2025年3月の話題

過去の話題一覧

流山市白みりんの魅力、五感で
3月29日、流山にミュージアム

昔の仕込み桶を再現した木桶と川浦智子館長

 和食に欠かせぬ調味料、みりん。ちょっと地味だけど、料理を縁の下で支える存在。その魅力を、五感で体験できる「白みりんミュージアム」が、「白みりん発祥の地」流山市に、3月29日オープンする。
 「白みりん」は、江戸時代後期、現在の市役所に近い流山本町で誕生。「万上」の堀切家、「天晴」の秋元家が、江戸に広めた。それまでのみりんは、大阪や名古屋方面から運ばれ、色は濃かったが、澄んだ流山のみりんは「白みりん」として、江戸の食文化を支えるようになった。現在は「本みりん」として一般家庭にも広がり、料理に上品な甘み、深いコク、てりとつやを与えてくれる。
 新たに開館するミュージアムは、みりんの味わい深さにたっぷり触れることができる。体験型の有料展示エリア(大人300円、小~高校生150円・予約制)は、約50分かけてガイドが案内。みりんを含む3種類の調味料の香りをかぎ分けたり、製造工程を模型と映像で学んだりできる。
 流山にゆかりのある俳優が、白みりんを生んだ堀切紋次郎を演じるオリジナルドラマも上映。存在感があるのは、かつて使われた木桶を再現したスギの桶だ。高さ2㍍、上部の直径2㍍もの大きさで、木桶の上部では撹拌の作業を疑似体験できる。
 キッチン「かもしアエール」では1回550円(約40分)で、みりんを使った調理体験もできる。
 無料エリアでは、みりんのソフトクリームや市内にあるお店が扱う逸品を販売する。
 ミュージアムがあるのは、今もみりんを製造する流山キッコーマンの工場隣接地。近くには、「天晴」の秋元家と俳人小林一茶の交流をしのべる「一茶双樹記念館」や、新選組の近藤勇が最後の陣を敷いた陣屋跡などがある。ミュージアムはこの地域を回遊する拠点にもなるとして、市が整備した。
 川浦智子館長は「みりんは素材の味を生かし、料理をまとめてくれる調味料。その効能、面白さ、新しい魅力を、極限まで体験して欲しい」と話す。
 開館は9〜17時。休館は原則月曜日。流鉄流山線平和台駅から徒歩5分。駐車場はないため、車で来場する場合は近隣の有料駐車場へ。詳細はホームページで。

柏市子ども・中高生の「居場所」人気
柏駅東口TeToTe

5000冊の本に親しめる「本の広場」=柏市

 子どもたちや中高生が本に親しんだり、自分らしく過ごしたりできるスペースが、柏市のJR柏駅東口にある子ども・子育て支援複合施設「TeToTe」にオープンし、人気だ。
 4階に「本の広場」、5階に「中高生の広場」が、昨年末できた。ともに広さは約370平方㍍。
 「本の広場」には、小学生向けを中心に、未就学児から中学生までを対象にした、約5千冊がそろう。大型絵本や市内の小学生が選んだ小説などのほか、楽しく学ぶきっかけになる漫画も並ぶ。折り紙が用意されたテーブルのそばには、初心者向けから上級者向けまでの、折り紙の本も。
 奥にはゴロ寝エリアがあり、子どもたちはくつろぎながら本を読むという。市の担当者は「貸し出しはしないので、人気の本でも棚にあればすぐに読むことができる。子どもたちに、安心、安全な放課後の居場所を提供し、本に親しんでもらいたい」と話す。
 利用は中学生までで、柏市外の子どもでも可。
 「中高生の広場」は、家庭や学校以外に、中高生が自分らしく過ごせる「第三の居場所」として利用してもらう。学習エリアのほかにも、おしゃべりや約40種類のボードゲームを楽しめるスペースもある。大学生スタッフらが生徒たちを見守り、時には話し相手にもなる。塾に行く前に利用したり、友達と一緒の時間を過ごしたりと、様々な使われ方がされており、休日には約170人が訪れる日も。
 利用は中高生だけで、登録が必要。市外の学生も可。  

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標50

松戸市で取り組むSDGs
寄付型自販機で普及啓発を促進

自動販売機用オリジナルパネル=松戸市提供

 松戸市は2023年1月、「まつどSDGs×産学官民連携事業提案窓口」を設置し、民間企業などからSDGs達成に向けた地域課題解決のアイデアや提案を受け付ける事業を開始。同年3月、梨の剪定枝を活用した環境配慮型ボールペンを製作するなど実績を積んできた。
 このほど株式会社伊藤園から市内のSDGs普及啓発を目的とした寄付型自動販売機の事業提案を受け、連携事業開始式が2月27日に行われた。設置する自動販売機に市のオリジナルパネルを掲示し、自動販売機の設置者が年間収入の一部を同市のSDGs事業に寄付する仕組みだ。東葛地域では初の取り組みという。
 同市のホームページでは設置場所を告知、PRする。現在、設置者を広く募集中だ。同市SDGs推進担当室(047・704・4006)へ。

柏市パスポートセンターと
行政センターが同じフロアに

柏市パスポートセンター

 柏駅南口の駅ビル3階にあった柏市行政サービスセンターと、同7階にあった柏市パスポートセンターが同駅西口の柏高島屋ステーションモール新館12階に2月26日、移転オープン。必要書類の用意など、スムーズな往来が可能になった。
 土曜日開所のほか、月に一度、日曜日の特別開所も予定している。
◆行政センター(04・7144・5050)
◆パスポートセンター(04・7144・5040)  

めるへん文庫 最優秀賞に 久野さん(中1)作「黒猫とピアノ」
我孫子市で第23回 全国から127編の応募

審査員らと入賞者のみなさん

 我孫子市が全国の小中高生を対象に実施している創作童話等コンクール「めるへん文庫」の第23回表彰式が3月2日、同市アビスタホールで行われ、最優秀賞1編のほか、小学生部門8編、中学生部門4編、高校生部門7編が選ばれた。
 今回の応募は127編で、最優秀賞の「古登正子賞」は、審査員満場一致で我孫子市の中学1年生久野晴香さん作「黒猫とピアノ」に決まった。廃墟に置き去りにされたピアノと黒猫の出会いから、街の人々も幸せに導く心温まる友情物語。審査員からは「情景描写や心情表現が巧みで、グイグイ読ませる力を持った作品」と高く評価。久野さんは、「夏休みの宿題を終わらせる目的で書き始めた作品だったので、最優秀賞に選ばれたと聞いてとてもびっくり、うれしかったです」と受賞の喜びを語った。
 「めるへん文庫」は、同市在住で児童文学作家の故・古登正子さんが「子どもたちの文学創作に役立ててほしい」との願いをこめた寄付金をもとに発足。作品集は1冊500円で販売。市内の図書館でも読むことができる。
 問い合わせは、同市教育委員会文化・スポーツ課(04・7185・1601)。  

れすか文化サロン4月の参加者募集

大人のための絵本セラピー
テーマ:「めぐりあい」
  
 時には「オトナ」をお休みし、素顔の私で〈絵本時間〉を楽しみませんか。テーマに沿った絵本を5冊、講師がご紹介。参加者同士、気づいたこと、感じたことを自由に交わし合い、ちょっぴり泣いたり笑ったりの90分。大人の心に響く、とびきりステキな絵本を選んで、お待ちしています。(編集室所蔵の童話を1冊お土産も)  

4/22(火)
講師 藤田とし子氏(絵本セラピスト)
◆10:30~12:00
◆定員10人
◆受講料1500円(資料代・飲み物付)

天声人語朗読会   
 天声人語の内容について深めながら、文字情報を声に出して読むことで脳を活性化。発声の基礎から指導します。

4/17(木)
講師 三浦喜代子氏
◆10:00~11:00
◆定員10人
◆受講料1,000円(資料代含む)

健康体操教室     
 毎日少しのストレッチで健康増進に一役。筋力をアップし、自律神経を整える運動をご一緒に。腰痛・膝痛の方にも好評。

4/15(火)
講師 荒井 智晴氏
◆10:30~11:30
◆定員10人
◆受講料1,000円

現代俳句教室    
 本紙の人気コーナー「れすか句会」でおなじみの研生英午氏が現代俳句をわかりやすく解説。参加者同士、お互いの作品を評価し合って研鑽を積む、句会の楽しみをご一緒に。

4/24(木)
講師 研生 英午氏
◆10:00~12:00
◆定員8人
◆受講料2,000円(資料代含む)

ギター教室(初級編)   
 ギターの弾き方、押さえ方、基本的なコードを覚えつつ、曲が弾ける楽しさを、ご一緒に。初めての方でも好きな曲に挑戦。(※ギター貸し出しあり)

4/12・26(土)
講師 田中秀樹氏
◆13:00~14:00
◆定員:2人
◆2回で8,000円(資料代込み・振替日応相談)

申し込み 朝日れすか編集室 TEL 04-7143-4021
柏市旭町1−4−19吉野ビル3階(柏駅西口徒歩3分)
平日10時~17時。定員になり次第、締め切り。

4/19(土)「柏に美術館を創りましょう」
ラコルタ柏で講演会開催

佐々木秀彦氏

 「柏に美術館を創りましょう」と呼びかけている柏の文化を育てる会(三坂俊明代表)による講演会。東京都美術館の学芸員を経て、美術館運営に豊富な経験と学識を持つ佐々木秀彦氏が、美術館がもたらす価値、柏にある美術文化資源、柏で実現するための方策などをテーマに講演。参加無料。
日時/4月19日(土) 13時30分~15時
場所/ラコルタ柏(教育福祉会館)5階
 詳細は大洞院(04・7132・5868)。  

全国大会の快挙を市長に報告
「吹奏楽のまち柏」をアピール 市立柏高校&酒井根中

太田柏市長に報告する市立柏高校と市立酒井根中学校の生徒たち

 今年度、吹奏楽全国大会で活躍した柏市立柏高等学校と柏市立酒井根中学校の吹奏楽部メンバーが2月13日、市役所を訪れ、太田和美市長に好成績を報告した。
 「吹奏楽のまち柏」を牽引する両校。市立柏は第36回全日本高等学校選抜吹奏楽大会でゴールデン賞。第30回日本管楽合奏全国大会の高校生B部門で最優秀賞と審査員特別賞。第37回全日本マーチング高等学校以上の部で見事、金賞を受賞。
 酒井根中は粉川心先生指揮の下、「吹奏楽の甲子園」と呼ばれる第72回全日本吹奏楽コンクール中学生の部で17回目の金賞に輝く快挙を達成した。さらに、第30回日本管楽合奏全国大会の中学生B部門で最優秀グランプリ賞と文部科学大臣賞を受賞。
 部長の染谷心葉さんは「みんなで力を合わせて最後までやり切りました」と喜びを語った。  

東葛飾中「個性を尊重」
在校生と副校長、説明会で魅力語る

東葛飾中学校の魅力を語る石井昭彦副校長

 県内有数の進学校として知られる県立東葛飾中学校の説明会が2月22日、柏高島屋ステーションモールのBeARIKAで開かれた。石井昭彦副校長と在校生が、同校を目指す子どもの保護者ら約100人に、同校の魅力を伝えた。主催は、同校に多くの進学者を輩出する市進学院。
 中高一貫校の同校は「未来を切り拓く心豊かな次世代のリーダー」の育成を掲げ、「自主自律」の校是のもと、「揺るぎない学力」と「自己規律力」を高めることを目指している。石井副校長は、学校の概要や授業の取り組みについて説明。生徒が能動的に考えるアクティブラーニングをどの授業にも取り入れており、生徒には多くのプレゼンテーションの機会があることなどを伝えた。
 参加した在校生も、保護者を前にそれぞれの意見を堂々と発表。同校の優れた点について「個性や自分の意見を出しやすい」「自分たちの好きを前に出し、認め合える」などの感想を述べた。さらに「受検で大切なのは『東葛(東葛飾中)に行きたい』という気持ち」また、保護者には「(子どもに)『勉強しなさい』と、言わないでほしい。優しい立場でリフレッシュさせてくれる側にいてほしい」と話した。
 会に参加した保護者は「リフレッシュの部分を大切にしてあげたい」と、親子での難関中への挑戦に心の準備をしていた。  

4/25(金)まで 聖徳大学収蔵名品展
アンデルセン作品と人生

 アンデルセンの生誕220年・没後150年を記念した企画展が松戸市の聖徳大学で開催中。  アンデルセンが生涯に書いた童話数は150余編。最初の童話集『子どものための童話集』をはじめ、若い頃に出版した紀行、小説、直筆の詩などを展示。4月25日㈮まで開催。観覧無料。9時~17時(日祝・4月1日(火)休館)。 場
所/聖徳大学8号館(松戸駅東口徒歩5分)
 詳細は同大学(047・365・1111)。  

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