2024年11月の話題
柏市「柏に美術館を創りましょう」
市民有志によるキックオフミーティング
呼びかけ人代表の三坂さん(中央)と柏の文化を育てる会メンバー
約43万の人口を有する柏市は2008年、船橋市に次ぐ県内2番目の中核市に移行。商業都市としてにぎわいをみせる街に、美術館も博物館もない現状を憂い、市民グループ「柏の文化を育てる会」(三坂俊明代表)が「柏に美術館を創りましょう」と呼びかけ10月20日、同市花野井の大洞院本堂でキックオフミーティングを開催した。
当日は、呼びかけに賛同した柏商工会議所前会頭の寺嶋哲生さんや、版画家の大野隆司さん、元小学校長の石井礼子さん、書道家の今泉岐葉さん、県立西部図書館元館長の三浦章宏さん、彫金家の遠藤裕さんら22人が集まり、美術館構想への熱い思いを語り合った。
これまでも「市立美術館が欲しい」という市民の要望は多々あり、署名活動なども展開されたが、残念ながらその願いは叶っていない。呼びかけ人代表の三坂さんは「文化施設を充実して、潤いのある首都圏の文化・芸術都市に昇華・発展・活性化したい」と話し、ちょうど第6次総合計画を策定中の柏市へ、市民の声を届けるチャンスでもあるという。三坂さんはパブリックコメント(意見)募集にもエントリー済みだ。
参加したロボットアートの樋口雄一さんは「SNSでコミュニティーづくりから始めてはどうだろう」と提案、私立幼稚園などを運営している片岡達生さんは「美術館見学で子どもたちとアーティストとの交流ができる場になれば」と期待を寄せた。たけしま出版の竹島いわおさんは「まず維持保管できる場所の確保からスタートできれば」との具体的な声も多くあった。
今後の展開について三坂さんは「もっと多くの方に参加してもらって、年明けの3月ごろに『柏に美術館を創る会』を発足したい」と広く呼びかけている。
問い合わせは、事務局の大洞院(04・7132・5868)まで。
柏市所蔵 主な作品
型絵染の人間国宝芹沢銈介約600点をはじめ、棟方志功約60点、堀田清治約30点、塩水流功約60点など、約800点の作品を所蔵。沼南庁舎内の郷土資料展示室で企画展などを開催している。
★砂川コレクション第31回芹沢銈介作品展
来春3月末~6月は、砂川コレクション第31回芹沢銈介作品展「吉祥文様」を中心に開催予定。入場無料。月曜休館(祝日、振替休日は開館)。郷土資料展示室(04-7191-1450)
柏市青空美術館オープン
柏・花野井の大洞院境内に
ヒゲのないシンプルな猫の絵で親しまれている木版画家、大野隆司さん流の『青空美術館 天からのメッセージ』が今秋、柏市花野井にある大洞院境内にオープンした。壁面にはアクリルで描かれたF25サイズ(縦80㌢×横65㌢)の作品が等間隔に19点並ぶ。
子猫(らしい)が親猫(らしい)に抱きつく絵に『自分を救い、相手を救う言葉。「ありがとうございます」。』、両耳と両手に果物を描いた猫に「人生は、四つのく(苦)だもの。すでに味わっているな。」など、それぞれの絵にダジャレを込めた楽しくて深いメッセージが添えられている。
反対側の壁面には昨年1月、交通事故で亡くなった柏市在住の画家長縄えい子さんによる大作『遊戯(ゆげ)』が描かれている。生前の長縄さんから新たに一緒に描こうとの誘いがあり、今回はその思いも胸に、壁画に臨んだという。
壁画は大洞院境内通路にあり、常時無料で観覧自由。花野井周辺の散策ついでに立ち寄る人も多く、ホッと和める場所となっている。
詳細は同院、上記「柏に美術館を創りましょう」事務局まで。
SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標46
古着で途上国のワクチンを
朝日新聞SHOP支援キット
朝日新聞社WEBサイトより
朝日新聞SHOP(オンライン)と日本リユースシステムの協業で商品化した「古着deつながる支援キット」は、不要になった衣類などを送ることで社会貢献ができるキットだ。送られた古着はカンボジアを中心に世界で再利用されるほか、キット1つにつき5人分のポリオワクチンが開発途上国の子どもたちに寄付されるという。キットの制作は国内の福祉作業所で行われ、現地の直営センターでは障がい者や、ストリートチルドレンだった若者たちが働くなど、自立支援にもつながっている。
1キット3500円(送料、決済手数料別途)。購入するとTシャツ約120枚(30㌔)が入る大きな袋が送られてくる。この袋に衣類やバッグ、靴、帽子などを入れて集荷依頼をする。
申し込み、詳細は「朝日新聞SHOP 古着」で検索を。
我孫子市文部科学大臣から表彰
我孫子市なぎなた連盟
星野我孫子市長(右から2番目)に受賞の報告をするなぎなた連盟(左から)大橋さん、木下さん、中村さん
生涯スポーツ優良団体として
地域におけるスポーツの健全な普及、発展に貢献し、スポーツの振興に顕著な成果を上げた団体を文部科学大臣が表彰する令和6年度生涯スポーツ功労者表彰及び生涯スポーツ優良団体表彰式が10月18日都内で行われ、全国で105の団体が表彰された。
我孫子市では「なぎなた連盟」(木下登志子会長)が受賞。木下会長らメンバー3人は29日、市役所を訪れ、星野順一郎市長に受賞を報告した。
同連盟は1990年4月の発足以来、毎週金曜日と日曜日に同市体育館武道場を拠点に活動を展開。2005年のインターハイや、10年の国体で同市がなぎなたの競技会場となった時はボランティアとしてスムーズな運営を支えた。木下会長は「国体では会員全員でお花を植えたりおもてなしの準備をしてきた。これまでの取り組みが評価されたと思っています」と話した。発足当初から毎年、子どもから大人までを対象にした体験教室の開催をはじめ、留学生の体験会も実施。星野市長は「なぎなた競技は凛としていてかっこいい! これからも体験会など活動を続けていってほしい」とエールを送った。
2025手賀沼の野鳥カレンダー
限定100部 好評発売中
朝日れすかオリジナル B5判ミニサイズ/600円
手賀沼周辺で撮影された四季折々の野鳥を満喫できる朝日れすかオリジナル月めくりミニカレンダー2025が完成。身近な野鳥たちが手賀沼の美しい自然の中で見せる、煌めく命の瞬間を見事に切り取った12枚。小さな渡り鳥たちがやって来る環境をいつまでも残していきたいという願いを込めて作成しました。B5判ミニサイズ・フルカラー・朝日れすか編集。頒布価格は1冊600円(税込み)。
お申し込みは、お近くのASA、またはTEL04(7143)4021 朝日れすか編集室へ(平日10時~17時)。
★読者5名様へプレゼント
ご希望の方は、ハガキに住所、氏名、電話番号、好きな野鳥の名前を書いて〒277‐0852柏市旭町1―4―19朝日れすか「手賀沼の野鳥カレンダー」係へ。11月25日(月)消印有効。
野田市12/16(月)まで 野田市郷土博物館特別展
茂木佐平治邸の百年
展示解説図録
大正13年頃に建てられた醤油醸造家・茂木佐平治邸は1956年、野田醤油株式会社(現・キッコーマン㈱)の創立40周年を記念して野田市に寄贈され、以来市民会館として地域に愛されてきた。
今年は建築から100年の節目を迎え、茂木佐平治邸時代の生活の様子や、市民会館として活用されてきた歴史のほか、将棋の名人戦、竜王戦の対局場や映画やCMの撮影場所などと多くの人々が利用してきた100年の歩みを紹介する。晩秋の庭園も素晴らしい。
日時/12月16日(月)まで9時~17時、火曜休館、入館無料
場所/野田370―8
詳細は同館(04・7124・6851)へ。
好評! ポラスの防災活動
オンライン駆使し分譲地連携
分譲地対抗のバケツリレー
住宅事業を展開するポラスグループの中央グリーン開発(本社・埼玉県越谷市)が防災の日の9月1日、柏市をはじめ、船橋市、埼玉県さいたま市、川口市、三芳町の分譲地5カ所をオンラインで繋いだ防災イベントを開催した。
防災減災を学び、住民の良好なコミュニティーづくりでより良い生活の場になればと企画し、「マチトモカップ2024夏まつり」とネーミング。84世帯、302人が参加した。
当日は、オンラインでの家族対抗「減災○×クイズ」で参加者全員が楽しく防災に関する知識を深めたり、分譲地対抗のバケツリレーが大好評。選出されたメンバー8人が息を合わせて水の入ったバケツリレーを実施。ビニールプールを最初に満杯にしたチーム(分譲地)が勝利。家族みんなの大声援の中、リレーの選手は真剣そのものだ。
継続的に交流をサポート
参加した柏市の椿洋平さんは「住民同士の交流を図っていくことで、いざという時にお互いが協力することができる」と新住民同士のつながりに期待を寄せた。企画した同社CSV推進室の横谷薫さんは「有事の際には共助が大切です。日頃のご近所付き合いが大切になるので、入居後も分譲地交流を継続的にサポートしています。いざという時のために備え、コミュニティーを育んでいけたらと考えています」と話した。
看護師不足解消の一助に
秀明大学がガイドブック発行
全国的な看護師不足が社会問題化する中、看護学部を有する秀明大学(八千代市)が多くの方に看護職に興味を持ってもらえるよう「看護師っていいかも…と思ったら最初に読む」ガイドブックを発行した。
看護師、保健師、養護教諭、助産師の仕事の内容や、活躍する場などをわかりやすく解説。収入面やどのように資格取得するのか、図解を交え紹介。今回、発行に至った経緯を同大の篠原秋彦さんは「千葉県や埼玉県は、全国でも人口当たりの看護師数がワースト3の常連です。この冊子は看護師というやり甲斐のある仕事を理解してもらい、少しでも看護師になりたいという方が増えてくれればと、主に職業理解を目的として作成しました。後半に本学看護学部のリアルな学生の実態を紹介。現状を知ってもらえればと思います」と話す。将来の選択肢の一つに、読んでみませんか。
秀明大学(正門横守衛室)で無料配布中
朝日れすか編集室でも配布
※詳しくは秀明大学 TEL047-488-2111まで。
セナリオフェスタに1500人
柏たなかで地域住民の交流
速い走り方を指導する吉田知樹選手(左)
「地域住民の交流の場になれば」と広島建設が主催するセナリオフェスタが11月3日、柏たなか駅前公園で行われ、約1500人の家族連れが参加した。2019年に始まった同イベントは、近隣住民恒例の楽しみになっている。
当日は晴天に恵まれ、フリースローや大きなダルマ落としのほか、陸上100㍍・走幅跳(T63)で4年後のロスパラリンピック出場を目指す吉田知樹選手(同社所属)によるかけっこ教室も行われ、子どもたちは元気いっぱい。多くのキッチンカーも出店し、参加者は食も楽しんでいた。
地震体験車で震度7クラスの揺れを体験した柏市の小松さん(6歳)は「立っていられなかったが、楽しかった」とにっこり。かけっこ教室に参加した和田ゆづきさん(5歳)は「コーチが優しかった。足が速くなったので来年の運動会で頑張りたい」と話した。
れすか文化サロン12月の参加者募集
韓国の薬菓をご一緒に
韓国で話題の伝統菓子「薬菓(ヤックァ)」と、身体にやさしい「韓方茶」を楽しみながら、韓国文化に親しむひとときをご一緒に。韓国語のミニ講座、韓国と日本の食文化の違い、歴史など、韓国を知る旅に出ましょう。韓国好きな方も、まだ知らない方もご一緒に。
12/17(火)14:00~15:30
講師 岡田すずみさん
◆定員10人
◆受講料:2,000円(飲み物・茶菓子・資料代含む)
スペインのクリスマス
スペイン人というと、どんなイメージを持っていますか? 20年以上にわたってスペイン各地で暮らし、本場プロの舞踊団で活躍した舞踊家・中村公美さんを講師に迎え、スペイン人の素顔に迫ります。スペインのお菓子とエスプレッソコーヒーをいただきながら、プレゼントはラクダに乗ってやって来る3人の賢者からというカトリック国の長いクリスマスのお話も。
12/18(水)11:00~12:30
講師 中村公美さん
◆定員10人
◆受講料:2,500円(飲み物・茶菓子・資料代含む)
柏市旭町1−4−19吉野ビル3階(柏駅西口徒歩3分)
平日10時~17時。定員になり次第、締め切り。