れすか句会
主題「米」
主席 駅弁の米粒ひかる山笑ふ
(松戸市)久保田みつ江
次席 米一升炊いた日もあり花は葉に
(白井市)中宮 順子
三席 初秋刀魚白米ふっくら炊きあがる
(松戸市)飯島 昭子
【選評】
主席の「駅弁の」句は、おそらくコロナ後に出かけた旅の喜びと「山笑ふ」の春の季感、そして「米粒ひかる」の新米の喜びを配合して上手く捉えている。次席の「米一升」の句は、人の家族にも植物にも盛衰がある。暮らしと自然を呼応させ、かつそうした現象から詠み手の晩年もほのかに表していよう。三席の「初秋刀魚」の句は、秋の季感を「初秋刀魚」と「白米ふっくら」という語で表している。どの句も具体的に捉えているのがいい。 選者 研生 英午
【募集】
7月の主題「画」。「散華して画家一本の杭になる 大木 雪浪」6月27日㈫消印有効。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。