れすか句会
主題「船」
主席 一人居の湯船にほぐす初昔
(鎌ケ谷市)佐藤 弘
次席 大漁旗を掲げまっすぐ春の水脈
(白井市)中宮 順子
三席 いつの間に浮かび出る船沖をゆく
(流山市)末広テル子
【選評】
主席の「一人居の」の句は茶の湯をやられる方だろう。「湯船」は茶碗の見立てで、「初昔」は白っぽい茶の銘柄。詠み手の心に呼応している。「一人居」で立てる茶の湯の静寂が伝わってくるようだ。次席の句は「大漁旗」に配合された「春の水脈」の表現が勢いがあっていい。三席の句は水平線から「浮かび出る船」が春の新芽のようでうまい表現だ。 選者 研生 英午
【募集】
5月の主題「風呂敷」。「風呂敷と国家といづれ形見かな 三橋 敏雄」4月27日(木)消印有効。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。