れすか句会
主題「時代」
主席 城跡の時代を越ゆる桜かな
(野田市)塩野谷 慎吾
次席 被災地に届けたきもの日向ぼこ
(我孫子市)本沢 典子
三席 『時』問はず亀鳴く口伝未だまだ
(流山市)今田 素土
【選評】
一席の句は「城跡の」という語で、幾「時代」を越えて来た「桜」に堆積された時間を、上手く表した。次席の「被災地に」の句は時事を詠んでいるが、暮らしの具でもお金でもない、「日向ぼこ」が「届けたきもの」というのがとてもいい。まごころが伝わってくる。三席の「『時』問はず」の句は「亀」という自然の生き物の持つ悠久の時間を、上手く捉えている。 選者 研生英午(みがきえいご)
【募集】
4月の主題は「女身」「女身とは光をはじく岬かな 鎌倉 佐弓」3月26日(火)消印有効。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。