2017年2月の話題

過去の話題一覧

柏市在住 鈴木裕貴さん障害者の世界陸上へ
百・四百mリレー日本代表

練習に励む鈴木裕貴さん


今年5月、タイで開催される知的障害者(ID)の世界陸上「INAS陸上競技世界選手権大会」の日本代表に、柏市在住の鈴木裕貴さん(22)が選ばれた。100m、400mリレーの出場2種目でメダルが期待されている。
裕貴さんは昨年7月の日本ID陸上競技選手権大会100mで2位(13秒56)に入賞し、日本知的障がい者陸上競技連盟の指定強化選手に選ばれた。
10月には、全国障害者スポーツ大会の陸上に千葉県代表として出場し、知的障害クラスの100m(13秒33)、200m(28秒41)、男女混合400mリレー(46秒82)の3種目をいずれも大会新で制覇。翌月、日本パラリンピック委員会が主催した記録会の100mで13秒25と自己ベストを更新した。

大門先生との再会
県立特別支援学校流山高等学園入学後、部活動で陸上を始めた。障害のあるアスリートを取りまく環境は厳しく、卒業と同時に競技をやめてしまうケースが多いが、裕貴さんは卒業後も両親と自主練習を続けていた。
高校在学時に、同校教員だった大門寛子先生(39)と再会したのは、一昨年6月の県スポーツ大会だった。大門先生が知的障害者のためのクラブチーム「Diversity A.C.千葉」を立ち上げたことはうわさで聞いていたが、連絡の方法もわからずにいた。
裕貴さんは反射的に声をかけていた。「ダイバーシティーに入りたいのですが」。本格的な練習を再開した裕貴さんの快進撃が始まった。
大門先生は現在、県立我孫子特別支援学校清新分校で教壇に立ちながら、手弁当でクラブを運営している。世界大会に挑む裕貴さんについては「100mのベストは前回大会の2位に相当し、女子のリレーでも十分にメダルが狙える」とみている。

母幸子さんの願い
裕貴さんは自閉症で、コミュニケーションをとるのが苦手だ。母親の幸子さん(53)は、裕貴さんが小さいころから習字、水泳、ピアノなどの習い事に通わせた。「自分で何でもできる子になってほしかった」からだ。
幸子さんは言う。「やがて親はいなくなる。早く自立してほしい」。そんな母の願いに背中を押されて、裕貴さんは就労移行支援施設に通いながら週3回、練習を続けている。裕貴さんの目標は「100mで12秒台に入り、世界大会では金メダルを取りたい」。母の願い、娘の思いはかなうだろうか。

柏市・流山市柏、流山のプログラミング道場
小中学生が作品発表

ただ一人の女子、野元美希さん(小4)は「おみくじゲーム」を発表

柏、流山両市にある小中学生向け無料プログラミング教室「CoderDojo(コーダー道場)」で学んでいる子どもたちの作品発表会が12月24日、柏市のKOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)で開かれた。
柏、柏の葉、流山のコーダー道場に参加している小中学生14人が、教育用プログラミングツール「Scratch(スクラッチ)」で制作したゲームなどを発表した。「メンター」と呼ばれる高校生の「先生」3人も高度な作品を発表した。
コーダー道場はアイルランドから広まった世界的な活動で、国内でも15都道府県の24カ所で開かれている。県内では柏道場代表の宮島衣瑛さん(19)が、2013年5月に開催したのが最初。その時宮島さんは15歳、高校生になったばかりだった。
柏道場は月2回のペースで開催。15年6月に誕生した柏の葉道場と合わせると、昨年1年間だけでのべ755人の子どもたちを受け入れた。
柏市では今春から、市内すべての公立小学校42校でプログラミングの授業がスタートする。宮島さんは市の要請で、カリキュラム開発に協力することになっている。
保護者の関心も高く、参加申し込みに応じきれない状態だという。宮島さんは「卒業制度を設け、小中学生にメンターになってもらうことも検討中」と話している。

柏市宇宙飛行士・油井さんが講演 「夢を持ち続けて」
柏市立田中中学創立70周年を記念

質問した生徒に握手を求める油井亀美也さん

柏市立田中中学校(大山百合子校長)の創立70周年を記念し、同市在住の宇宙飛行士油井亀美也さん(46)の講演会が12月16日、同校体育館であった。油井さんは生徒たちに、夢を持ち続けることの大切さを訴えた。
油井さんは長野県出身。航空自衛隊のパイロットから宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士になった。2015年7月23日~12月11日の142日間、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在。日本の実験棟「きぼう」で科学実験などに携わった。現在は茨城県つくば市の筑波宇宙センターで働いている。
講演のテーマは「宇宙で気づいた大切な事」。生徒や保護者、地域住民ら計約600人を前に、油井さんはスライドと動画を上映しながら、ISSでの実験や生活の様子を紹介した。高さ400キロのISSから撮影した同校の校庭が識別できる写真が映し出されると、生徒たちからどよめきが起こった。
油井さんは小学生のころから、宇宙飛行士か天文学者になりたかった。防衛大進学後は「夢を失い、やる気をなくしていた」時期があったという。「先輩の助言で懸命に目の前のことに取り組んだ」と話し、「夢を持ち続けること、今やらなければならないことをしっかり頑張っていくことが大事だと、宇宙に行って改めて感じた」と語った。
40分間の講演後、生徒の質問に答えた。「何が一番きれいだったか」と聞かれて、油井さんは「地球が一番きれいだと思った。砂漠さえも美しく見える。だからこそ、壊れやすい地球を守らなければならないと思った」。
生徒会長の2年、岩上莉緒さんが「宇宙で未来の薬を開発する研究をしたり、植物を育てたりしたと聞いてびっくりした。自分の目標に向かって、あきらめないことの大切さを知った」とお礼の言葉を述べた。生徒全員による合唱、花束のプレゼントに油井さんはうれしそうだった。

 

松戸市子育て中のママを応援
松戸でジョブカフェの試み

家族のスケジュールを見える化して現状を把握(ファミリースケジュールブースで)

松戸市総務部男女共同参画課は昨秋、『ゆうまつどフェスタ』の一環として女性センターゆうまつどでママジョブカフェを開催した。子育てママの再就職支援のきっかけになればと同センター内にある相談窓口と市民グループが、ワンフロアに集結してのイベントで市内初の試みだ。
当日は就労相談をはじめ、家族のスケジュール管理の方法や、様々な相談ブースのほか、起業家によるメイクレッスン・アロマハンドトリートメントのブースなど、多彩な内容でママをサポート。相談中は、フロアの一角に設けたママ&キッズスペースで、専任スタッフが子どもたちを見守った。
働きたいが仕事と育児の両立や、家族とのスケジュールのバランスのとり方が分からない、子どもを預けるのが心配、女性が起業するにはどうしたらよいかなど、社会とのつながりを求める真剣な相談に、子育てコーディネーターなどが丁寧に対応した。自分の在り方を探っていた30代の女性は、「今回参加してとても参考になりました」と意欲満々だ。実際に起業した女性によるメイクレッスンやアロマトリートメントでは子育て体験を語り合いながらストレス発散、「癒やされる~」の声に、会場は笑いに包まれた。
主催した同市男女共同参画課堤和子課長は、「ひとりで悩まず、まずは一歩踏み出して自分の思いに近づいてもらえれば」と話し、社会に進出したい女性たちの就労相談や家庭と仕事の両立支援相談にも対応している同センターを気軽に利用して欲しいと呼びかけている。
問い合わせは、TEL:047(364)8778 同男女共同参画課まで。

習志野市おおくぼ歌声サロン
月1回、昭和の懐かしい曲を

おおくぼ歌声サロンの風景

習志野市の京成大久保駅から日本大学生産工学部や東邦大学に通じる通りの学園おおくぼ商店街「お休み処」で「おおくぼ歌声サロン」が開かれている。
商店街協同組合の三橋正文理事長は「お客さんと交流を深めたいと思って」と2015(平成27)年7月から始めた。月1回、昭和の懐かしい歌謡曲や童謡、唱歌が商店街に流れ、足を止めて聴き入る買い物客もいる。
市内で音楽活動を続ける声楽家戸田志香(ゆきこ)さんが、キーボードなどの伴奏に合わせて歌唱指導する。時折、曲の解説をする戸田さんは、伴奏が始まると、歌い出しの歌詞を読み上げ「はい、どうぞ」と合図する。
参加者からは「『口を大きく開けて歌いましょう』って言われ、歌いやすいのがいいですね」と好評だ。
16年最後の12月23日は、約40人が「第九」の歌声を高らかに歌い上げて納めた。
参加料は歌集代の500円。次回は2月10日。問い合わせは、TEL:047(476)6055 「お休み処」へ。

ママパパラインちば
子育て相談

「あなたをひとりにしない・させない」をモットーに子育て中の悩み、不安、グチ、喜びなどを聴く専用電話『ママパパラインちば』は、特定非営利活動法人子ども劇場千葉県センターが運営、研修を受けた市民ボランティアがあなたの気持ちを優しく受け止めてくれる。弁護士、小児科医、保健師などのアドバイザーや児童相談所、虐待防止センターとの連携で緊急時にも対応。常設は毎週金曜日、10時~16時。
今回、全国8カ所一斉に6日間のキャンペーンを実施する。相談無料。※電話料金自己負担。
日時/2月13日(月)~18日(土) 10時~16時

ママパパラインちば
TEL:043(204)9390

シニア必見!暮しのちえ

わかりやすい老人ホーム説明会
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を中心に、中立的立場で選び方の基本を分かりやすく説明。任意団体東葛年金サポート主催。
日時/2月5日(日) 14時~16時
場所/松戸市民劇場会議室
講師/中﨑亮氏(社会保険労務士)
参加費/500円(資料代)
定員/約70人
申し込みは、TEL:080(5429)4605 青木さんへ。

暮らしとお金のセミナー
ファイナンシャルプランナーによるちょっとお得なセミナー。松戸生活やくだちたい主催。参加無料。
日時/1月28日(土) ①10時~新106万円の壁 ②11時20分~空き家問題 ③13時~終の住みか ④14時20分~一般家庭の相続対策 ※各60分
場所/松戸市民劇場
定員/テーマ毎に申込先着50人 ※要予約
申し込みは、TEL:047(388)8172 古澤さんへ。

柏の葉・東洋医学健康セミナー
漢方薬、鍼灸、薬膳などの研究成果や、健康に関する最新情報をご提供します。
日時/1月28日(土) 13時30分~16時 ※要事前申し込み
場所/千葉大学環境健康フィールド科学センター(TX柏の葉キャンパス駅徒歩5分)
参加費/300円
定員/申し込み先着130人
申し込みは、TEL:04(7137)8471 同大学へ(平日9時~17時)。

生活空間を彩るささ・みき・酒器展
酒は百薬の長。新春の生活空間を彩る徳利、グイ呑み、ビアーほか、酒器を150点以上展示。
日時/1月29日(日)まで 11時~19時 ※入場無料
場所/ギャラリーよし(流山市加4―1693―2)
詳細は、TEL:04(7157)8144 同ギャラリーへ。

2/13(月)柏の葉で体にやさしい
スプリングコンサート

会場/コメ・スタ柏の葉店

日本の最先端をゆく21世紀型スマートシティーとして発展中の「柏の葉」は、今、日本中の注目を集めている街。朝日新聞販売店ASA柏の葉は、この新しい街での楽しみ方を様々にご提案。新春第1弾は、体にやさしいスプリングコンサートをお贈りします。
医食同源を追求するイタリア料理店「コメ・スタ柏の葉店」で美味しい料理をいただきながら、沖縄の歌姫「美織(みお)」と、スーパーピアニスト伊藤辰哉こと「いっくん」による癒やしのライブ。懐かしい映画音楽や、沖縄の子守唄、ポップなハーモニー。春のひととき、バレンタインデーにふさわしいハートフルな演奏をお楽しみください。

日時/2月13日(月)、午後6時~8時
会場/コメ・スタ柏の葉店(三井ガーデンホテル1F)
演奏/金城美織&いっくん
参加費/5000円
定員/電話先着50名
お申し込みは、TEL:04(7148)7300 ASA柏の葉店まで。

1/28(土)平和を願う長編アニメ映画上映会
松戸で「かんからさんしん」

カンカラ(空き缶)を利用して作った沖縄の三線(サンシン)は、戦前子どものおもちゃとして使われていた。戦後の物資不足の中で愛用されるようになり、とくに捕虜収容所では人々を元気づけ、楽しませてきた。
今、沖縄は広大な米軍基地を抱え、実戦さながらの演習が続いている。再び戦争の悲劇をくりかえしてはならない。現地沖縄のわきあがる想いを受け止め、沖縄県民の全面的な協力を経てアニメ映画「かんからさんしん」は完成した。沖縄戦を真正面から描きながら、いかに死んだかではなく「いかに生きたか」を、かんからさんしんに託して語りかける。上映時間1時間18分。

日時/1月28日(土) 13時20分~15時
場所/松戸市の常盤平幼稚園2Fホール
上映協力金/300円(未就学児は無料)
定員/先着200人
申し込みは、TEL:047(387)5724 同幼稚園へ(平日14時~17時)。

2/11(土)バレンタインデーにとっておき
フランスモダンのお花教室

1日体験10名募集

バレンタインデーはチョコレートに添えて、フランスモダンスタイルによるハートのフラワーアレンジメントはいかが?
前回、フランススタイルのクリスマスリース作りが好評の辰野幸子先生が、本場で習得した制作技術によるハート型のオアシスの作り方を伝授します。ダッチの葉を編み込んで作るハート型のオアシスにお花を素敵にアレンジして仕上げます。

日時/2月11日(土)、10時~13時30分
会場/朝日れすか編集室(柏市旭町1―4―19吉野ビル3F・柏駅西口徒歩3分)
参加費/5400円(材料費・税込み)
持ち物/花バサミ(貸し出しあり)
定員/電話先着10名
お申し込みは、TEL:04(7143)4021 朝日れすか編集室へ(平日10時~17時)。定員になり次第締め切り。

1/21(土)活弁による無声映画を楽しもう
キネマ旬報シアター柏

毎月1回、キネマ旬報シアター柏で開催の朝日新聞販売店主催「活弁による無声映画上映会」は、無声映画に二人の若手女性活弁士が、スクリーンの前でせりふを語る新しいエンターテインメント。
明日、1月21日(土)は、バスター・キートンの『ゴルフ狂の夢』約20分と、『警官騒動』約20分を上映。開演は14時。

★電話先着10名様をご招待
ご希望の方は、TEL:04(7143)4021 朝日れすか編集室へ。定員になり次第締め切り。

簡単!エコクッキング70

人参の葉の天ぷら

料理・写真 大瀬由生子

  料理研究家の大瀬由生子さんが提唱するエコクッキング。
料理研究家の大瀬由生子さんが提唱するエコクッキング。今回は人参の葉の天ぷらです。
βーカロテンやカルシウムが豊富で、女性のお肌や健康にうれしい成分を、有効に活用しましょう。

〈材料〉人参の葉適宜、天ぷら粉適宜
〈作り方〉①人参の葉を洗い、水気をきる
②天ぷら粉を水で溶く
③食べやすい大きさに切った人参の葉を❷に付け、揚げ油で揚げる
エコポイント=捨ててしまいがちな人参の葉を、美味しく食べることができます。


★進化した柏ふりかけ


昨年の夏に発売して大好評を博した、赤ちゃんからお年寄りまで分け合って食べられる「柏ふりかけ」が、食感に工夫を重ね再登場!
柏市の料理研究家ユニットベジエフ(大瀬由生子・川浦智子)が、もっと和食の素晴らしさを知ってもらおうと開発。生産高日本一の柏産のカブ、柏産のショウガにカタクチイワシも加えた体にやさしい無添加健康食品です。一袋25グラム入り388円。京北スーパー全店やJAちば東葛ダイチ(パレット柏1階)などで取り扱い。

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