れすか句会
主題「日ぐれ」
主席 日の暮れの深山に灯す薮柑子
(流山市)今田 素土
次席 裸木を抜ける日ぐれの早さかな
(松戸市)夢野うらら
三席 冬滝の音突き抜けて日ぐれくる
(鎌ケ谷市)瀬山 美穂子
【選評】
主席の「日の暮れの」の句は「薮柑子」の別称が深見草であることを思えば「深山」に対峙している意味が籠められていて、洒落た句の体裁になっている。次席の「裸木を」の句は冬の「日ぐれ」の時間の早さを「裸木を抜ける」という速度として上手く詠んでいる。早さに注目したのもいい。三席の「冬滝の」句は冬の「日ぐれ」の力強さに着眼したのがダイナミックだ。 選者 研生英午(みがきえいご)
【募集】
3月の主題は「時代」。「昭和衰へ馬の音する夕かな 三橋 敏雄」2月26日(月)消印有効。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。