れすか句会
主題「少年」
主席 梔子の花咲きて少年の黙
(白井市)中宮 順子
次席 万緑や少年という裂け目
(鎌ケ谷市)佐藤 弘
三席 瓜二つの亡き少年が鬼灯市
(柏市)逸見 真三
【選評】
主席の「梔子の」の句は慰霊の日の黙祷を詠んでいるのだろう。花の白さと薫りの強さが散っていった少年と黙祷する少年の二重の哀しみとなって伝わってくる。次席の「万緑や」の句は夏の「緑」のエネルギーと亡き少年の対比を「裂け目」として詠むことで、哀しみを浮き彫りにした。三席の「瓜二つ」の句は「の」と「が」の用法に、一工夫欲しかったが、「鬼灯市」という語の深層に切り込んで上手い句だ。 選者 研生英午(みがきえいご)
【募集】
8月の主題は「車椅子」「魚澄みて二人で一人車椅子 保井 昌子」7月26日(金)消印有効。投句は葉書一枚につき3句迄(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。