れすか句会
主題「山河」
主席 林檎食ぶ口いっぱいの山河かな
(白井市)中宮 順子
次席 初時雨胸に母あり山河あり
(松戸市)飯島 昭子
三席 目覚めては脚を組み替へ山河行く
(鎌ケ谷市)佐藤 弘
【選評】
主席の「林檎食ぶ」の句は詠み手の体を通した実感が伝わってくるようだ。「山河に包まれた」寒い地方の出身の方なのだろう。次席の「初時雨」の句は、降ったり止んだりする「初時雨」に「母」と「山河」を替わる替わるに想い出している。三席の「目覚めては」の句は「山河」へ向かう契機を「脚を組み替へ」と詠んだのがユニークだ。
選者 研生英午(みがきえいご)
【募集】
1月の主題は「影」「人を待つ影が来て影ふんでゆく 市原 正直」12月25日㈬消印有効。投句は葉書一枚につき3句迄(未発表作品に限る)。〒277―0852柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。