2018年2月の話題

過去の話題一覧

我孫子市滝前不動の竹林再生
我孫子のNPO「散策楽しんで」

竹林が再生され、遊歩道もできた

 我孫子市のNPO法人「住み良いまちづくり研究所」(米澤外喜夫理事長)が、岡発戸地区の「滝前不動」に広がる竹林を再生し、遊歩道などを整備した。「多くの人に散策を楽しんでほしい」というのが、米澤さんらの願いだ。密生する竹に目隠しされていた手賀沼も望めるようになった。

 同研究所は2011年から、農家の高齢化などで放置されている竹林の再生に取り組んでいる。間伐した竹の有効活用も活動の柱の一つ。灯籠やオブジェを制作して地域のイベントに参画し、まちの活性化に一役買ってきた。東日本大震災の翌年からは、被災地の復興を祈る「3・11鎮魂竹宵の集い」を主催。竹のキャンドル募金を続けている。
 滝前不動尊は岡発戸市民の森に近い高台にある。古くは新四国相馬88カ所霊場の36番札所として、お遍路さんでにぎわった。手賀沼のほとりに住んだ大正期の文豪、志賀直哉の小説「矢島柳堂」に登場する藤棚があることでも知られ、1964年の東京五輪のころまでは境内に茶屋があったそうだ。
 一帯は山ののり面を入れると約7千平方㍍の広さがあり、孟宗竹が生い茂る。檀家だけで竹林を管理していくには限界がある。次第に手入れが行き届かなくなっていった。
 米澤さんらは「竹林を再生して憩いの場にしたい」と申し出た。15年秋、竹林の整備作業がスタート。メンバー約20人が週3回集まり、汗を流した。
 竹の寿命は6~7年。枯れて倒れた大量の竹を運び出した。竹林の密度は和傘をさして歩けるぐらいが最適。不要な竹を間引きし、光が十分に差し込むようにした。昔捨てられたごみの撤去作業も一苦労だった。
 飛び石や階段のある遊歩道を整備して森の中を巡れるようにし、参道の両側3カ所に約20台分の駐車スペースを設けた。朽ちていた藤棚も復元した。再び紫色の花を咲かせるようになり、メンバーを喜ばせている。
 作業開始から約2年。ほぼ完成に近い形になった昨年11月、協力してくれた多くの人たちへの感謝を込めて、竹林再生の歩みを紹介する催しを開いた。

八千代市目指すは東京五輪で金メダル
創部3年の秀明大女子水球部

秀明大学女子水球部員(同大学提供)


 女子水球の普及と発展を願い、水球選手の受け皿を増やそうと2015年、国内初の水球専用プールを設置した八千代市の秀明大学は、日本代表選手を含む16人の水球部員が世界の舞台で活躍中だ。
 同部は17年度関東学生リーグ優勝をはじめ、日本学生選手権、日本選手権でも頂点にたった。さらに昨夏、台湾で開催された第29回ユニバシアード大会では、日本水球史上初の銅メダルを獲得した。
 水球は7人(ゴールキーパー1人含む)で行い、プールの端に設けられた相手チームのゴールを狙う。選手たちは常に立ち泳ぎをし、ボールを追って水中で激しい攻防を繰り広げ、シュート時に腰まで水上に浮かび上がってボールを投げ込む様子は豪快だ。
 水球は、男女ともにオリンピック正式種目だが、日本代表ですら活動場所の確保が困難というのが現状。特に男子に比べて女子のチームが少なく、大学での実施校も少ない。 そんな中、同大学は物心両面で監督をはじめ指導者と選手を力強く支えている。
 水球の魅力を鈴木琴莉主将は、「自由の利かない水中で、相手のマークをかいくぐってシュートを決めることが一番の快感」と話す。野呂美咲季部員は「欧米勢より体格の劣る日本勢が対抗するために、合宿時は1日8000㍍から1万㍍ほど泳ぐ。特に3キロのベルトを巻いて行うフットワーク練習はとてもきつい」と教えてくれた。どの選手もプールから上がるとプレー中の闘志満々の表情とは一転、弾けるような笑顔が魅力的だ。
 加藤英雄監督は「スピードと機動力を駆使して戦うチーム。電光石火を合言葉とし、攻撃的な守備からカウンターアタックが得意」とチームの特長を分析し、東京五輪での金メダル獲得を目指して強化する決意を熱く語った。

東葛東葛5市長意見交換会
地域の今後を語る

講演会に参加した各市長ら(クレストホテルで)

 東葛5市(松戸市、柏市、流山市、野田市、我孫子市)の首長による意見交換会「東葛北部地域の今後を語る」(内外情勢調査会東葛北部支部主催)が昨秋、柏市内のホテルで行われ、各市、街づくりに関する取り組みを語った。
 松戸市の本郷谷健次市長は、昨年、市内全23駅の駅前・駅ナカに小規模保育施設の設置が完了するなど「共働き子育てしやすい街」をアピール。保育士確保に向けた市独自の取り組みも積極的に行い、今後も保育施設の拡充を目指すという。
 野田市の鈴木有市長は、昨年、市内の全小・中学校の児童生徒に街づくりについてのアンケートを実施するなど、「市民の喜びが、市役所の対価」と話す。さらに「職員のモチベーションアップ」と「風通しのよい職場づくり」を掲げ、市長、副市長と若手職員25名で構成された「TEAMのだ円陣プロジェクト」を立ち上げ、市民に喜んでもらえる市役所を目指している。
 柏市の鬼沢徹雄副市長は、「充実した教育が実感でき、子どもを安心して生み育てられるまちを目指す」と話した。少子高齢化が続いている昨今、柏市では若年層(20~29歳)の流入が目立つ。結婚や就職、家族が増えるこの世代の流入で、どこよりも魅力的な公立学校づくりに力を注ぐ。
 人口増加率で4年連続千葉県内1位の流山市の井崎義治市長は、家族で楽しめる催しを数多く開き、「お出かけしてもらえる流山」を目指している。例年、全国から多くの来場者で賑わう流山オープンガーデンなど、様々なイベントでベッドタウンからの脱却を狙う。
 我孫子市の星野順一郎市長は、多くの市民が誇りに感じている手賀沼を活かし、地域活性化を推進するという。水の館のある高野山新田地区を中心にエリアを5区分し、「賑わい」「憩い」などの活用コンセプトを設定。四季折々の自然を楽しめるような土地利用構想を策定した。

 

流山市2月4日(日)高校演劇フェスティバル
県内14校が流山市文化会館に集結

「ぜひ観にきてくださ~い!」と呼びかける柏の葉高校演劇部の皆さん

 県内の高校演劇部による演劇公演「ながれやま高校演劇フェスティバル20分シアターVOL.9」が2月4日、流山市文化会館で開催される。
 今回で9回目となるこの演劇公演は、県内14の高校演劇部員が流山に集結。各高校が約20分の短編芝居を創作し、上演する。テーマは、来年の10回目を盛り上げるべく「前夜祭」。
 参加校の一つ、柏の葉高校演劇部の練習を取材した。台本は4人の部員が鋭意執筆中とのこと。「前夜祭がテーマなので、楽しく賑やかな作品にしたい」、「三谷幸喜さんの芝居のような勘違いドタバタコメディを書きたい」と意見も活発に創作意欲を燃やしていた。部長の山口湧冬君(2年)は「たくさんの参加校による創作芝居を一挙に観ることが出来るので、学校ごとの特色も楽しめるお得な演劇フェスティバルです」と多くの人の来場を呼びかけている。例年見ごたえたっぷり、涙あり笑いありのショートストーリーに期待が膨らむ。
 今回の参加校は、流山おおたかの森、流山南、東葛飾、県立柏、柏中央、柏の葉、流経大柏、野田中央、松戸国際、専大松戸、船橋芝山、松戸馬橋、日体大柏、西武台千葉の高校14校と、専大松戸中学も加わって15作品が上演される。
 高校生たちによる白熱の演技に寒さを吹き飛ばし、若さあふれる舞台を応援しよう。
 公演は、9時30分開場、10時開演(全席自由、途中休憩有り)。入場無料。
 お問い合わせは、TEL04(7158)3462 同文化会館まで。

柏市柏支える新成人
3974人の門出祝う

式典を楽しむ新成人、晴れ着やスーツ姿がまぶしい

 「成人の日」の1月8日、柏市では新成人を祝う平成30年柏市新成人のつどいが柏市文化会館で開催された。
 新成人が生まれた1997年は消費税5%引き上げ、サッカーワールドカップに日本代表が初出場を決め、たまごっちやポケモンの大ブームが起きた年だ。
 柏市の新成人は3974人(昨年11月1日調べ)で、式典は居住する中学校区別に3回に分けられ実施。会場には晴れ着やスーツ姿の新成人が華やかに、久しぶりの友達との再会を喜ぶ声でにぎわった。 式は新成人を中心とした柏市新成人のつどい実行委員会の運営で行われ、開会宣言の後、秋山浩保柏市長が「新成人の式を境にこれからは、みなさんができる範囲のことから社会のために貢献をしてほしい」 と祝辞を述べた。
 当日配布された小冊子には出身中学89人の恩師から、新成人の門出を祝うメッセージが寄せられ、なつかしそうに恩師の名前を探す姿も見られた。参加した福田雄太さん(大学生)は「20年はあっと言う間でした。親には今までありがとうと言いたい」と喜びいっぱいで話してくれた。張ヶ谷美穂さん(専門学校生)は「みんなから感謝される大人になりたい」。杉山真愛さん(専門学校生)は「4月から仕事が始まるのでみんなで頑張ろうねと励まし合いました」と新社会人としてのスタートに夢を膨らませた。
 各市の新成人は次のとおり(11月1日調べ)。
松戸市4913人/流山市1483人/野田市1569人/我孫子市1310人/鎌ケ谷市1003人

参加者募集伝統の祭礼を間近で
3月3日 習志野まち歩き

八剣神社の剣祭

 習志野市のまち歩きグループ「ならしのコンシェルジュ研究会」企画の「鷺沼の祭礼祝う剣士みち」が3月3日㈯、同市鷺沼周辺で開かれる。
 午前11時、京成津田沼駅前の交番前集合、近くのレストランで食事後、鷺沼城址公園をスタート。同地区にある根神社、八剣神社の祭礼を見学する。
 特に400年続くとされる八剣神社の「剣祭」は天狗の面をかぶった氏子が、2メートルの剣をもった白装束の若者を引き連れて練り歩く。「悪事、災難逃れますように」と唱えながら家々を回る。旧村境では悪いものが入ってこないよう「辻切り」という行事を見学する。
 参加費3000円(昼食、保険、お土産、資料代込み)。希望者は往復はがきに住所、氏名、生年月日、性別、電話番号を記入し〒275・0016習志野市津田沼5の12の12の市民協働インフォメーションルーム内ならしのコンシェルジュ研究会(080・6890・3141)へ。1月31日締め切り。

ご近所豆まき情報2月3日(土)節分で福は~内~

流山・駒木諏訪神社
 15時から節分祭、15時30分から豆まき。TEL04(7154)7377

流山・浅間神社
 境内には市指定文化財の富士塚が。16時30分と17時30分の2回豆まきが行なわれる。
我孫子・子の神大黒天
 護摩札祈願あり。豆まきは13時頃。TEL04(7182)2239

松戸神社
 家内安全・開運招福をご祈願後、豆まき神事を14時と18時頃2回行なわれる。TEL047(362)3544

取手総鎮守八坂神社
 社殿で祈祷が行なわれた後に、19時と20時の2回豆まきが行なわれる。TEL0297(72)1997

印西・鳥見神社
 一年の安泰を祈願する法要の護摩供養厳修のあと、16時から豆まき。TEL0476(97)0123

野田・西光院
 12時から節分祭。13時頃から元麒麟児の北陣親方らが参加する豆まきが行われる。TEL04(7122)2023

鎌ケ谷・道野辺八幡神社
 市長も参加する豆まきは15時から。年男年女が豆をまく。TEL047(444)7169

船橋・意富比(おおひ)神社
 通称「船橋大神宮」。11時頃と16時頃の2回、神楽舞の後に豆まきが行われる。TEL047(424)2333

エンタメ招待席ASA柏文化サロン  2月受講生募集

朗読会風景


朝日新聞読者のための豊かな暮らしを提案する、ASA柏文化サロンの講座で、あなたの知的好奇心が目覚める!

天声人語の朗読会
 文字情報を声に出して読むことで脳を刺激し、記憶力が活性化するといわれています。朝日新聞の好評コラム天声人語の朗読講座は、しっかり声を出して読むことで、気分がスッキリしたという参加者の声が聞かれます。講師は、朗読教室「美宙」主宰・三浦喜代子氏。

日時/2月8日(木)10時~11時
受講料/500円(資料代含む)
定員/20名
会場/ASA柏文化サロン 柏市柏2―8―13サンサンビル3階(柏駅東口徒歩3分)
 お申し込み・お問い合わせは、TEL04(7143)4021 朝日れすか編集室へ(平日10時~17時)。

ユーモア川柳入門教室

 日常思ったことや喜怒哀楽を、心に感じたままユーモアも加えて「五・七・五」で表現してみませんか? 初心者にもわかりやすく、楽しく面白い川柳の基本を学びます。講師は、柏市生涯学習指導員の佐竹明吟氏。

日時/2月14日(水)10時~12時
受講料/1回800円(資料代含む)
会場/ASA柏文化サロン 柏市柏2―8―13サンサンビル3階(柏駅東口徒歩3分)
 お申し込み・お問い合わせは、TEL04(7143)4021 朝日れすか編集室へ(平日10時~17時)。

エンタメ情報2月25日(日)ASA無声映画上映会
キネマ旬報シアター柏でワンコイン

女性活弁士がスクリーンの前でセリフを語る

> ASA朝日新聞販売所主催で話題の「活弁による無声映画上映会」を、柏のキネマ旬報シアターで開催する。
 1920年代に大ヒットしたキートンやロイドの人気作品が、本紙映画欄「必殺キネマチョップ」の解説者、やまがたじゅん氏脚本による活弁付きで再登場する。今回の弁士は、声優の岸本百恵さんと上住谷(うえずみや)崇さん。
 2月25日(日)は、「ロイドの水兵」(46分)を上映。何か一仕事をしたら娘をやると言われたロイドが軍艦の水兵となってある島に上陸。恋しいお嬢さんもその島に来ており、そこで繰り広げられる、上を下への大騒動。抱腹絶倒のドタバタ喜劇を劇場の大画面でたっぷりお楽しみください。14時30分開演予定。入場料は、同映画館のASA特別鑑賞券つきで500円。
 上映前の「天声人語の音読体験」も「声を出すことで脳が目覚め、認知症予防になる」と好評だ。

★「ロイドの水兵」にれすか電話先着20名様受付
上映会に参加ご希望の方は、TEL04(7143)4021 朝日れすか編集室へお申し込みを(平日10時~17時)。

流山市新刊紹介
歌集「籐人形」  丁寧に暮らす日々を紡いで

砂子屋書房発行 3000円+税

 流山市の恩田てるさんが、歌集「籐人形」を自費出版した。趣味の籐工芸を経て、50代になってから短歌を作り始め約30年、初めての歌集だ。日常の何気ない風景や心情、家族のこと、夫婦のこと、自身の体調のことなどを、飾らない言葉で表現している。
 「産褥のあけて帰りゆきし娘の部屋にほのかな乳の香のこる」の娘を見守る母親の思いにきゅんとする一首や、「それぞれにテレビ別ちて君と吾と好み異なるゆえの円満」と長年連れ添った夫婦ならではの機微もサラリと言ってのける一首にも出合う。時にシビアに時にユーモラスに、作者の感情がストレートに伝わりわかりやすい。手元に置き、折に触れて何気なく開いたページを読むのもおすすめだ。

★歌集「籐人形」を3名様にプレゼント
 ご希望の方は、ハガキに郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、今月の紙面への感想を書いて〒277―8691 柏郵便局内私書箱46号朝日れすか「本のプレゼント」係へ。1月26日(金)必着。

簡単!エコクッキング82

長ねぎのクリームスープ

料理・写真 大瀬由生子

 柏市は「ねぎ」がたくさん採れます。美味しい柏のねぎをたっぷり入れたクリームスープは、冬の時期ならではのご馳走です。ねぎは風邪予防にもなるので冬はたっぷり食べましょう。ねぎの臭いを作る硫化アリルは、血行をよくし、疲労物質の乳酸を分解する作用などがあります。このメニューは、料理研究家の大瀬由生子さんが連載している「柏市学校給食クックパッド」でも見ることができます。
〈材料〉4人分 じゃがいも2個、ベーコン3枚、にんじん50㌘、ねぎ1本、 ブロッコリー8房、サラダ油小さじ2杯、コンソメ1個、水2カップ、牛乳1カップ、水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1杯・水大さじ2杯)、粉チーズ大さじ1杯、塩少々、こしょう少々
〈作り方〉
①じゃがいも、にんじんは1・5㌢の角切り、ねぎは斜め切りにする。
②ベーコンは1㌢の短冊切り、ブロッコリーは小房に分けてゆでておく。
③鍋に油を熱しベーコンを炒め、じゃがいも、にんじんを入れて油がまわったら水とコンソメを入れ、具が柔らかくなるまで煮る。
④❸が煮えたらねぎを入れ、さらに牛乳を加え、チーズ・塩・こしょうで味をととのえる。いったん火を止める。
⑤片栗粉は水で溶いて❹に流し入れ、かき混ぜながら再び加熱する。
⑥❺に茹でたブロッコリーを入れ、ブロッコリーが温まったら皿に盛る。

エコポイント=旬の野菜を食べることはエコにつながります。食べもので病気を予防し医療費の節約を。医食同源。

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