遺跡の記録と歴史の記憶を未来へつなぐ「ふなばしの遺跡」を3月30日、3000部発行した。
同市教育委員会「文化課」と「埋蔵文化財調査事務所」の考古専門職員と歴史担当職員が、発掘調査の中で得た発見や知見を元に、約3万5000年前から江戸時代まで船橋で暮らしていた先人たちの記憶をたどる内容など、多くの写真でわかりやすく紹介。
A4版・オールカラー・44ページ。船橋市役所、同市立図書館、郷土資料館、飛ノ台史跡公園博物館で頒布。問い合わせは、電話047(436)2898 同文化課へ。
美味多彩松戸市
戸定の藤まつり
市民から寄付され、金ケ作育苗圃で大切に育てられている鉢植えの藤約40鉢を掘り出し、戸定が丘歴史公園に運搬して展示。白、ピンク、藤色の花が色とりどりに咲き、園内を彩ります。
日時/5月6日(日)まで 9時~17時 ※入場無料
場所/戸定が丘歴史公園
※申込不要・直接会場へ
問い合わせは、電話047(362)2050 同歴史館へ。
簡単!エコクッキング85
春キャベツのコールスローサラダ
料理・写真 大瀬由生子
葉が柔らかく甘い春キャベツはサラダに向いています。旬の時期に美味しいキャベツをたっぷり食べましょう。
〈材料〉
キャベツ100g、コーン缶60g、にんじん1/4本、きゅうり1/2本 A 酢大さじ1と1/2杯、レモン汁大さじ1/2杯、サラダ油大さじ3杯、味噌小さじ1/2杯、塩少々、こしょう少々
〈作り方〉
①キャベツ、にんじん、きゅうりは千切り。
②コーン缶は水気を切っておく。
③Aの材料をボウルに入れ、泡立て器で攪拌しドレッシングを作る。
④❶と❷を❸のボウル入れ混ぜ合わせる。
エコポイント=旬の野菜は、おいしく栄養価も高く、値段も安いです。さらに地元の旬の野菜を使った食事を心がけると、二酸化炭素の排出を抑え地球環境に貢献できます。料理に旬を意識せずに野菜を使った時に比べ、旬のものだけを使った場合は、最大40%も二酸化炭素を減らせるという研究結果もあります。