(Dr.飯島のスポーツ医学Q&A)『半月板損傷』

●膝の痛みと診断、治療法

Q.毎月興味深く読ませて頂いてます。私の高校1年になる息子なのですが、サッカー中に膝を捻り半月板損傷と言われ手術も必要だと言われました。手術や今後の事も心配なので教えて頂きたいのですが。      (44歳・女性)  

A.膝の半月板は、大腿骨(太もも)と脛骨(すね)の間にありクッションの役目をしている三日月型の柔らかい組織です。半月板損傷は比較的頻度の高いスポーツ外傷で、スポーツの種目によっての差はあまりありません。半月板損傷があってもスポーツが全くできないということはありません。  症状は膝の痛みで、診断は押しての痛みMcmurraytestという手技でわかります。但しこの手技で半月板損傷の方、全員に出るわけではありません。以前は関節造影検査を行っておりましたが、今はMRI検査を行い診断の補助にしています。MRIは磁石を使った検査で寝ているだけで済むので楽に行えます。  治療は痛みが我慢できてプレーに支障がないようなら手術はしなくてもいいと思います。手術になるのは、痛みが強くスポーツができない、日常生活でも痛いといった方です。またロッキングといって、切れた半月板が関節の中に引っ掛かって膝が動かなくなるようでしたら、これは迷わず早めに手術をしなければいけません。

 手術は半月板を部分的に取る場合と縫う場合があります。これは切れ方によって決まりますが、ほとんどの場合で部分切除になります。また手術といっても関節鏡を使って行うので7㎜程の傷が2〜3カ所あるだけなのでほとんどわかりません。中には関節を開けなければできない方もいらっしゃいますが、頻度はかなり少なく私の経験では1300例以上半月板の手術を行っていますが、関節を開けた方はわずか4例です。関節鏡でやった場合と開けた場合では術後の筋力の回復具合がかなり違いますので開けないほうがいいのです。

 術後はリハビリをしっかりやれば3カ月で完全にスポーツ復帰可能です。ですから手術が必要と言われたのであれば前向きに考えても良いのではないでしょうか?

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